古代ギリシャ文化(科学・哲学)の起源
近代に入ってから世界をリードした西洋の産業革命や科学の発達は、その起源を辿れば古代ギリシャの文化が基盤になっていると思います。ルネサンス期にも西洋人は古代ギリシャに対して憧れと尊敬の念を持っていたことと思います。
ここで質問ですが、
端的に言って西洋の科学が古代ギリシャの科学に源泉を持つ、というのを前提にしたとき、
では古代ギリシャ人は彼ら自身の科学・理論的思考哲学をどこから受け継いだのでしょうか?
歴史は、無から有が生まれることはありえないはずです。必ず何かしらお互いに影響を及ぼし及ぼされる関係の中で、どうして古代のギリシャだけが、当代どころかその後の歴史を紐解いてみても一種「異様」ともいえるような、文明が最終的に向かう方向性を「神話から科学へ」変換させることになる先鞭をつける哲学体系を築き上げたのでしょうか?
以下、質問ではありませんが、古代ギリシャは労働を奴隷が担っていて上流階級は思索・学問にふける余裕がありそこから哲学が発達した、というのを考えることが出来ますが、これは十分条件であって必要条件ではないように思えます。奴隷がいたからといって科学が発達する必然性がありません。
またペルシア帝国のような絶対的な強権者がギリシャにはいなかったので、小規模なポリスの内では思索の面で個人個人の自由が大きく、束縛される要因も少なかった、という意見もあると思いますが、これが本当だとしても「なぜギリシャだけがそうなったの?」という根本的な問いの答えにはなっていない気がします。
皆さんのお知恵を拝借したいです。よろしくお願いします。