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外貨建て社債の多岐にわたる発行体とそのメリット
- 外貨建て社債の発行が多い理由について、最近、ブラジル・レアル建やオーストラリア・ドル建の円貨決済型社債が多く発行されています。各社債ごとに、ノックダウン式やディスカウント式が明記され、発行体も優良格付けであるフィンランド地方公社や欧州復興開発銀行、トヨタモータースなど多岐にわたっています。
- (1)外貨建て社債発行引受は、国内引受証券会社にとってどのようなメリットがあるのですか。 (手数料の旨味?) (2)発行体は(表面上)高い利回りを保証していますが、どのような旨味があるのですか。 (なぜ日本で発行するのか? 日本では利率1%強で十分顧客の獲得できるのでは?) (3)ノックダウン方式やディスカウント方式について、引受証券会社や発行体はどのようなリスク回避手段を考えているのか。 (独自の推計でノックダウン数値まで届くと予測してるのでしょうか?→中国のバブル崩壊期待など?) (利回りで引付けて、為替でリスクを相殺できるという思惑?)
- (4)上記(1)(2)(3)以外に、敢えて日本で高利回りで募集するその他の理由がありますか?
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(1)国内債券よりも多額の手数料を得られることに合わせ、表面上の高金利につられる者が多いため販売もしやすい。 (2)「表面上」高いだけであって、高金利通貨は基本的には通貨安となって見かけ上の高金利は通貨安で相殺されてしまう仕組みとなっているため、実質的には高金利では全くなく(購買力平価の原則)、手数料を考えると実質的には低金利と思われる商品も多い。 …という理屈を知らず表面金利につられてしまう人が多いので、見かけ上低金利の国では高金利通貨の債券は売りやすい。 (3)ノックイン債等の仕組債のことですかね? 仕組債は、発行体から見て「ノックインした場合の平均利益×ノックインする確率>支払配当金」(発行体の期待値プラス=顧客側の期待値マイナス)となるように設定されており、支払配当金はノックインした場合の利益の数分の一に設定されているため、発行体から見てわざわざ相場を予想する必要もない極めて低リスクで高い収益が得られる商品です。 (顧客側からすればその逆で、「運用」のつもりがそもそも期待収支がマイナスなので、「損をするためにできている」という他に類を見ないトンデモ商品です^^;) (4)仕組債については、その商品性(内容の複雑さ?投資判断の難しさ?商品の悪質さ?)ゆえに欧米では一般個人への販売は禁止されていると聞いていますので、金融庁の一般個人保護意識が低かったため販売が禁止されていなかった日本なので販売できたというところでしょう。 (今年の4月に金融庁は仕組債の販売に関する監督指針を強化したので、今後実際に現場で取り締まりを強化することができるかどうかが注目されます)
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- ryuken_dec
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発行体も証券会社もメリットは手数料。 (1) 手数料がおいしい。 (2) 手数料がおいしい。日本人は円債券の低金利になれているので、実は不利なのに一見有利風な外貨建ての高金利を提示するだけで喰いつく。 >日本では利率1%強で十分顧客の獲得できるのでは? FXでトルコリラを買うだけで年7%程度のスワップがもらえるのにトルコリラ建てで1%強なら買うバカはいない。 (3) その仕組みがリクス回避の方法。リスクが実現しなければ普通の利回りを払うだけ。
お礼
お礼が遅くなり申し訳ありません。 やはり、発行件数が多くなっている理由は、それなりにあるのですね。 参考になりました。 有り難うございます。