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映画 『叫』 のエンディング

『叫』プレミアムエディションのDVDには未公開のアナザーエンディングがあるそうなのですが、どういった内容でしょうか。 レンタル店には通常バージョンしかなく、だからといって買うわけにもいかず…。 すごく気になってて、もどかしいです。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • ribisi
  • ベストアンサー率28% (247/864)
回答No.1

アナザーエンディングといっても、物語的に別の結末があるというわけではなく、エンディングでカットした部分ということになります。 具体的には、本編では、こういう流れになっていました。 1)伊原剛志が洗面器に吸い込まれて消えた廃屋に役所広司が現れ、彼の遺骨を拾う 2)紙くずが舞う無人の都市をさすらい、どこかへ逃亡していくかのような役所広司 3)小西真奈美の、悲しみに溢れた叫びの顔 カットした部分は、2)と3)の間に相当します。 シーンとしては、広々とした無人の湾岸地帯に逃れたぼろぼろの姿の役所広司のところに警察官が来ます。 役所広司は「俺は人を殺した、一人はこの手で、一人は見殺しに」と警察官に告白し、逮捕されようとします。 ところが、遠くにある風力発電機の方へ目をやると、草むらの中に小西真奈美がいます。 思わず駆け寄る役所。小西は悲しみの叫びの表情を浮かべる。それを凝視する役所。だが彼は何もできない。 (およそ3分~4分くらいです) 黒沢清監督のインタビューによると、このシーンの意図は、役所は一つのけじめとして逮捕されることを選択するが、 再び現れた小西に対し、なにもしない、することができない、ということなのですが、 撮影したものの、観客にはうまく伝わらないと考え直し、編集時に切ったそうです。 小西さんの最後の表情は生かせたのでこれでいいと思う、とのことです。

NAN42
質問者

お礼

詳しい回答ありがとうございます。 小西さんの最後の叫びの意味は、やっぱりそういうことだったのですね。 自首したのか、呆けて放浪してしまったのか、うやむやだったのでスッキリしました。

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