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司法試験予備校の訳し方
私は日本でいわゆる司法試験予備校に通っているのですが、このことを外国人に説明するとき、何と言ったらいいでしょうか? bar examに通るためのcram schoolだといえばわかりますか?(そもそも、受験の塾についてcram schoolという訳はありますがアメリカ人にとってcram schoolという概念はなじみのあるものなのでしょうか?) また、調べてみたらアメリカではBar Briという司法試験予備校がメジャーなようですが、ここは一般的な高学歴のアメリカ人にとって普通に認識されていますか?
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<bar examに通るためのcram schoolだといえばわかりますか?(そもそも、受験の塾についてcram schoolという訳はありますがアメリカ人にとってcram schoolという概念はなじみのあるものなのでしょうか?)> 英語での説明はそれでも大丈夫です。Cram schoolというのは日本特有なものですが、こちらのニュースでもよく聞かれます。 でも単に日本語から英語に単語を置き換えるより、日本とアメリカでの法律制度に関する大きな違いを説明する必要があると思います。一番の違いは、日本では政府の受け入れ枠があり、アメリカの様に一定の点数を取れば誰もが受かる、という制度ではないという事です。下記のリンクにアメリカ五十州の過去(2000年代)の司法試験合格率のリストが載っていますが、サウス.ダコタは90%以上の合格率です。 http://www.law.com/special/students/barexam/index.shtml 下記の記事の著者、Colin P.A. Jones は2008年の日本での合格率は35%程、と予想していましたが、実際は33%だったとか。 http://www.law.com/jsp/nlj/PubArticleNLJ.jsp?id=1202424309363 また日本の学者から聞いた話ですが、日本では最初に弁護士、検事、判事になる選択をするそうですね。アメリカでは司法試験を受ける時点では、全分野のテストで、その後 law firm に入るか、検事事務所で Assistant District Attorney (A.D.A.) として働くかでコースは決まりますが、勿論途中で弁護士から検事、その逆のキャリアも可能です。ただD.A.は地区選挙で選ばれる政治家の一面もあります。判事も選挙で選ばれることもありますが、州の最高裁の判事は知事が任命するところもあります。連邦政府の最高裁判事のみ大統領がノミネートし、米国会上院の承認を受ければその職に就く事ができます。またアメリカでは法学校に行かなくても、資格のある弁護士について学ぶapprenticeshipというプログラムがいくつかの州であり、その後司法試験を通れば弁護士として働けます。 http://www.google.com/search?hl=en&q=law+apprenticeship+program&btnG=Google+Search&aq=f&oq= BarBriというのは法学生には馴染みがあるかもしれませんが、一般市民には全くない、と思っても間違いないと思います。法学生はまだ在学中にbar examを受けてパスする人もいますが、しなくても law firm で働き、そこのベテラン弁護士に受験のための援助をしてもらう、という事も珍しくありません。
お礼
ありがとうございます。私自身もアメリカの司法制度との違いがよくわかっていなかったので勉強になりました。cram schoolという言葉自体は意外にも浸透しているのですね。ひとまず簡易な説明としてはこれからもそういうフレーズで言っていこうと思います。