正規変換のスペクトル分解とは?随伴変換の理由についても教えてください

このQ&Aのポイント
  • 正規変換のスペクトル分解とは、行列Tの相異なる固有値と対応する固有空間を用いてTを表す方法です。
  • 随伴変換T^*は、正規変換Tの共役な複素数を用いて表され、T^*=β^*[1]P[1]+β^*[2]P[2]+・・・β^*[k]P[k]となります。
  • T^*の証明では、Pがエルミート変換であることを利用して、T^*(x)=(β^*[1]P[1]+β^*[2]P[2]+・・・β^*[k]P[k])(x)となることを示します。
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正規変換のスペクトル分解についてです!

TがVの正規変換であるとき、 Tの相異なる固有値全部をβ[1],β[2],・・・,β[k]とし、 対応する固有空間をW[1],W[2],・・・,W[k]とする。 Vはこれらの部分空間の直和である。 W[i]への射影子をP[i]とすれば、明らかに P[1]+P[2]+・・・+P[k]=E(単位行列) (P[i]P[j])(x)=0 x∈V T=β[1]P[1]+β[2]P[2]+・・・β[k]P[k] が成立。これを正規変換Tのスペクトル分解という。 ここで、Tの随伴変換T^*が T^*=β^*[1]P[1]+β^*[2]P[2]+・・・β^*[k]P[k] となる理由が分からず困っています。 (β^*[1]は実質、β^*[1]の共役な複素数ですが・・。) 結果から、x∈Vに対して T^*(x) =(β^*[1]P[1]+β^*[2]P[2]+・・・β^*[k]P[k])(x) =β^*[1]P[1](x)+β^*[2]P[2](x)+・・・β^*[k]P[k](x) 一方 T^*(x) =(β[1]P[1]+β[2]P[2]+・・・β[k]P[k])^*(x) なので、結局 T^*(x) =(β[1]P[1]+β[2]P[2]+・・・β[k]P[k])^*(x) =(β^*[1]P^*[1]+β^*[2]P^*[2]+・・・β^*[k]P^*[k])(x) ここで、Pはエルミート変換より =(β^*[1]P[1]+β^*[2]P[2]+・・・β^*[k]P[k])(x) よって T^*=β^*[1]P[1]+β^*[2]P[2]+・・・β^*[k]P[k] のように、いわば"*"が分配できれば証明できるなと思ったのですが、なぜ分配できるのか?といわれるとなぜだかわかりません。Tが行列なら分配できるのは明らかですが・・。 どなたかこの証明わかるかたいらっしゃいましたら解答よろしくお願い致ししますm(_ _)m

noname#87373
noname#87373

質問者が選んだベストアンサー

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  • de_Raemon
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回答No.1

変換AとBに対して(A+B)^*は随伴変換の定義から(齋藤:線型代数入門p139) ((A+B)^*(x),y)=(x,(A+B)(y)) (1) 一方で(1)の右辺は (x,(A+B)(y))=(x,A(y)+B(y))=(x,A(y))+(x,B(y))=(A^*(x),y)+(B^*(x),y)=((A^*+B^*)(x),y) (2) (1)(2)から ((A+B)^*(x),y)=((A^*+B^*)(x),y) (3) なので"*"は分配できて (A+B)^*=A^*+B^* (4) です。

noname#87373
質問者

お礼

回答ありがとうございます! 斎藤先生の線形代数入門を使って予習していたので、助かりました。 質問の内容も納得できました。 ありがとうございます。

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