- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
みんなの回答
- kottinQ
- ベストアンサー率37% (220/587)
こんにちは。 絵描きの端くれです。 昔、絵描きが宮廷お抱え絵師であった時代なら、王様にそっくりの絵を描けばよかったのですから、写真機があれば便利だったでしょうね。 しかし、時代が進むにつれ、絵描きにしても音楽家にしても、自分の作品を作るようになっていきます。「真似でない、その作家の作品」にこそ、価値が付くようになっていきます。 肖像画を一つ描くにしても、その作家の表現の世界ですから、どんな光りの中で描くかということから、その作家の製作が始まっていくわけです。ですから、「この写真で描いてくれ」と頼まれるのは、絵描きとしては嬉しいものではありません。 しかし、私の恩師の先生も、写真で描いていました。「病気で動けないし、家族に頼まれたから仕方がないんだよ」と、町の有力者の肖像画を描いていましたが、ま、そんなこともあることはあります。 写真だと、100年後に残るかとなると、はなはだ心許ない話ですが、油絵だと、色づかいを間違えない限り、100年は大丈夫です。 そういう意味から、写真を油絵にしておきたいという要求(需要)があり、それに応える商売があっても構わないとは思いますが、絵描きとして言えば、それは芸術とは別の世界。どちらかと言えば、工芸の分野になるだろうと思います。 私も補助的に写真を使うことはあります。スケッチに行っても、そこで長く座っていられないことがあります。そんな時は、鉛筆であたりを取り、あとは写真を撮っておいて、帰ってから仕上げると言うこともやります。 カメラと人間の目は焦点距離が違いますから、カメラのままだと、遠くが小さくなりすぎます。ではと、望遠気味に撮れば、近景が入りません。50ミリぐらいが人間の目の焦点距離と言われますが、50ミリで撮っても、スケッチと同じにはなりません。 つまり、人間の目には、興味のあるもの、描きたいものが大きくしっかり見えるという特性があるのです。「機械の目」と「人間(心)の目」の違いです。 もう一点、写真でその人の特徴を捉えられるかという問題です。 シャッターを押せば、何でも写るかと言えば、大間違いです。 どんな鼻の高い人でも、真正面から、フラッシュをたいて写せば、鼻の高さが分からなくなります。 写真を使った肖像画に、のっぺらした感じの絵が多いのは、元の写真の問題です。 私は若い頃、頼まれてよく似顔絵を描きましたが、まずモデルと話します。話すときにあごを触る癖があれば、手があごに行った絵にします。それだけで、顔はそこそこでも、「あー、似てるー」と、喜んでもらえるものです。 写真は、その人の一瞬を切り取ったものですから、その一枚で絵にするのは、やはり無理がありますね。 写真を油絵にされるのであれば、写真は複数枚用意された方が良いでしょうね。
- rikukoro2
- ベストアンサー率21% (1316/6195)
どうなんだろうね、価値観は人それぞれだからね。 自分なら、自分で描くかな家族(たとえば子供)の素顔を写真でなく、実物を見ながら・・ね。 例え下手でもその方が心がこもってると思う。 将来、その絵をその子供がが見たとき、 『下手でも自分の親が自分のために一生懸命かいた絵』 『上手くても業者にお金を払った絵』 どっちを大切にするかな? 心とはお金(結果)ではなく、真心(経緯)だと思うので。自分は利用しないかなw
お礼
忙しい間答えをありがとうございます。 もちろん 自分の家族一人が描く絵ならどんな有名な絵があっても 比べられない価しますが幸せだった時の瞬間を撮った写真を専門家に 任せて描くのも別の意味があると思います。どっちの絵を大切にするかの問題じゃなくて絵になってる、その時のそれぞれの思い出があってその絵を見ながら笑顔になれるのが絵を描いて残す事にも意味があるじゃないかと。。。。。宜しくお願い致します。^^