• ベストアンサー

DNAの変性と塩濃度の関係について

『溶液中の塩濃度を下げるとDNAが変性しやすくなる』と生化学の本には書かれていますが、なぜそういった現象が見られるのでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • teru-arai
  • ベストアンサー率74% (40/54)
回答No.2

 DNAのリン酸部分は、マイナス電荷を持っています。マイナス電荷同士は反発し合います。DNAの2本の鎖はリン酸のマイナス電荷の反発によって、一本鎖にしようという力が働いています。それが変性の原因なんですが、塩が溶けていると少し状況が変わってきます。私は物理化学が苦手で、正確な説明はできないのでたとえ話をします。  DNAの両方の鎖のリン酸同士がお互いに槍でつつき合っているところを想像してください。水に食塩が溶けているとします。Naイオンは水を泳ぎ回っている(たぶん)として、プラスにチャージしてますから、当然リン酸にも近づいていきます。近づいて“リンさん、久しぶり。元気?”などと挨拶するわけです。リンさんも、お互い槍でつつき合っているより、女の子と話している方が楽しいにきまってますから、つつくのもそこそこに“あ、こんにちは。”などと話をしてしまうわけです。その間つつき合うのは休止しているわけで、つまり、変性しようとする力は減少することになります。塩濃度が高くなると、“リンさん、元気?”がどんどん増えることになるので、つつき合いはどんどん減少し、どんどん安定するという次第です。 通常、この効果をマスキング(リン酸のマイナス電荷をナトリウムのプラス電荷で隠すイメージ)と言います。

8382319
質問者

お礼

イメージまで説明して頂いて、とてもわかりやすかったです。 ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • owata-www
  • ベストアンサー率33% (645/1954)
回答No.1

DNAの二重螺旋は螺旋の間にカチオン種が入ることによって安定化しているので、カチオン種が少ないと不安定になるからです。

8382319
質問者

お礼

下の回答者の説明と合わせて見て理解できました。 回答ありがとうございました。

関連するQ&A

  • DNAの変性について

    今日、Large prepで大腸菌混濁液にLYSbufferを先に加えるはずが、NEUbufferを先に加えてしまいました。 DNA溶液を酸性にしたり塩基性にしたりするとDNAにどのような変化が起こるのでしょう。 化学式で表すとしたらどのように表現されるのか教えていただけるとうれしいです。 つたない質問で申し訳ありません。

  • DNA変性

    DNAの実験をはじめたばかりの初心者です。 二本鎖DNAを一本鎖にしたいのですが、なかなかうまくいきません。 熱変性(90℃、10min、そして急冷)とアルカリ変性(7M尿素)をしました。 ご存知の方、お手数ですが教えてください。

  • DNAの濃度を上げる方法

    私はDNAの大量培養をする際にキアゲンのHispeed plasmid midi kitを使用しています。その際に得られるDNAの濃度がいつも薄くて困っています。トラブルシューテイングなどを読みましたがよくわかりません。濃度が濃かったらTEを入れて調製するということを先輩から聞きましたが、濃かった場合は使いたい濃度になるように計算してその量をいれるいうことでした。なにか濃度を上げる簡単な方法(入れる溶液など)があれば教えていただきたいと思っています。よろしくお願いします。

  • DNAの濃度調整

    DNAの濃度を低くしたい時、TE溶液またはdd水で薄めればよいのでしょうか?それとも他の方法がありますか?素人な質問ですみませんが、宜しくお願いします。

  • DNA濃度を高くしたい

    20-40 ng/μL のDNA溶液を100 ng/μL にしたいのですが、エタノールのみで沈殿させることは難しいでしょうか。3M酢酸ナトリウムや塩化ナトリウムなど塩も共に加えた方がいいのでしょうか。方法なども教えていただけたら嬉しいです。宜しくお願い致します。

  • DNAの熱変性

    DNAを熱変性させ、吸光度の上がり具合から変性により DNAがどのように変化するかを確かめました。75度、90度で10分熱処理した後急冷を氷に中で行い吸光度を確認したところ、本来吸光度が上がるのに下がってしまいました。サンプル事態には問題がないため作業に問題があると考察しているのですが、DNA変性がうまくいかない時ってあるんですか?例えば冷却するがあまりうまくいっていなかった等

  • ゲノムDNA溶液を冷凍保存する際のDNA濃度

    抽出したゲノムを冷凍保存する予定でいます。 ただ、高分子DNA溶液を凍結保存する際は、濃度を低くしすぎない事と、 凍結融解を繰り返さない事が大事だと教科書に書いてありました。 エタ沈後のゲノムDNAのペレットを100μlのTEで溶解した後、その溶液から 6μlを取って10倍希釈したサンプルを分光高度計で計測した結果、DNA濃度は1100μl/mlでした。 貴重なサンプルなので、ある程度希釈して溶液量を増やして、そして数十μlほどに小分けして冷凍保存、という事を考えています。 ただ、実際にゲノムDNAなどの高分子DNA溶液を冷凍保存する場合、どの 程度の濃度まで希釈してもOKなのかという事がわかりません。 どなたかアドバイスいただければ幸いです。よろしくお願い致します。

  • DNAの変性について

    DNAの熱変性の実験をやったのですが、実験の最後に260nm時の吸光度÷280nm時の吸光度を求めました。280ナノメートル時のそれは芳香族アミノ酸の特異吸収だと習ったのですが、芳香族アミノ酸が何を指しているのか分かりません。また、この式の答えは2に近づくと言われたのですがそれもよく理解できません。誰か教えていただけませんか。お願いします。

  • 溶液の塩濃度測定法

    溶液の塩の濃度の代表的な測定方法や、必要な機材を教えてください。 具体的には電気透析により、塩(炭酸カリウム)の濃縮、脱塩を行うのですが、塩の濃縮速度を測定する実験、すなわち、塩の濃度変化を経時的に測定したいのですが、塩の濃度測定はどういった方法で行うのが一般的なのでしょうか? 必要な機材と合わせて教えていただけたら助かります。 測定する塩の濃度範囲は1~40wt% 溶媒は水で行います。 ご鞭撻のほどよろしくおねがいします。

  • 吸光度を用いたDNA濃度定量法について

    DNA溶液のAbs=260nm、280nm、320nmの波長を測定し、DNAの濃度定量を行ったですが、Abs260/Abs280の値が1.7より低く、DNAの純度があまり高くありませんでした。この場合、従来の吸光度計算(Abs260の値×50 ug/ml×希釈倍率)で精度の高いDNA濃度計算結果が得られるのでしょうか? DNA純度が低い場合の吸光度でのDNA濃度定量法があれば教えてください!!