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CGで作られた精巧な「心霊映像」を見破ることはできますか?
タイトルずばりそのものです。 現在の最高のCG技術を駆使して「幽霊が映った動画」を作りそれを本物だ、と喧伝したとします。その動画をCGで作られた真っ赤な偽物だ、と証明することは可能でしょうか? 当方、CGに関しては素人です。 ですが、証明が可能ならば、専門用語を駆使して頂いてもかまいませんので、技術的に踏み込んだ方法を解説していただけないでしょうか? なにとぞご教示のほど、よろしくお願いします。
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いちおう、科学の尻尾のほうを掴んでいるものですが。 本来は、答えるに値しない質問なのですが・・・。直接の回答ではないですが。 まず、その写真はどんなに良くできていても、そもそも幽霊の証明ではないことを理解しなければなりません。こんなの見たよとスケッチを見せるのとなんら変わりないからです。 (1) 科学とは、ある現象を観察したときに、それを足らしめている理屈--理論をまず提起します。【推論】 (2) 次に、その推論が正しいことを、客観的に証明する実験や観察方法を考案し、それを確認します。 (3) その結果から、推論が正しいか正しくないかを判断します。 ここで、肝心なことは(2)について、誰でも追試して確認できることが絶対的に必要です。 この幽霊写真の例で言うと、 ●誰でもこの条件だと幽霊の写真が取れるという方法を公開して追試ができないとダメなことと ●他の理論では再現・観察不能なこと の二つの制約があります。 言い換えると、 ★どこでどの時間にどの方向で撮影すると幽霊の写真が撮れるという方法を示すことと。 ★幽霊以外の理由でそれが撮影できないことを説明する。 ということ。 中学校で習う「分子」も、アボガドロの時代から、化学反応を説明する最適な理論だとされてきましたが、それでも100年もの間、推論でしかなかったのです。いくら観察結果が分子の実在を示していても、「幽霊にしか過ぎない」(マッハ--音速の名前に残る著名な物理学者)と・・・。アインシュタインのブラウン運動の理論がとジャン・ペランによるその理論の実証により間接的に分子の実在が証明されるまでは。ベランはこのことなどで1926年、ノーベル物理学賞を受賞---アインシュタインの光電効果が1921年ですからね。 ですので、順番からすると、幽霊の写真を撮影したら、まずそれが本物であることを、上の条件にしたがって提示しなければならないのです。 それがされるまで、その写真が本物か偽者かを判断する俎上にも上がらない。 それでも「合成写真だと証明できるか」と言わせれると、無理だとしか言えません。なぜなら、 [推論]CGで作られたのではないか? [実験]作り方を公開して誰でも出来ること [証明]・・・・これが出来ない。なぜなら、幽霊が本当にいてもその写真が撮れないことを証明できないから。 単にCGでも作れることを証明したに過ぎないからね。 なぜ、科学が幽霊や魂や超能力を無視するのか・・・ではなくて、まず、それらの実在を証明して見せなければ、議論すら出来ない。 私に超能力をどうしたら使えるか教えてくれて、実際に私にもそれが出来たら信じます。ということ 科学の成果はすばらしいものがあるけど、しょせん、科学とは推論→実験・観察→証明という手順で物事を説明しようとする手順(プロセス)にしか過ぎない。それ以上でもそれ以下でもない。期待しすぎ・・
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- tama80ji
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はじめまして。 心霊現象と称されるものの大半は人間の脳が見せる錯覚、幻覚です。 TV番組で放送される大半のものも、光の加減やカメラのブレ、CCDの特性から発生する現象を自称心霊能力者たちがもったいぶって解説しているだけです。 プロのカメラマンや写真家は識別できないものは「霊」だと断言はしません。「判らない」と言います。それは当然です。それが「霊」だと証明する術はないのですから。 「霊」自体現代科学では立証されていませんし、心霊能力者や心霊学者もまた「現代科学では割り切れない」と口にするだけです。 確かに現代科学が万能と言うわけではありませんが、この手の方々は余りにも現代科学や物理法則を無視し過ぎます。 先日もTV番組で恐怖映像を流したものがありましたが、中には露骨に合成のものが幾つもありました。 見ようと思えば「霊」に見えるものは合成や光の加減で何とでもなります。黒い点を逆三角に三つ並べれば人の顔に見えてしまう、人間の脳みそはそう出来ています。 しょせんTV番組です。バラエティと大差ありません。本当にヤバイものは放送しませんし、取材にタレントを駆り出すこともしません。何かあったら責任問題となりますからね。 従って一般に流布される程度のもの大半は紛い物。あるいは識別不能だけど放送しても差し障りがないものと言えます。 我が家ではこの手の番組は爆笑番組です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ほんとうに爆笑番組ってありますね。 黒い点の逆三角ですが、その錯覚はシミュラクラ現象というそうですね。 人間の脳は実におもしろいです。
- bardfish
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合成なら経験があればある程度見破れます。ですが手法も様々なので見破るための手法も様々。場合によっては言い切る事は不可能。素人相手に限られたこのスペースで説明する事はできません。そういう本もないに等しいし見破るためには作る事ができないとかなり難しいでしょう。 作る過程で「らしさ」を如何になくすかが合成/CGのテクニックですから。その「らしさ」を知らないと見破る事は不可能。 何しろプロの写真家や映像クリエイターなどに行政関連機関等から合成か否かの鑑定依頼があるらしいですからここで説明できないという事は容易に想像できますよね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 行政機関から鑑定依頼ですか、驚きました。 テクノロジーの進歩は凄まじいですね。
- dogday
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幽霊の物理的で科学的な一般定義があればできますけど。 ないですよね? 証明ってのは定義がなければできません。 CGの定義にこれだけ当てはまり、幽霊の定義にこれだけ当てはまらないから、これは確実にCGである。 というのが論理的証明なのです。 全てCGの定義にあてはまるが、幽霊の定義が確定しないかぎり「幽霊なんじゃないか?」を払拭することができません。 幽霊の普遍的な定義を挙げてもらえば、その部分は全てCGであると証明できます。 CGは目の前で作成できますから。
お礼
ご回答ありがとうございます。 なるほど、証明となるとたしかにおっしゃるとおりですね。 ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 証明の初歩も知らず質問いたしました。 平にご容赦ください。 丁寧にご説明ただき、大変参考になりました。