• 締切済み

Lの発音とV、TH

fwkk8769の回答

  • fwkk8769
  • ベストアンサー率61% (160/259)
回答No.8

興味深いのでいくつか考えを書きます。 (I) (1) 「最後にくるダークLはどうですか? もっと舌先をべったりつけるんでしょうか? 語頭のLのように舌先は反りますか??」 ⇒ ● 英音の母音前の「明るいL」の「舌先が反る」という表現は、鏡でご自分の舌を前方から見れば、の話ですよね。この「舌先が反る」という表現は、一般には「そり舌たたき音」(ヒンディー語のbari(大きい)のrの音)などのようにまさに文字通り「舌先が反る」場合の記述に用いられます。 「明るいL」では歯茎、及びやや後ろの硬口蓋の付近に舌の先から舌先の上面がやや強めにべたっと接触する、という表現がbetterな気がします。 一方、母音の後の/l/では舌先が歯茎には着くものの後舌が盛り上がり、舌の(前と後ろとの間でという意味での)中間部が沈む(落ち込む、あるいはたわむ)感じになるので、「明るいL」のように舌の先から舌先の上面が強くべったり歯茎には接触する場合から、むしろ舌先がタッチする程度まで段階性(変種といっていいかもしれません)があるというのがより正確な表現だと思います(この点は、もっとルースになって、舌先が歯茎に接触しない変種も見られるという説明を後にします)。 ● ただ、そもそも米音においては、母音前の語頭においても純粋な「明るいL」はほとんど聞かれないように思えます。 例えば、leave http://www.bartleby.com/61/40/L0094000.html やlife http://www.bartleby.com/61/80/L0158000.html をご自分の耳で確かめてください。私にはかなり「暗いL」に響きます。 ある英語音声学の専門書は米音においては、母音前の/l/は「中性のLないし多少明るいL」であると言い切っています(竹林滋『英語音声学』研究社、p.208)。 (2) 「アメリカ人の方が語頭でも語尾でも、 Lは舌先をべったりつけて(↑のLのように反らないで)、発音するよ、って言ってるのをどこかで聞いたような覚えもあるんですが、個人差があるんでしょうか??」 ⇒  このコメントは間違っていないと思います。 もちろん個人差もあるのでしょうが、上の(1)の最後に書きましたように、一般には米音にはいわゆる純粋の「明るいL」がないわけですから。 (3) 「Lの音って単語によって違って聴こえるんですがなぜですか??mailとかcoolとか。。。」 ⇒  それは、mailやcoolといった母音の後の/l/は、実際には舌先が歯茎に接触することなく音が出される結果、我々の耳には「ウ」のように聞こえる音を実際に彼らが出している(「Lの母音化」(l-vocalization)と呼ばれます)からです。 実際に以下の方法でこの/l/音を聞いて、ご自身の耳で確認していただきたいと思います。http://www.merriam-webster.com/cgi-bin/dictionary?book=Dictionary&va=palm で3つのタイプの発音が聞けます。この1つ目は[l]が音にはないもの、つまりその下の音声表記の1番目です。他方、聞ける発音の2つめと3つめはよく聞きますと、日本語の「ウ」のようにきける音が確認できます。下に4つ示されてある表記発音との関連を対応させると2つ目に聞こえる音が発音表記の2つ目で、3つ目に聞こえる音が発音表記の4つ目に当たると考えざるをえません。 日本語で「ウ」のように聞こえるということは舌先は歯茎についてない証拠です。ということは、palmの発音法のうちには発音表記が[l]でありながらも、舌先が歯茎につかないで出される/l/が実際にあるということになります。 他にも考えてみれば、all rightをごく自然のスピードで発音すれば、ここに現れる/l/も、よくご自分の舌先を感じていただければ、歯茎に着くことなく次の/r/音に移行していくことから、/l/が「ウ」のように響いていることに気づかれるでしょう。 母音は舌先も含めて舌は口の中の天井部分(歯茎も含めて)のどこにも接触しませんんので、その後に/l/音が来たときに、エネルギーとかかる時間節約のために舌先を歯茎まで持っていかないで発音をすると考えれば納得できます。 (II) 「VとかTH、Fが単語や文の最後にくる時、今までFもVもTHも、破裂音?を出さないで終わってしまっていたんですが、間違いですか?? うまく説明できないんですけど、FやVだったら唇の内側を軽く前歯にあてて、息を出す、声を出すだけで、その後弾かないまま発音し終わっていました。でも、この前TVで子供の英語番組でフォニックスをやってるのをみたら、fもvもすっごく弾いてたので。。。 thもそうでしょうか??」 ⇒ #7のご回答への「お礼」にお書きになっているとおり、/f/、/v/、TH音はすべて摩擦音です。 破裂音のように「弾いて」聞こえた、とおっしゃっているのでひとこと。 摩擦音は継続音(息が続く限り長く伸ばして発音できる)ですので、強調したときに大きく、さらに長く継続させることができ、さらに最後は必ず継続を終了させざるを得ないわけですから、終了時には相対的に大きく「弾いて」いるように聞こえるのは自然なことだと思います。強く大きな音があった状態から無音の状態に変化するわけですから聴覚上では相対的に大きく「弾いて」聞こえるわけです。 ネイティヴがsingの音(最後の子音は日本語の「ング」のはじめの子音連続の部分であって、破裂音の/g/ではないことにご注意を)を強調して発音すると、最後の音が我々の耳には破裂音の/g/(日本語の「グ」の初めの子音部分)のように響くのも原理は同じだと思います。 (III) 「3つ目はtrとdrです。うまく発音できないと言ったら、例えばtruckとか、trは"ch"にdreamのdrは"J"の音で、"Jream"なるってネイティブの方が言ってたんですが、それが普通なんでしょうか??」 ⇒  まったく普通のことで、音声トレーナーはこういうアドヴァイスをよくします。 基本的に#3(=#5、#6)のご回答に賛成ですが、少しだけ追加します。ポイントは、普通の/r/が半母音であるのに対して、 ・ truckなどに見られるtr-の/r/は無声の摩擦音 ・ dreamなどに見られるdr-の/r/は有声の摩擦音 であることです。よって、それぞれchuck、Jreamと「よく似た音色」になる(竹林ほか『初級英語音声学』大修館書店、p.109、p.110)、と言われています。 tr、drのそれぞれの2つの音の間に「母音を入れずに1つの音のつもりで発音するとよい」(同上書より)と発音トレーナーはよく指導します。 ただ、私はこのように聞こえる傾向という点では、米音よりむしろ英音(RP)において、より顕著だと思います。英音の方がアクセントのある音節の音節頭の子音に込めるエネルギーがより強い感じを受けます。

