• ベストアンサー

電気化学でカウンター電極の電位はどうやって決まりますか?

電気化学で参照電極に対する作用電極の電位はポテンショスタットにより決まりますが、カウンター電極の電位はどうやって決まるのでしょうか? 人に聞いた話だと「決まらない」というのが答えだそうですけど、本当に決まらないのでしょうか? なぜ決まらないかとか、もっと詳細な解説が載ってある書籍などがありましたら解説お願い致します。

  • KUZUY
  • お礼率19% (60/308)
  • 化学
  • 回答数5
  • ありがとう数2

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • rukuku
  • ベストアンサー率42% (401/933)
回答No.5

続きです まずは、「作用電極に対して」電気分解に必要な“理論電圧”がかかっています。 (「参照電極」に対してではないので注意!) 例えば、水の電気分解で-極を作用電極とした場合、+極は-極に対し、+1.23Vとなります。 それに、抵抗に対する電圧が加わります。 基本は E=IR です。中学の理科で習ったことを思い出してください。 とは言っても、電気化学では「R」の中身が複雑になります。 Rの中身としては主に 1.活性化エネルギー 2.電解液の抵抗 3.電極表面での物質の拡散 です。 1.は カウンター電極の材質や表面積 2.は 作用電極とカウンター電極と配置・距離、電解液の種類と濃度 3.は 電解液の種類と濃度、かくはんの有無 などの影響を受けます。 1と3は作用電極と全く変わりません。 2については、参照電極を作用電極の近くに置くことで「0とみなす」だけで、実際には作用極と参照電極の間にも存在しています。

その他の回答 (4)

  • rukuku
  • ベストアンサー率42% (401/933)
回答No.4

はじまして >本当に決まらないのでしょうか? 条件を指定すれば、決まります。 逆に言えば条件を指定しなければ決まりません。 電気分解の「実験」ではカウンターは「十分な容量を持っていればOK」くらいにしか考えないことの方が多いと思います。 しかし、工業電解や電池では「カウンター」にあたる電極の電位も気にしなければなりません。「エネルギー効率」に関わってきますから。 >詳細な解説が載ってある書籍 「実験」のカウンター電極の電位を詳細に説明している書籍は多分ないと思います。 しかし、電気化学の基礎知識があれば理解できると思います。

  • c80s3xxx
  • ベストアンサー率49% (1631/3289)
回答No.3

電位と電流の関係は,どの電極でもなんら変わりません.電極反応速度定数の電位依存性と反応物濃度,場合によってはそれらの物質移動係数があれば,基本的には電流と電位の関係は記述できます. 作用極でおこることと方向が逆で大きさが等しい電流が流れるためには,対極周囲の物質環境下でどういう電位になればいいかは,作用局側の電流の計算となんら変わることなくできます. 求めて意味があるかどうかは別の話ですが.

  • c80s3xxx
  • ベストアンサー率49% (1631/3289)
回答No.2

作用極の電位を維持できるような電位に決まるのです.具体的な値がいくつになるかは,条件次第ですが,ポテンショスタットという道具は,そのような条件になるように対極電位を勝手に設定します. 対極電位が何ボルトになるかというのは,事前には決められません. 対極環境を完全に把握できるなら (理屈上は) 計算できますが,それは任意に決められるという意味ではありません.

KUZUY
質問者

お礼

ありがとうございます。 やはり定性的に説明することは出来ないのでしょうか?例えば、溶液のイオン強度が小さいとカウンターの電位は大きくなる、とかカウンターが酸化還元電位が大きいほど、カウンターの電位は大きくなるといったことは分からないのでしょうか? それと具体的な計算方法が載ってある書籍などがありましたら教えて頂けないでしょうか?

noname#160321
noname#160321
回答No.1

残念ながら、全く決まりません。 溶液の濃度などの係数が複雑に関与するので計算で出すのはほぼ不可能です。

関連するQ&A

  • 電極電位の本質がわかりません(電気化学)

