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高校数学の参考書の記述で理解できないところがありました。

高校数学の参考書の記述で理解できないところがありました。 数列 a_n がαに収束するときの話です。  以下のような記述がありました。 lim_n→∞ a_n = α ⇔ lim_n→∞ |a_n - α| = 0 ここで、なぜ |a_n - α|のように絶対値の記号が付くのでしょうか? 自分は、lim_n→∞ (a_n - α) = 0 でいいと思うのですが… どなたかご回答お願いいたします。

noname#119445
noname#119445

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  • ベストアンサー
  • naniwacchi
  • ベストアンサー率47% (942/1970)
回答No.1

おはようございます。 確かに、lim a(n)= α ⇒ lim { a(n)-α }= 0(左向き)を考えるだけであれば、 言われているとおり絶対値は用いなくてもいいかと思います。 ただ、右向きの内容を示すときには、絶対値が威力を発揮してくれます。 まず、一言で「収束する」と言っても、 ・αよりも小さいところから、近づいていく(常に a(n)<αの場合) ・αよりも大きいところから、近づいていく(常に a(n)>αの場合) ・振動しながら、近づいていく(減衰振動:a(n)= e^(-n)* sin(nπ)のような場合) といろいろなパターンがあります。 ただ、いずれの場合も「αという値との距離が縮まっていく」ことには変わりないので、 「距離」を表す絶対値の記号を用いて、このように表すことになります。 (数直線上で、a(n)が徐々にαへ近づいていく様子を想像してください。) このように一般には「近づき方」がはっきりしないので、 絶対値を用いて表しておくことで、そのあいまいなところを排除しておくということになります。 それを式で表したものが、質問の内容となります。 実戦では、「はさみうちの原理」を用いるときに、この考え方を使うことがあります。 例として、a(n)= 1- {(-1)^n}/nという数列を考えることにします。 収束値:αは明らかに 1になるのですが、a(n)-α= -{(-1)^n}/nとなって α= 1には振動しながら近づくことになります。 ここで絶対値を用います。 すると、「絶対値≧ 0」という絶対値の性質と組み合わせることで 0≦ |a(n)-α|≦ 1/n(実際には左側は等号になりますが)となります。 n→∞のとき 1/n→ 0となり、 はさみうちの原理より a(n)→α(α= 1)であることが示せます。 いまの例は単純なので、絶対値を用いなくとも「はさみうち」で収束を示すこともできます。 (-1/n≦ a(n)≦ 1/nより、左からも右からも 0に近づく) 場合によっては、絶対値を用いた方が「負号(-)」を排除できて証明が簡単になることもあると思います。 長々となってしまったので、ややこしいところとかあれば補足してください。^^;

noname#119445
質問者

お礼

おはようございます。 なんと、実戦的な意味があったのですね! 確かに、振動しながらの場合には絶対値があるほうが扱いやすいようです! 疑問が解消されてすっきりしました。 ご回答ありがとうございました!

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