marie4you
質問者

お礼

1、>そもそも米音においては、母音前の語頭においても純粋な「明るいL」はほとんど聞かれないように思えます。 リンク先の発音を聞きました。 ただ、私には声が低いので暗く聴こえるような気がしました。。。 >ある英語音声学の専門書は米音においては、母音前の/l/は「中性のLないし多少明るいL」であると言い切っています(竹林滋『英語音声学』研究社、p.208)。 そうなんですか!! 一般には米音にはいわゆる純粋の明るいLがないという事は 普段、アメリカの方達は"明るいL"で発音していないという事ですよね??そうなると舌の動きはどうなっているんでしょう。 明るいLとは少し違いますよね?? うーん、ダークLは舌を着けずに発音するというのは聞いたことがありましたが、やっぱりあるんでしょうか。 他の方のご回答ではそのようなことは無いとお返事を頂きましたが・・・ >日本語で「ウ」のように聞こえるということは舌先は歯茎についてない証拠です そうですか。確かにつけなくても似たような音が出せました。 でも舌先をつけても、同じように発音できます。 うーん、難しいです、よくわからなくなってきました。。。 つけてもつけなくてもどちらでもいい、 というより語尾のLは、舌をつけるか、つけないかは重要ではないのかな?! 私の場合、all rightをごく自然のスピードで発音しても、 Lは舌先をつけると思っていたので、普通に歯茎についています。 でもネイティブの方たちは、着かないで発音しているですね。 2、FやTH、Vですが、 聴覚上で相対的に大きく弾いて聴こえるというより、 本当に弾いているように見えるし、聴こえるんですが、どうでしょうか?? http://www.ugoeigo.com/2006/03/29/english-sounds-lesson-2-f-v/ 3、全く普通の事なんですね。 1つの音のつもりで発音するといいんですね。練習してみます!! >ただ、私はこのように聞こえる傾向という点では、米音よりむしろ英音(RP)において、より顕著だと思います。英音の方がアクセントのある音節の音節頭の子音に込めるエネルギーがより強い感じを受けます。 そうですか~、とても参考になります。 いろいろとご回答を頂けてうれしいです。 ありがとうございます。

