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博論と修論の内容重複について
- 博士論文を修士論文の内容を含めつつ膨らませることは可能か
- 博士論文と修士論文は独立している必要があるのか
- 修士論文から博士論文を書く際のアドバイス
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No.3の補筆です。 博士の学位請求論文を提出できる要件として,「公刊論文が3本以上あること」などの規定があるはずです。たとえば,次がよくあるパターンでしょう。文系ならすべて単名での発表です。 論文1 修士論文を書き直して投稿したもの (要領のいいやつなら,レビュー,方法論,事例報告 などに分割して業績3本を稼ぐこともあります) 論文2 博士課程で研究した成果 論文3 博士課程で研究した成果で,あと一息で受理 博士の学位請求論文は,たとえば,つぎのような構成になるでしょう。 前書き 論文1,2,3の前書き+新規書き下ろし 事例1 論文2のデータ部分をそのまま使用 事例2 論文3のデータ部分をそのまま使用 考察・結論 論文1,2,3の考察・結論+新規書き下ろし 論文1から事例の部分を再利用できるかどうかですが,ぼくは「できない」という立場をとります。使うとすれば,「先行研究からの引用」として扱うべきでしょう。前書きや考察は,論文2,3,書き下ろしと合成することになり,いちいち引用として扱うとすれば文章表現が繁雑になるかなと思います。 あなたの質問文は,ワープロに残っている「修士論文.doc」を再起動し,これに加筆して「博士論文.doc」として保存・印刷するように読めるのですが・・・。そうだとすれば,上述のように,根本的にちがうと思います。 でも最終的には,あなたの指導教員がどのように指導したのか,によります。課程博士で,社会人院生で,という条件下なら,ひどく甘い審査になるかもしれません。
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- vzb04330
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No.2です。 補足しますが、もちろん、丸ごとそのまま引き写しというのは、良くありません。 あくまでも引用した上で、「この章(節)については、○○としてすでに発表した(もしくは、公刊したものである)という注釈なり、但し書きが必要です。 この点は、所属される研究科の学位論文執筆要領の類を確認されるか、あるいは、指導教授のご指導を仰いでいただいた上で、判断していただくべきことがらです。 以上。
お礼
ありがとうございます。 ご趣旨了解です。
修論の結論を補強するような議論だけの場合はD論として認められません。 もちろん全く独立な事象や論理から導き出して同じ結論に至るなら構いません。 でもそれってとってもツマンナイ。
お礼
アドバイスありがとうございます。 「修論の結論を補強するような議論だけの場合はD論として認められない」というご趣旨ですね。 その範囲を超えられるよう頑張ってみます。
>修士論文を丸ごと含んでいなくても、重複した部分があってもダメなのでしょうか。 丸ごとふくめば,学会誌の投稿規定にいう「二重投稿」に近いですね 笑。 「先行研究」の1つとして,修士論文の内容を要約して引用するのが正式だろうと思います。修士論文が学会誌に原著論文として公刊されていれば,それを引用文献とします。あなたの名が鈴木さんだとして,「鈴木(2008)が明らかにしたように・・・」という感じで,まるで他人事のように書きます。
お礼
アドバイスありがとうございます。参考とさせていただきます。 なお、修士論文はそのまま公刊はされていません。
- vzb04330
- ベストアンサー率74% (577/778)
文系とはいえ、実験心理学系で博士号を取得しました。 ただし、大学院に在籍したのは、博士前期課程までで、いわゆる論文博士です。 また、現在は、某公立大学法人に教員として、所属し、院生の論文指導に当たっています。 学位を取得した心理学の領域も、現在所属している看護学の領域も、いずれも、修士論文は、査読付きの学会誌に投稿し、論文として公刊することが原則となっています。 私の場合は、博士前期課程までとは、専攻分野を全くといってよいほど変えてしまって論文を書きましたので、周囲の先輩、後輩の様子を見聞した範囲での回答です。 「修士論文の内容を含みつつ、それを膨らませたもの」とおっしゃるのが、どの程度含み、どの程度膨らませるのかがポイントになろうかと思います。 私自身が経験した心理学、看護学の領域では、上記のように、修士論文も学会誌に論文として投稿しますので、それが掲載された場合、その論文を自分の博士論文に引用します。 引用の仕方は、「問題」や「目的」の部分に引用することもありますし、博士論文の研究の部分の1章や1節として引用することもあります。 ご所属の専門分野での「流儀」「慣行」や、所属研究科あるいは研究室、指導教授の考え方にもよりますが、学術的にある程度共通するやり方としては、別の論文として扱い、第三者に近い立場で、ご自身の修士論文の内容を引用しつつお書きになる、というのが妥当な方法ではないでしょうか? 私どもの分野でも、問題の所在や、目的においては、自分の論文とはいえ、第三者的に「○○(2010)は、△△と述べている」というように、客観的な書き方で引用しています。場合によっては、自分の業績ではありますが、criticalに引用します。 博士論文の1章あるいは1節として、既刊の自分の論文を引用する場合には、ほぼそのまま引用しますが、他にいくつかの実験や調査を、その後行っていますので、その流れの中で、あるいは、その区切りの中で、引用した業績についての考察や、意義を再度、批判的に、あるいは、もう少し大きな視野で検討し直して、その時点までの研究成果としてまとめました。 以上、分野によって考え方が異なるかとは思いますが、一つの例として、参考になれば幸いです。
お礼
アドバイスありがとうございます。 基本的には別論文として扱うべきとのこと、了解です。 「博士論文の1章あるいは1節として、既刊の自分の論文を引用する場合には、ほぼそのまま引用」という場合もあり得るというのが、微妙なところのようにも思われますが。
- titosan
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いずれもオリジナルであるべきですから、貴博士論文がだれかの修士論文(自分のものも含む)を引用することはあっても、含むことは不可であるあるかと思います。
お礼
お返事ありがとうございます。 修士論文を丸ごと含んでいなくても、重複した部分があってもダメなのでしょうか。それはどうしても発生すると思うのですが。
お礼
追加での詳細なアドバイスありがとうございます。 なんとなくイメージが湧いてきました。 指導教授と相談のうえ、慎重に取り組んでみます。