• ベストアンサー

ケルダール法の水蒸気蒸留について

 学生実験でケルダール法を行ったのですが、その実験についてのレポート提出を指示されました。  そのレポートの課題の中に、蒸留時、なぜ水蒸気蒸留を行うのか、その理由を答えよというものがありました。  試料分析の本なども読みましたが、いまひとつその理由がわかりません。  どなたかお教え願えませんか?

  • 農学
  • 回答数5
  • ありがとう数5

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • fumi26
  • ベストアンサー率82% (161/194)
回答No.2

非常に危険な着想です。装置の形状を観察してください。分解液は酸性からアルカリ性に変化し、加熱されるわけです。バーナーなどで急激に加熱された場合、破損しやすい軟質なガラスで装置は加工されております。事故を恐れます。100℃以下で一定の時間をかけ、水蒸気で安全に分析してください。 奥田東さんか東大の農芸化学分析書(養賢堂)など昔の本に、水蒸気蒸留の経過時間とアンモニア回収率の関係を記載していたはずですが。 付け加えれば、種本はAOAC(アメリカ食品医薬局公定分析書)です。図書館で読んでください。分冊になった英文の書物ですが、これが現在最も権威のある食品、飼料、医薬品の公定分析法です。ケルダールによる窒素分析は、機器分析の基本になっております。 追記:ケルダール実習では、空焚きしたり、苛性ソーダー溶液を蒸留液に入れたり、面白い学生さんもおります。同様な実習でガラスの破損から重度の火傷を受けた人もおります。この種の蒸留操作では爆発事故も再々起こります。利用する試薬はすべて劇薬ですから、誤操作に注意ください。

その他の回答 (4)

  • kakasi
  • ベストアンサー率60% (26/43)
回答No.5

補足と蛇足の訂正です。 直熱式のデメリットは水酸化ナトリウム添加~装置につなぐまでに多少アンモニアガスの損失が起こる可能性があること、メリットは水蒸気蒸留に比べて装置がコンパクトにできることです。 ただし、6連式の直熱の装置でも分析時間の短縮効果は水蒸気蒸留装置を3連程度で使う場合と比べそれほど大きくありません。 また、分析値のレンジが限られており、精度をそれほど求めないのであればフローインジェクションで測定できなくもないです。 #tpastureさんの指摘のうち、2は分解時の注意点で、3、4は直熱、水蒸気蒸留共通ですね。失礼いたしました。

  • kakasi
  • ベストアンサー率60% (26/43)
回答No.4

直接バーナーで加熱してはいけない理由は、fumi26さんが書いてるように、急激に加熱すると初期の急激な反応でガラス器具が破損するおそれがあるからですね。 実は直熱法の器具は参考URLに示したものがありますが、分解液を全量蒸留すると蒸留に使う瓶が破損する危険性は否めません。(希釈液でも加熱初期に若干衝撃があります。) #蛇足ですが、tpastureさんの指摘は、むしろ水蒸気蒸留における留意点ですね。

参考URL:
http://www.sanshinkogyo.co.jp/pdt_food_protein.html
  • tpasture
  • ベストアンサー率42% (25/59)
回答No.3

恐ろしいことを考えないでください。 水酸化ナトリウムも硫酸も危険な原液です。 過去の経験から、多くの事故を見ています。 1。一番多いのがピンチコックの開け閉めで閉める場所を誤り、沸騰圧で、最低おおきなフラスコのふた(コルク)が天井まで飛ぶこと。 2.今は、排煙装置がちゃんとしているので問題は少ないが、過去にはズボンが、濃硫酸煙や誤って付着させいつの間にか穴が各所に開いてボロボロになること。 3.なぜか硫酸をピペットで入れるとき、ふざけて微量目の周辺に飛び半失明になった人がいたこと。 4.スポイトで入れるべき水酸化ナトリウム原液を、ピペットで吸って、誤って口の中まで吸い込み、うがいをさせて緊急病院に送ったこと。口の中の粘膜が損傷し治すのにかなりの時間がかかったこと。 サンプル分析までに加熱して時間がかかることや、それをナトリウムと接触さえて含まれている窒素成分をガス状にして回収する過程が面倒くさいと考えるようですが、きちんと面倒がらずに手順どうリしてください。

  • fumi26
  • ベストアンサー率82% (161/194)
回答No.1

硫酸溶液に存在する硫酸アンモニウム(酸性)に苛性ソーダー溶液(アルカリ性)を加え、アンモニアを蒸留する手法です。この反応を、密閉した装置内で、短時間に起こし、発生したアンモニアを確実に水冷管まで送るため、水蒸気蒸留します。単純な原理で、確実に、安価にアンモニア態窒素が測定できますので、世界中で粗タンパク質、窒素測定での公定法として採用されております。なお、正確な測定を行うには、最高級の硫酸アンモニウム試薬を使って定期的に検定を行うことが必要です。

muggy32
質問者

お礼

 ありがとうございます。  考えてみたのですが、硫酸溶液と苛性ソーダー溶液の混合した溶液が入っているところを直接バーナーで加熱してはいけないのでしょうか?  混合溶液を加熱してアンモニアが発生するという点では同じようにも感じられるのですが……。

関連するQ&A

  • ケルダール法の水蒸気蒸留について

    水蒸気蒸留は、蒸気圧の高い高沸点の化合物を沸点以下の温度で蒸留する方法で水に溶けにくい物質を水蒸気蒸留すると認識しておりますが、ケルダール法ではアミノ酸窒素を定量する際、分解生成したアンモニアを水蒸気蒸留で捕集します。 アンモニアは水によく溶けるのに水蒸気蒸留をするのはアンモニアを完全に捕集するために加熱水蒸気をキャリヤーガスとして作用させ、アンモニアを完全に追い出して捕集するためなのでしょうか。 教えて下さい。

