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村上春樹の小説について
「1Q84」を出版し、また何かと話題の村上春樹。そこでamazonで過去に出版された「ノルウェイの森」を買おうとしたのですが、どうもレビューが気になりました。 どうやらこの人の作品は、携帯小説に近いようなのです。 曰く、携帯がなかった時代の、携帯小説(sex、レイプ、妊娠、病気、記憶喪失など) なぜこんなにも売れているのか気になったのですが、もしかしてタイトルだけでもってった「リアル鬼ごっこ」の山田悠介ぐらい文章もデタラメなのでしょうか。 ノルウェイの森は日本の売上記録を最近まで持っていたようですが、それを抜いたのが、あのセカチューですから、やはり売れているから面白いというのは間違いか・・・ 話がずれました。 質問をまとめますと、 1、村上春樹の作品は、携帯小説に近いものがあるのか? 2、文章力も携帯小説程度か? 3、この人の作品が売れる理由は? ぶっちゃけ買って読めって話ですが、あまりにもレビューが賛否両論なので質問させていただきました。よろしくお願いいたします。
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1.携帯小説を読んだことがないので分かりません。 2.同上 3.読者が読んで、何か共感するものがあるのでしょう。これは他の作家と同じです。 共感する部分がなければ人々が読み続けませんから。 単発客でなくリピーターもちゃんといます。 『ノルウェーの森』は、村上春樹の他の作品とはちょっと傾向が異なります。 『国境の南、太陽の西』は近い雰囲気がありますが・・・・ 『ノルウェーの森』は作者としては、リアリズム小説だと言っています。 100%恋愛小説とかいうキャッチコピーが使われましたが、本人としては100%リアリズム小説と言いたかったと、以前どこかの対談で語っていました。 また、今まで避けていた性や死をあえて多く描こうと試みた作品だったと。 『村上春樹、河合隼雄に会いに行く』に書いてあったのだったかな。 http://www.amazon.co.jp/%E6%9D%91%E4%B8%8A%E6%98%A5%E6%A8%B9%E3%80%81%E6%B2%B3%E5%90%88%E9%9A%BC%E9%9B%84%E3%81%AB%E4%BC%9A%E3%81%84%E3%81%AB%E3%81%84%E3%81%8F-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%B2%B3%E5%90%88-%E9%9A%BC%E9%9B%84/dp/4101001456 だいたい読みやすさで勧める人が多いのは、 『羊をめぐる冒険』 『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』 あたりです。 私の周りでは、他のハルキ作品が読めない人でも『世界の終り~』は読了できましたよ。 割合ディープなファンでしたら 『風の歌を聴け』 『1973年のピンボール』 『羊をめぐる冒険』(以上が初期三部作) 続編である『ダンス・ダンス・ダンス』は外してないでしょう。 『羊』と『ダンス』は関連が強いので続けて読んだほうがいい。 後は順番バラバラでも大丈夫です。 自分は『ノルウェイ~』から読み始めたらファンにならなかったかもしれません。 後で読み返したらこれも好きになりましたが、一番好きな作品ではありません。 文体は好みが分かれるでしょうが、昔はよく、翻訳調の日本語だと言われていました。 海外文学(翻訳もの)が好きな人には抵抗ないでしょう。 最近は文体が変わりました。 『1Q84』はまだ読んでいませんが、『アフターダーク』は読めませんでした。 現在形が苦手で。 『海辺のカフカ』は良かったです、好きですが、 文体的には申し訳ないけれど『スプートニクの恋人』あたりまでが好きです。 『1Q84』を読んでみないとわかりませんけどね。 短編集も良いです。『蛍・納屋を焼く・その他短編』 『回転木馬のデッドヒート』 エッセイは全然また違うので、すかした野郎だと思っている人は『村上朝日堂』シリーズを読んでみたら印象が変わるかもしれません。 (イメージぶち壊し?) タイトルからして『村上朝日堂はいほー!』とかですから。 というわけで私にとっては好きな作家ですが、「好き」というのは主観です。 好みなので、当然ながら好まない人もいます。 『ノルウェイの森』が一番好き、という人だっています。
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- daifuku052
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レヴューにこだわらず,ご自身で村上春樹の作品を,まず読まれてはどうでしょうか…初期の頃の「風の歌を聞け」から「羊をめぐる冒険」「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」「ねじ巻き鳥のクロニクル」などなど(もう30年近くの昔から) 春樹独特の,乾いた整った透明な悲しみの文体は,彼独自のものであり,携帯小説とは比較にならないだろうと思います(携帯小説は1冊しか読んだ事はないですが)ご質問の1と2の答えでもあります。 「ノルウェイの森」が売れたのは,当時の出版社の販売戦略の上手さも大きいと思いますよ。時間をおいて,再読・再々読以上に繰り返し読んでも彼の作品はその度に思いを新たにできます。作家としての表現力・構成力以外に,秀でた感性を持つ人だから読者は離れないのだと思います。
- bakansky
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小説家だって霞を食って生きていくことは出来ないのだから、「売れる」にこしたことはないでしょう。 1. 携帯小説を読んだことがないので、判断できません。 2. この男の書く文章は、いろいろと批判をする人もいますが、私はそこまで深く意識して読んだことはありません。一応日本語の文章として読めますから、大丈夫です。 3. 買う人がいるから。宣伝にのせられる人がいるから。あるいは、出版社の宣伝がうまい、営業努力をしている、ということもあるでしょう。話題になってしまえば、宣伝効果は抜群ですから。「賛否両論」というのも宣伝効果に寄与すると思います。 でも、最終的には、質問者さまが最後に書かれているように、批判するにせよ何にせよ、読んでみなければどうにもならない。読まないでどうのこうの言うのだけは、失礼な話だと思えます。
- blazin
- ベストアンサー率50% (20266/40177)
携帯小説とは全く異なります。重厚さが違う。ノルウェイの森は当時100万部を越えるベストセラーになったんです。 そういうベストセラー作品は得てして色々な評価をされる。 今までの彼の作品の要素を踏まえずに、その作品だけを斜め読みして批評批判する人が多かったんです。そういう喧騒から逃れる為に、彼は作家活動の拠点を海外に移した経緯があります。 とても素敵な文章です。人の内面をとても優しく、深く、鋭く描ける文才はやはり今でも進歩し続けている。それは国を超えて人の心に響いている現実が物語ってます。出来れば先入観なく読んでみて欲しいです。 読めばわかると。ただね、個人的な受け止め方の違いはありますから、それがもし貴方に響かないならそれはそれでまた真実だと思うんです。 ただ読む前にあれこれ評価したり、他の人の影響を受けるのではなく、先ず貴方が感じて貴方がどう思うか?それを大切にして欲しいですね。 仮に貴方の世界にかみ合わなくても、新しい作家の世界に身を浸してみる行為は何一つ読書経験として無駄になることはありませんから☆
お礼
解答ありがとうございます。 ここでは思いのほか、否定する意見が少ないのに驚きました。 やはりノルウェイの森だけを読んで、村上春樹を語るのは愚の骨頂であるというところでしょうか。
- haberi
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好き嫌いはあるでしょうけれど、まがりなりにもノーベル文学賞の声もある作家に 携帯小説は無いんじゃないでしょうか。 近所の本屋にいって、2,3ページ立ち読みすればすぐにわかることと思いますが。
お礼
長文での解答ありがとうございます。 『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』から一度読んで見たいと思います。