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ポテンショスタットの作用電極がアースされているにもかかわらず電位測定が可能な理由

電気化学測定法(上)や腐食防食Q&Aなどのポテンショスタットの回路図において、どの回路(オートクレーブ専用以外)を見ても作用電極がアース接続されています。 私は、アース接続されていれば、電位はアースポテンシャルで一定になると思っています。 作用電極がアースされているのに作用電極の電位を制御、または電位を測定できる理由を教えてください。

  • 科学
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  • ベストアンサー
  • toboke
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回答No.1

アース接続されていれば、装置やアース接続された周囲のシールドと同じ電位になっていると考えてよいです。 ポテンシオスタットというのは作用極と対極の間に電流を流し、そのときの作用極と参照極との電位差を測定するものです。そのときに電位差が決められた値になるように電流が制御されます。 したがって、アース電位に対して参照極がどのような電位であるかが測定制御されます。 セル内の電位及び電位差と、周囲のアース電位は直接関係するものではなく、セル内はそれだけで完結しており、相対値です。極端な話、作用極の電位をアース電位から100V浮いた状態にして動作させたとしても、シールドとセル内の液の最外部との間にコンデンサが形成されるだけで、測定結果はあまり違わないのではないでしょうか? 参照極の電位がアース電位でなければいけないという理由は特にありません。 参照極でなく作用極がアースされているのはノイズ対策ではないかと思います。

aubykeeeei
質問者

お礼

ありがとうございます。大変クリアになりました。 電位が相対的なものであることを改めて実感しました。

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