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将来に対する不安とは?境遇に逢われた経験者の教えを聞きたい
- 現在化学系の大学院に通う修士二年のものが、進学先に対する不安とモチベーションの維持について悩んでいます。
- 研究テーマの実験結果がなかなか出ず、論文作成も進まない現状に焦りを感じています。
- 将来への不安や同じような境遇の方々への助言や経験談を求めています。
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質問者が選んだベストアンサー
貴方の不安はとてもよくわかる。それは置いといて、私が驚いたのは貴方が通らなければならない近い将来の不安、それは例外なく研究者の全てが通る茨の道なのだが、を修士の時点で予見していることである。これは、すばらしい能力だ。 >現在まで誰より多く実験、勉強しているにもかかわらず、全く結果が 出ていません。 これは、とても大切な経験だ。世間一般でも苦労無くして成功を掴み取ることは出来ないといわれるが、研究の世界では更にそれが顕著だ。今、貴方が体験している苦労は、そっくりそのまま将来の貴方の研究の質の向上に繋がると思って間違いは無い。というか、今の、たかだか学生の分際で研究がスムーズに進行しているなどと考えるような奴は将来はプロの研究者には絶対になれない。 >博士卒業後は、就職しようと考えているので、早いうちに結果を出して、少しでも論文を稼いでおきたいと考えているので これも大きな落とし穴だ。20世紀の古い古い大学の体制では、論文の数が勝負だった。しかし、今は違う、質だ。もしも、無いとは思うが、万が一に貴方の指導教官が論文の質よりも数を重視するようならば、研究者として古すぎるタイプ、というか、三流以下のダメ研究者とみなしてかまわない。重要なことは、焦らずにまずは一報でもいいから質の高い論文を出すことだ。 >博士に進んだ先輩方を見ていると想像以上に研究室内の雑用が多そうなので これは当たり前。学位を持って企業に就職すれば、将来的に当然のようにリーダー的立場を任されることを想定される。多々の雑用をこなしつつも研究を推進する能力は学生のうちに身につけておかねばならない。 >何より一番不安なのが、モチベーションを維持できるかということです。 まあ、そう弱音を吐くなよ。大丈夫だよ、これも誰もが感じて克服していく不安なんだよ。ただ、この不安に負けて研究からリタイアしていく人も多いけどな。 そうだ、もしも研究で生きていくのならば、「他人には思いつけないようなオリジナリティの産出」が財産だ。文献調査や他研究機関の動向は把握していて当たり前。その上で彼らの上を行くオリジナリティあふれるアイデアを具現化できるかどうかが研究者の能力の判断基準だ。
お礼
非常に丁寧な回答をいただきありがとうござました。 早いところ論文を出したいのは、うちの大学の博士の卒業条件が 最低1報なので、まずは先に1報だして卒業条件を固めておいてから 後は大きなプロジェクトに取り掛かろうと教員と話し合ったからです。 ハードルは高いですがやりがいのある研究テーマだったので 進学を決めました。 生涯研究職として生きていくつもりなのでこんなことでへこたれて いては研究職としてやっていけないと思っていたのですが、、 回答をいただいてまたがんばろうという気持ちになりました。 めげずに最後までがんばってみます。 本当にありがとうござました。