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筒井康隆の『家族八景』について

その作品の短篇の一つである「紅蓮菩薩」の登場人物や話の流れをちょっと詳しく教えていただけませんか。

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回答No.1

 こんにちは。 <紅蓮菩薩」の登場人物や話の流れをちょっと詳しく教えていただけませんか。>  登場人物=  火田七瀬  根岸菊子  根岸新三(助教授)  赤ん坊  文房具屋夫婦  七瀬は今度の勤め先である、根岸家の話を近くの文房具屋で聞いた。  「品のいい貞淑な根岸夫人」。品のいい噂は文房具屋まで広まっていた。  しかし、その様な噂は彼女の完璧な演技で、実は嫉妬に燃え、亭主を馬鹿にしているが、しかしその亭主が早く出世して欲しいという虚栄心の塊の女だった。  新三は研究室の明子と深い関係にあり、妻とは醒めていた。そのことも妻の菊子は気づいていて、表面上は何事も無く貞節な妻の演技を続けている。  夫の新三が「火田」という姓に関心を持っている。しかし、新三の心の中はそれ以上の事柄は浮かんでこなかった。七瀬は早く父親に関する事柄がこの新三から得られればと思っている。  ある時、新三と妻の菊子が居ない日が訪れ、七瀬は新三の書斎に忍び込み、そこで父親が被験者としてESPのテストを受けた記録を綴ったファイルを発見するが、電話が鳴り、あわててファイルを引きちぎってしまった。  そこへ夫の新三が帰宅した。火田七瀬の父親の事を思い出し帰ってきた。早速、話があるので書斎に来てくれといった。  新三は七瀬が火田精一郎の娘である事は既に調べてきていた。七瀬にESPの実験をさせてくれと言うのを、七瀬は頑強に拒み続けた。七瀬としては下手に実験を受け自分の能力が分かってしまう事を避けたかったが、新三はかたくなに拒む七瀬に対して心の中で、馬鹿な娘だと罵詈雑言で罵った。  七瀬はこれほどまでに他人に罵倒された経験が無かったために知らずに涙が流れててしまい、そこに妻の菊子が帰宅する。  菊子は夫の新三が七瀬に手を出したと勘違するが、七瀬は新三の今後の七瀬に対する追及をかわさなくてならないため、あえてその部分は妻の菊子の勘違いのままにしておくことに決めた。  涙ながらに「お暇を頂きたい」と願い出て、その翌朝根岸家を去る。  その二日後に、菊子夫人が赤ん坊を殺して自分も自殺した記事を新聞で読む。その後、新三が七瀬を追及の手はのびて来なかった。

IoriP
質問者

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ご回答どうもありがとうございました!助かります。

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