関連するQ&A

  • Lの後のTHの発音の仕方について

    Lの発音は舌を上の前歯の裏につけて発音し、 TH(表示できないのでTHと書きます)の発音は 上下の前歯で舌を少し挟むようにして発音しますが、 Lの後にTHの発音が来る時はどのようにして発音するのでしょうか? 例えば単語でいえばhealth、文章でいえばbaseballの後にthere、callの後にthatがくるような場合ですが、 Lの後にこのようにTHの音が来ると非常に発音しずらいです。 なのでLからTHにスムーズに移行できるように Lの音はTHの発音の仕方の形(つまり舌を噛む形)で発音し、 そのままTHの発音に移行してすましているのですが、 実際はどのように発音するのでしょうか? また同じようにNの音からTHの発音も同じようにやっています。 例えばin theという場合、inのnのとこで既に舌を噛み、そのままtheというふうに自己流で発音しています。 このへんも正しい発音の仕方を教えてください。

  • Dark L(ダークエル)の発音について。

    英語に精通している方に質問させて頂きます。 Lの発音に、Dark L(ダークエル)というものがあるかと思います。 このLに関しまして、舌先が歯茎につく場合と、つかない場合があると思うのですが、何か法則のようなものはあるのでしょうか? 例えば、Will Smith(俳優の名前)を発音する場合、WillのLは、歯茎に舌がつかないように思われます。(舌を歯茎につけるように意識して発音してみたところ、非常に発音しづらく感じました。) ちなみに、alsoという単語を発音してみたところ、軽く舌先が歯茎につくように感じられました。 発音のスピードによっても変わってくると思うのですが、決まった法則のようなものはあるのでしょうか? また、「 N 」に関して、舌が歯茎につく位置がLと似ていると思うのですが、ダークエルのような発音はあるのでしょうか? 以上の件、疑問に感じておりまして、わかる方、お答え頂けますと、ありがたいと思います。 よろしくお願い致します。

  • 語尾のlの発音について

    school, cool, ruleなどの語尾にあるL (dark L)の発音についていくつか質問です。 1)舌先はずっと歯茎の裏につけて発音するのですか? 2)ネイティブに聞いたら、歯茎の裏につけてもつけなくても口蓋に付かなければLに聞こえるみたいなことを言われたのですが、そうなのでしょうか? 3)舌で歯茎の裏をぐいっと押して離れないようにしながらそれっぽい音を出す発音方法はあっていますか?Lは舌を歯茎から離さないようにと聞いたことがあるので、力を入れてしっかりくっつくようにしているのですが・・・ よろしくお願いします  

  • thで/θ/, /ð/と発音しない単語を教えて!

    スペルの中に"th"が含んでで/θ/, /ð/と発音しない単語を教えてください。 いつもお世話になります。 私はグラマとボキャはプアな方ですが発音はTVの語学講座やYouTubeで結構やりました。そのレベルで最近、なんとかスペルと発音がイメージ出来ています。 単語を覚えるのに、ふと思ったのですが一般的な単語でthで/θ/, /ð/と発音しないAsthma以外の単語があれば教えてください。 Asthma(ぜん息)の発音は /ˈæzmə|ˈæs‐/となっています。 一応、日本人が旅行などでアメリカやイギリスで会話するのに不自由がない程度の範囲の単語で専門用語などは考えなくても結構です。 なお、希望ですが電機系の専門用語の単語でそのような単語がありましたら参考までに教えていただくと助かります。 基本的に無いとかの回答でも結構です。 自分が考えるに思いつかないのですが宜しくお願いします。

