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スチール写真のフォーマットとプリントサイズの関係

35mmフィルムの一般的な画像フォーマットは誰でも知っている24×36mmですが、プリントをするときはいろんなサイズがあります。 特に、展示会などでは4ツ切や6ツ切などのプリントサイズが多いと思いますが、なぜフォーマットどおりのプリントサイズ(縦×横比)ではないのでしょうか。 教えてください。お願いします。

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noname#114356
noname#114356
回答No.4

カメラの撮影画像の規格と印画紙の規格が別々だからです。歴史的経緯を簡単に説明します。 写真の発明は1839年の銀板写真(ダゲレオタイプ)に始まりますが、この画像は感光剤である銀板に鏡像で写し込まれ、複製することはできませんでした。カロタイプやその後の湿板写真の時代になって、原版(ネガ)から印画紙に焼き付けることによって焼き増しする技術が成立したのです。このころは引き伸ばしの技術がまだなく密着焼きだったため、出来上がりのプリントと同じサイズのネガを作らねばならず、大型のカメラが一般的でした。 その後ネガから引き伸ばして印画することが可能になり、カメラの撮影画像サイズは印画紙の規格から切り離され、小型カメラが発達しはじめました。ロールフィルムが生産され、多種多様な画像サイズが生まれたわけです。「小さなネガから大きなプリントを」をキャッチフレーズに、ライカカメラが発売されたのはちょうどこのときでした。 映画用の幅35mmフィルムを用い、映画の二コマ分の大きさのネガを作るいわゆる「ライカ判」は、ライカカメラの好評により大いに広まりましたが、映画用の18x24mmという画面(アスペクト比3:4)を単純に二倍にしたので、24x36mmとアスペクト比が2:3となり、横長の画面になってしまいました。焼き付けするとき、ノートリミングで引き伸ばすのであれば印画紙を切って細長くすることになりますし、印画紙を切らないのなら画面の左右がトリミングされてしまいます。これは無駄であるということで、日本光学は最初の量産カメラ「ニコンI」を、より黄金比に近い24x32mmというサイズ「ニコン判」で売り出したほどです。他にもロボット判「24x24mm」やハーフ判「18x24mm」など、35mmフィルムを用いるカメラにも色々なサイズがありました。 このような歴史的背景から、カメラの画像サイズと印画紙のアスペクト比は必ずしも一致しないのです。印画紙のサイズ自体、一般的な紙の規格であるA列やB列とは異なり、508mm×610mm(20in×24in)の原紙「全紙」から半分の「半切」、その半分の「四つ切」のように切り出されるため、アスペクト比はサイズによって変わってきます。A列やB列ではサイズにかかわらず縦横比は常に一定なので、注意が必要です。 さて、35mmフィルムカメラが全盛となったのにプリントサイズがなぜ、2:3にならなかったのでしょうか?これは推測ですが、焼き増しを行う写真店に備え付けられている自動焼き付け機「オートプリンター」の規格を簡単に変更できなかったからではないかと思われます。前述のニコンI型は独自の画像サイズを持っていたため、輸出していたアメリカのオートプリンターの規格に合わず、その後「ニコンM型」「ニコンS型」と発展していく中で、一般的なライカ判に変わっていきました。35mmフィルムの規格自体、両側のパーフォレーション部の分だけ無駄があったり、撮影後パトローネという金属缶に巻き戻しが必要だったりと、不便なところが沢山ありました。にもかかわらず、1930年代からおよそ70年にわたって使い続けられたのです。いったん決まった規格はなかなか変更しづらい証左といえると思います。 このような歴史的背景があるため、カメラの画像サイズと印画紙のサイズが一致しないと考えられます

ginta2000
質問者

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ご回答ありがとうございました。

その他の回答 (3)

noname#80753
noname#80753
回答No.3

4×5(しのご、4インチ×5インチ) とか 6×7 (ろくなな、6センチ×7センチ) というフィルムのフォーマットだとだいたいそのプロポーションになるのがひとつ。 またコンパクトデジなどでも 1:1.5 ではない物がけっこうあります。 もうひとつは紙の規格サイズがそうなので余らせたくないという気持ちで紙に合わせてトリミングしてしまう習慣では。 ですが 1:1.5 のフォーマットに合わせたワイド四つ切り(特四つ)、ワイド六つ切りも用意されている場合があります。

ginta2000
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。

  • vaidurya
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回答No.2

というか、縦横比を規程するものはどこにも無いと思います。 展示会やコンテストであれば、規程としての範囲はありますが たとえば、縦長か横長かを制限されることは無いでしょうし 撮影するカメラが135限定で120や大型禁止ということも無いでしょう。 写真業界ではフィルム規格の違いで縦横比が違うわけで 特定のフィルムと同じ縦横比で印画紙が用意されるほうが非合理的だと言えます。 まぁ、用紙の縦横比も、表現方法の一つですしね。

ginta2000
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。

  • kuma-gorou
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回答No.1

基本的に印画紙のサイズはinchを基本にしているからです。 35mm判は、ライカが映画用のフィルム2コマ(24×18mmアスペック比4:3)を1コマ分としたため、アスペック比が3:2と横長になりました。 35mm判以外のアスペップ比は様々ですが、以外にも横の比は35mm判より短いです。 なお、コンテストのサイズは、殆どの場合、規定サイズの一辺を満たせばOKですから、ノントリミングで余白をカットする方法も有りです。

ginta2000
質問者

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ご回答ありがとうございました。