  • ケルダール法について

    小麦粉中のタンパク質を定量するのにケルダール法を用いました。そこでいくつか疑問があったので教えてください。 蒸留の時、試料溶液を漏斗より蒸留部に入れ、純水で洗浄してから、同じ漏斗よりNaOH溶液を蒸留部に入れました。 試料溶液を入れた後、純水で洗浄するのはなぜですか?洗浄せずにそのままNaOH溶液を加えてはいけないのでしょうか? また、蒸留中に蒸留部が黒くなるのはなぜですか?どういった反応がおこっているのでしょうか? 本やインターネットなどで調べてもわかりませんでした。わかる方いらっしゃいましたら教えていただけると有難いです。

  • 水蒸気蒸留の利点について

    なんだか基本の話ですが ・水蒸気蒸留の利点は「高沸点の物質の抽出効率を上げる」以外に何かあるのでしょうか? ・通常「水蒸気蒸留」と言えば、無条件でフラスコ2個を加熱、水蒸気を導入する側に試料を入れる。という操作法をさすのでしょうか? (水蒸気を発生させずに試料が入ったフラスコ1個だけなら「直接蒸留」で「水蒸気蒸留」とはべつものですよね?) ・「直接蒸留」で同等の回収率が得られれば、元の文献で「水蒸気蒸留」と指定してあっても、特に気にする必要はないのでしょうか?

  • タンパク質の定量について

    実験で、タンパク質の定量でケルダール蒸留を行い、以下のようなレポート課題が出されました。 本を探しても、実験方法しか載っていなくて困っています。一つでも解る方、できる限り詳しく教えて頂けたら幸いです。 1.なぜ水蒸気発生フラスコ内を酸性にするのか 2.なぜ蒸留部が保温構造になっているのか 3.なぜ蒸留の段階から規定硫酸内に混合指示薬が入っているのか

  • 水蒸気蒸留法の器具

    水蒸気蒸留法のアロマオイルを作りたいのですが フラスコ等簡易な蒸留装置を作りたいです。 実験器具として何が必要ですか?

  • ケルダール法でサンプルの希釈について

    大学で飼料中のタンパクの分析を行う際、ケルダール分解法を習ったのですが、いまいち理解できていない箇所があります。サンプル調整のときに、濃硫酸や反応促進剤を加えて加熱し、その後、ケルダールフラスコ内の溶液を蒸留水で2~3倍に薄めてからメスシリンダーへ移して希釈するのは何のためでしょうか?それから、サンプル調整後、蒸留装置で蒸留操作を行いますが、扱う試料溶液は10mlです。すると、希釈して残った溶液はどうしたのか、自分ではっきり覚えてないんです。さすがにそれを廃棄するのもなんですし、使うといっても一回の蒸留操作では限られた量しか扱いません。経験者の方で分かる方はこれらの疑問を教しえていただけないでしょうか?

  • ケルダール法について

    ケルダール法についてなんですが、次のような課題が出たので教えてください。 (1)分解が終わった後に硫酸を希釈する際純水を加えると青色になるのはなぜか? (2)蒸留の時にだんだん蒸留部の液体が黒くなるのはなぜか?また、何が液体を黒くさせているのか? (3)ホウ酸やNaOHは正確な量でなくていいのはなぜか? です。お願いします。

  • ケルダール法の原理についていくつか質問があります(xox)

    ケルダール法の原理についていくつか質問があります(xox) 学校で土壌の実験をしていて、ケルダール法を用いて窒素を定量しています。 ここでレポートを書くにあたっていくつか質問がありますm(__)m 1つ目はケルダール蒸留装置の蒸気発生用フラスコに水と濃硫酸数滴、メチルレッドを加えて酸性にしたのですが、 なぜココを酸性にしなければいけないのか?と疑問に思いました。本で調べても酸性にするとしか書いてなく、詳しい原理が書かれていません。 先輩から聞いた話では、「蒸留するときの分解液は塩基性だから、酸のあるところに塩基は逆流できない」と言われました。 これが答えなのかもしれませんが、なんで酸のあるところに塩基が逆流できないのかがイマイチ理解できませんでした。 2つ目は蒸留器に分解液(土壌、硫酸、分解促進剤)と40%水酸化ナトリウムを加えたときに、液の色が濃い茶褐色になりました。 ここで起きている反応は硫酸アンモニウムと水酸化ナトリウムが反応してアンモニアが発生しているのは分かっているのですが、この反応とこの茶褐色の色は関係があるのでしょうか? それとも全く違う反応が起きているのでしょうか? 以上2点についてどなたか回答お願いしますm(__)m

  • ケルダール装置について

    某大学の農学部生です。 ただいま、食品の一般成分分析の実験で、ケルダール装置を 用いた実験を行っています。 このケルダール装置について質問があります。 二重壁真空蒸留フラスコは何故二重なのでしょうか? 教えてください。お願いします。

  • ケルダール法の酸化分解

    先日食品中の粗タンパク質量を求めるケルダール法の実験をしました。 実験の流れはわかったのですが、試料と硫酸を混ぜてケルダール装置で分解する際.色が徐々に変わっていくのにどのような変化が起こっているのかわかりません。 どうぞよろしくお願いします。