  • 長い文章を喋っている時の発音について

    留学して1カ月目の者です。現在発音に苦しんでおります。 単語単体ならば通じるのですが、センテンスになるとR,L,th,v,fがなかなかうまく発音できません。毎回聞き返されます。 どのようにしたら長い文章を喋っているときでも正しい発音ができるようになるでしょうか? どのようにしたら日本語訛りがなくなるでしょうか? 何かコツや、克服した体験等あれば教えてください。

  • むつかしい英語の発音

    英語って発音はむつかしいですよね. r と l の違いとか,th とか f の発音. それで思ったんですけどね,英語の発音が上手な人でも言いにくい単語があるんじゃないかと思ったのね. 質問1 英語を流暢にしゃべれる人にとっても,こりゃ発音はむつかしい!,と感じる英語の単語を教えてください. 質問2 上手な日本人でもネイティブが聞いたら,あっ,こいつは日本人だ!と分かる英語の単語を教えてください. アタシならbreadcrumbsの最後の発音がダメなんだよねぇ☆ムズとどうしても発音しちゃうの♪ それでは,よろしくお願いしまーす☆

  • イギリス英語のLの発音について

    こんにちは!いつもお世話になっています。 英語の勉強をしていていつも思うのですが、例えば『travel travelled』など、単語の語尾のLの発音のときは、舌先は上あごをふれるのでしょうか?? また上記のような、動詞で現在形、過去形では発音の仕方は違うんでしょうか?? いつも変な質問で申し訳ないんですが、お時間がありましたらよろしくお願いします。

  • with の th は濁るのと濁らないのと、どちらが多数派?

    よろしくお願いします。 ネイティブの英語の発音に詳しい方からのご回答を希望します。 with という単語の発音ですが、 私が中学のときにNHKのラジオ講座を聴いていたら、アメリカ人講師が、th を濁らせずに「ウィす」と発音していたので、それが標準的な発音だと信じていました。 「with me」は、「うぃふみー」みたいに聞こえていました。 th を濁らせる「ウィず」という発音もあることを知ったのは、かなり後になってからのことです。 辞書を引くと、「ウィず」「ウィす」の両方が書かれていて、そして、必ずと言っていいほど「ウィず」のほうが左側、つまり第一候補になっています。 ちなみに、3年ぐらい前に甥っ子が使っていた中学校1年の教科書を見せてもらったら、「ウィず」の発音の方しか載っていませんでした。 それから、もう一つ、if の発音です。 NHKの英会話講座で、 "I wonder if I ・・・" という表現を習ったとき、アメリカ人講師が 「アイ・ワンダリヴァイ・・・」 というふうに、明らかにfをvに濁らせて発音していました。 もしかしたら、決まり文句のお決まりの発音として、そういう発音になっているのかな?とか思っていました。 そこで質問ですが、 ネイティブの発音においては・・・ 1. with の th は、濁るのが多数派ですか? 2. "I wonder if I ・・・" という言い回しにおける if の f は、濁るのが多数派ですか? ちなみに、自分で調べたところ、下記を見つけました。 ポーランドのサイトのようなので、いまいちですが。 http://www.antimoon.com/forum/2002/8.htm

  • RのLを同時に含む発音

    RのLを同時に含む発音 RやLだけを含む単語やRとLが離れた位置にある単語は発音できるのですが、 No criminal record All right All light など がわかりません。 Lの発音の後にRが来ると直ぐに舌の位置を戻してから息を出せば良いのでしょうか? それだど、とてもぎこちなくなってしまいます。 それともLとRの間のような音が入ってしまうのは普通でしょうか?

  • /l/と/r/の発音の違いについて教えてください。

     この春からNHKのラジオ英会話入門を始めたものです。久しぶりに英語の勉強をするもので四苦八苦の連続です。とくに発音に難儀しています。  実は昔から/l/と/r/の発音がよくわからないまま今に至っていました。  ところで、ラジオ講座では/l/と/r/の発音の練習が取り上げられています。  それによると、 /l/は舌先を上の歯茎の裏につけて、パッと離しつつ「る」と音を出す。しかし、そういった「明るいエル」に対して「暗いエル」があり mileなどのように「ウ」「ウー」と聞こえるそうです。  この「暗いエル」の発音はどうすればよいのでしょうか。 一方、/r/の説明はテキストを読んでもよくわかりません。どう発音するのでしょうか。  どうぞよろしくご教示ください。 と/r/