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現代アートって単純すぎる

ito_613の回答

  • ito_613
  • ベストアンサー率34% (76/221)
回答No.4

大変失礼ですが、現在質問者さんは表層的なものしか理解されていないのではないでしょうか? 見た目やキャプションの説明だけを見て「単純だ」と思ってらっしゃるのではないでしょうか? 私も「現代アートなんてどこがいいのかよく分からないなぁ」と思っていた者です。 現在もよく分かっていません。理由は難しすぎるから、です。 物体としての作品そのものは確かに単純な作りのものが多いかもしれませんが、現代アートは非常に難しいです。 現代アートは作品を見て楽しむというよりも、作者や作品の思想を楽しむものです。作品が重要というよりも、作家の生き様が重要というか……作品はただの道標みたいなものでもある気がします。 近現代美術というのは、近現代美術史や作家へのかなりの知識がないときちんと理解できないものみたいですよ。 現代美術で有名な豊田市美術館で今は学芸員をされている方が以前こんなことをおっしゃっていました。 過去の長い時代において芸術はごく一部のもので大衆のものではなかった。美術や芸術というのが大衆化したのは最近のことで、「誰しも理解できる」(絵なんてよく分からない、という人もいわゆる巨匠の絵を見れば奇麗だと感じたり感銘を受けたりするでしょう)のは歴史なら見れば本来普通/当然のことではない。それがまた限られた者にしか分からない流れになるのは自然なことではないか、と。 現代美術を勉強しようと思うと、かなり哲学的・思索的で頭が痛くなります。 個人的には『難解な理念を誰でも観れば解るようにする』というのは間違っているような気がしますが……。実際には見ても分かりませんからね。 とりあえずマルセル・デュシャンあたりから詳しく調べてみるといいかもしれません。 質問者さんがどの美術館のどの作品を見たのかは分かりませんが、現在のアートというのは「大衆性」「分かりやすい方向」への流れと「専門的知識がないものにはまったく分からない方向」ヘの流れがあるように思います。もしくは、「一見大衆向けで分かりやすいけれど実は近現代美術史・思想に詳しくないと理解不能」であるとか。 どちらが善いとも悪いとも思いませんが、「芸術」という言葉だけで敬遠してしまう人への間口となるためにも「楽しい」「分かりやすい」傾向があってもいいのではないでしょうか。 難しいものにしろ分かりやすいものにしろ、そもそも芸術ってなんなの?それは芸術なの?という疑問も出てきますけれど。 それと、現在評価され高値で取引される作品と後世で評価されるものは別物です。 芸術というとどうしても崇高なイメージを持ってしまいがちだと思いますが、美術芸術作品も商品であることには変わりません。現代アートを高値で購入する側も、将来もっと高値になること見越してということが多いです。いわば転売目的です。 たとえば素晴らしい小説がある中、「こんな下らない小説がベストセラーに?映画化ドラマ化?社会現象?どこがいいんだ?」と感じたりすることはありませんか? 現代アートも似たようなものでしょう。 どこがいいのか分からない作品が高値で評価されているような作家に怒りを覚えるのも分かりますが、仕方ありません。素晴らしい作家もいれば、そういう作家もいるでしょう。世の中の摂理です。 たいして詳しくもないのに長く、散漫になってしまいました。申し訳ありません。 過去にこんな質問もあったようなので載せておきます。

参考URL:
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa980027.html
isewan1500
質問者

補足

回答ありがとうございます。 私はマルセルデュシャンが大好きです。 胸が高鳴るほど!! 逆に難解であればあるほどゾクゾクします。 理解できないもの=高尚なものとは思いませんが デュシャンは現代アートを語る時には必ず出てきますが、 彼はもう死んでいますので、厳密に言えば「現在」 ではないと思います。 私が言いたいのは、現在生きている人が創作した 現代アート作品への疑問なのでございます。 私が見たのはこの美術館の作品なのですが http://www.city.towada.lg.jp/artstowada/artist/index.html お時間がある時に、作品のページを見て戴けませんでしょうか。 そして皆さんがどう思われるのか教えて戴きたいです。 面白い。新しい。楽しい。それ以上の感動って出てきますか? (もちろん何点が素晴らしいものもありましたが) 私はデュシャンには上のような感情はわきません。 彼の作品は、恐怖、戦き、生命力に溢れているのです。 この感情を文章にするのは難しいです。 またお返事いただけると嬉しいのですが^^

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