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”血縁の遠いものと交配することになり、劣性形質が出にくくなる”とありま
”血縁の遠いものと交配することになり、劣性形質が出にくくなる”とありますが なぜ血縁の遠いものだと、生体が強くなるのか。 遺伝子学は極めて難解ですね。
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劣勢って出にくいって意味であって、劣るって意味じゃないですよね。 優勢が出やすく、劣勢が出にくい。 で、病気とかでも、遺伝しやすい病気が優勢になると思います。 もし、ある病気に対して抵抗力を持ちそれが優勢なら、その特徴は子供に遺伝しやすく、ある病気に対してはまわりはかかっても、その子はかからないことになる。 血液型って性格は関係ないが、抵抗力は関係しているらしいです。 血液型によってどの病気に強く、どの病気に対しては弱い とわかってきてるらしです。 ある国の国民の99%はB型。 ということは、かつてB型は発病しない伝染病が過去にはやって、他の血液型の人は抵抗力がなくて死んじゃって、B型だけ発病せずに生き残り、その子孫が増えたってことじゃないかと。 人は集団で暮らすので、一定の範囲で結婚をして子孫を残すわけです。 だから 特徴ができてしまう。 血が濃いから、ある病気に対してはすごい抵抗力が高く発病しない という特徴を持つ集団。 だけどB型は万能血液型じゃないので、他の伝染病なりなんなりに対しては負けるという特徴がある。 ある病原菌に抵抗を持つ血液型の人が他から移動してきて、その病原菌に対してB型が弱ければ、持ってきた人は発病しないけど、その人に接触したB型はバタバタ死んじゃうってことですね。 ある病気に対して抵抗力があり発病しないという特徴を持つB型が、集団の外にあるB型じゃない集団に行き、そこで暮らし結婚して子供ができたら、優勢の割合が減る。 そのままB型とは違う集団の中でその人の子孫が結婚を繰返せば、ある病原菌に抵抗を持つという特徴を持つ子孫が減ってしまうわけです。 特徴ある結婚を繰返していれば、その特徴を持つ子孫が出やすくなる。 糖尿病が優勢だった場合は、子供に遺伝しやすいが、糖尿病の遺伝子を持っていない人と結婚し、その子供もまた となると、先祖は糖尿病が出やすくても、何世代か目の子孫の頃には糖尿病の親戚はいなくなるわけです。 遺伝子は持っていても薄い つまり劣勢になっているので出にくい。 こんなことがあった。 ある黒人の一家に白い肌の子供が生まれた。 親戚全員黒人。 妻が白人と浮気をして出来た子供だと妻は訴えられた。 兄弟全員からいじめられた。 妻は無実。 白人と浮気はしていなかった。 祖先の誰かが白人との間に子供をもうけたんです。 でも黒い肌が優勢なので、優勢の黒い肌の子供が生まれた。 だけど劣勢の白い肌の遺伝子を継続していたわけです。 そして何世代目かに突如、劣勢である白い肌が出てしまったんです。 こんなこともあった。歴代のどれかのアメリカ大統領の子孫だと言う黒人。 その人のY染色体を調べたら、その遺伝子はその歴代の大統領のものだった。 ワシントンだったかなぁ・・・・。 劣勢は出にくいけど、遺伝子には記録されちゃうんです。 で、血が濃いとよくないから近親相姦は駄目って俗に言われていますが、実際は遺伝的根拠は無いのだそうです。 倫理的な問題とかそういうので、近親相姦や何親等内の結婚は駄目って法律でなっているらしいです。 ペットで純血種ってありますよね。 ある特定の病気を持っている動物がいたとします。 それがその動物の特徴でもあるわけです。 自然だと、どうしてもそれで死亡しちゃう。 そこに人間が介入するわけです。 特定の病気が出ないもののみ掛け合わせていく。 その際 何世代か前の世代の親の兄弟まで調べ上げて出ていないと確認しながら交配していく。 そして何世代にわたってもその病気が兄弟・親戚にも出ていないと純血種になるわけです。 かなり劣勢になっているが、完全に消えたわけじゃない。 雑種で操作されず、出る可能性が純血種より高い種と交配したら、また出やすい血になるわけです。 >なぜ血縁の遠いものだと、生体が強くなるのか。 ということを考えると、不利な特徴を出したくなかった場合は、その特徴が出ない集団と掛け合わせたほうが出にくい。 有利な特徴を持っていながら、有利ではない集団と掛け合わせちゃうと、有利さが減ってしまう。
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- 雪中庵(@psytex)
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人は、父親由来の遺伝子と、母親由来の遺伝子の2セット持っています。 「劣性遺伝」とは、その両方に同じ遺伝子がないと、その「体の設計図」 が形に表れないということであり、両親にその遺伝子がある=血縁関係に ある場合の確率が高くなるのです。 なぜ「劣性遺伝」かというと、その同じ位置にある違う遺伝子が、両親 由来の2セットの遺伝子の、どちらか一方にあれば、充分機能を果たす 場合です。 たとえば、ある遺伝子が変異を起こして壊れ、それが遺伝病につながった としても、2セットのうちの一方に壊れていない遺伝子があれば、その 設計図をいっぱいコピーすれば、表面的には遺伝病は表れません。
- kagakusuki
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人間を始めとして、多くの生物が、同じ様な役割を持つ遺伝子を、2本ずつセットにして持っています。(1本ずつしかない生物や、4本ずつをセットにしている生物も、少なくありません) 遺伝する形質の優性と劣性の違いですが、大雑把に言いますと、優性遺伝する形質とは、その形質を司っている遺伝子を持っている事で、現れる形質の事です。 これに対し、劣性遺伝する形質とは、その形質を打ち消す働きをする遺伝子を持っていないか、若しくは、その形質を打ち消す働きが弱い遺伝子しか持っていない事で、現れる形質の事です。 例えば、黒髪の人は、髪を黒くするメラニン色素を作る遺伝子を持っています。 これに対し、金髪の人は、メラニン色素を作る遺伝子の働きが弱いため、髪の色が薄くなります。 そして、黒髪の人と金髪の人の間に出来た子供は、メラニン色素を作る遺伝子と、あまり作らない遺伝子の、両方を両親から受け継ぎます。 色素をあまり作らない遺伝子を持っていても、黒髪の方の親から受け継いだ、色素を作る遺伝子がありますから、メラニン色素が作られて、その子の髪の色は黒くなります。 従って、髪の色が黒いのは優性遺伝形質、金髪は劣性遺伝形質となります。 他にも、ABO式血液型は、赤血球の表面にある、一種の糖蛋白分子の末端の構造が、基本的な構造をしているものがO型で、O型の分子の末端に、更にA型の構造が連結されているものがA型、B型の構造が連結されているものがB型です。 この違いはA型やB型の末端構造を作る遺伝子の有無によって決まり、A型の遺伝子を持っているのがA型、B型の遺伝子を持っているのがB型、基本型であるO型の遺伝子しか無いのがO型、A型とB型の両方の遺伝子を持っていて、A型の分子とB型の分子の両方が、混ざり合って存在しているのがAB型です。 最初に、同じ様な役割を持つ遺伝子が、2本ずつセットになっているという話をしましたが、A型の遺伝子を2本持つ(これをAA型の遺伝子型と言います)場合には、血液型は当然A型ですが、A型の遺伝子とO型の遺伝子を1本ずつ持つ、AO型の遺伝子型の場合も、A型の糖蛋白分子末端構造が作られますから、血液型はA型になります。 同様に、遺伝子型がBB型とBO型の場合には、血液型はB型、 遺伝子型がAB型の場合には、血液型はAB型、 そして遺伝子が2本ともO型である、遺伝子型がOO型の場合のみ、血液型はO型になります。 遺伝子型がAA型の人とOO型の人の間に産まれる、子供の遺伝子型はAO型だけなので、子供の血液型は全てA型となり、O型の形質は現れません。 しかし、O型の遺伝子は持っていますから、その子供同士で子孫を作ったとすると、孫の代では、各遺伝子型が AA型:AO型:OO型=1:2:1 の比率で現れます。 この様に、O型の遺伝子を持ってはいるが、血液型はO型ではない人同士の間からは、血液型がO型の子供が産まれる事があります。 劣性遺伝するフェニルケトン尿症(フェニルアラニン水酸化酵素の欠損によって発症する)は、フェニルアラニン水酸化酵素遺伝子が欠損している人が少ないため、血縁関係のない2人の人間が、共にフェニルアラニン水酸化酵素の遺伝子に欠損がある確率は低く、その子供がフェニルアラニン尿症になるおそれは、あまりありません。 しかし、血縁者同士であれば、同じ遺伝子を持っている可能性がありますから、フェニルアラニン水酸化酵素遺伝子の欠損が2つ揃ってしまって、フェニルアラニン尿症となる確率は、非血縁者同士の場合と比較して高いものとなります。 血液型の例から御判りになるかと思いますが、遺伝形質の優性と劣性とは、単に形質が現れやすいか否かを、示しているだけのもので、生存競争の有利・不利や、現れる形質が好ましいものであるか否かとは、関係ありません。 例えば、遺伝病の1つであるハンチントン病は、第4染色体に存在する、ハンチンチン遺伝子の異常によって起こるもので、優性遺伝をします。 ですから、劣性形質であるからといって、不利な形質であるとは限りません。 しかし、多少の利益をもたらす形質であるといっても、その形質を持たなければ、生きて行く事が出来ない訳ではありません。 これに対して、不利な劣性遺伝形質の中には、生き延びる事が困難になる程不利な形質も、あります。 この様な、致命的な劣性遺伝形質が現れる確率が(非血縁者同士の場合と比較して)高くなるため、血縁の近過ぎる者同士の交配は、避けられているのではないかと思います。