    絶対電極電位は外部電位から電子を作用極内部に移動させるのに必要な仕事であり,また電極電子がもつエネルギーと理解しています. では,1つの作用極に同じ溶液を2カ所で接触させ(溶液間の接触はない),同じ参照電極で電位を測定すると同じ値を示すはずですよね.しかし,実際に電位を測定すると異なる電位を示しました. 静電気学的には導体の電位は等しいはずなので,同じ電極を測定すれば同じ電位になると信じていたので困惑しています. また,ポテンショスタットの作用電極がグランドであると本に書いてありました.グランドってことは電位が変わらない気がして何がなんだかわからなくなりました. 測定している電極電位は電極電子のエネルギーではないのでしょうか.そうではない場合は何を測定しているのでしょうか.電極電位には分布があり,その平均?を測定しているのでしょうか. 乱文で申し訳ないのですが,よろしくお願いします.

  • ポテンショスタットの作用電極がアースされているにもかかわらず電位測定が可能な理由

    電気化学測定法(上)や腐食防食Q&Aなどのポテンショスタットの回路図において、どの回路(オートクレーブ専用以外)を見ても作用電極がアース接続されています。 私は、アース接続されていれば、電位はアースポテンシャルで一定になると思っています。 作用電極がアースされているのに作用電極の電位を制御、または電位を測定できる理由を教えてください。

  • 電気化学検出

    研究で電気化学検出器を用いることになり、最近検出原理を勉強しているのですが、ポテンショスタットを用いた検出器について疑問が出てきました。ポテンショスタットで用いる3本の電極のうち参照電極と作用電極の機能はわかりますが、対極の働きがいまいちわかりません。参照電極と作用電極の間に低電圧をかけ、2極間の電流を測定すれば、測定対象を検出できそうな気がし、対極は必要ないと考えてしまいます。対極の役割はなんでしょうか? 的外れな質問かもしれませんが、ご教授ください。

  • 電気化学における様々な電位の相互の関連性

    電気化学初学者が質問します。電気化学には(1)電極電位(2)平衡電位(3)標準電極電位(4)自然電位(5)腐食電位(6)混成電位(7)開回路電位・・・etcが登場します。そこで質問なんですが、 a)(3)~(7)はそれぞれ平衡電位((2))の1つの形態であると考えてよろしいのでしょうか?つまり電極電位が自然電位や腐食電位を示す場合、注目する電極上の反応は平衡状態にあり、回路には電流が流れていないと考えてよろしいのでしょうか? b)混成電位というのがよくわからないです。1つの電極上で複数の電気化学反応が起こっている場合の電位とありますが、複数にしろ単一にしろ反応が平衡状態であればそれは平衡電位ということで電流は流れていないと考えていいんでしょうか? c)開回路電位というのもよくわからないです。文献によっては、"ポテンショスタットによる測定では最初に自然電位(開回路電位)を計ります。" 、という表現があります。自分には、自然電位=腐食電位という認識があったので、開回路電位=自然電位=腐食電位ということでいいんでしょうか?? d)最後にもう一つ、自然電位の意味も実はよくわかってないです。"自然に腐食する時の電位で回路に電流が流れておらず、内部の交換電流のみ" みたいな説明があったと思うんですけど、交換電流の作用で腐食が進行するんでしょうか? 長々と申し訳ありませんがせひ教えてください。

  • 三電極系でもオーム降下を気にするのはなぜですか?

    前々から疑問なのですが、電気化学の三電極系で教科書などではオーム降下を少なくするために、 参照電極を作用電極の近くに置くように図が書かれていますが、 これはおかしくないでしょうか? 三電極系では参照電極に電流が流れないようにフォロワが使われており、且つ流れないようにカウンター電極に対してフィードバックをかけているので、参照電極と作用電極に間には電流が流れないのではないのでしょうか? それであればオーム降下が起こりえないので、液セルの中で遙かに遠い位置に置いても電位は変化しないのではないのでしょうか?

  • 電極電位は実測出来ない?

    手元にある玉虫先生の電気化学の本によれば 「電極相が溶液相に対してもつ内部電位をその電極の電極電位とする。・・・ 電極電位は科学的組成の異なる2相間の内部電位の差であるから、その値を実測することは出来ない。」 この理由が分かりません。 単純に考えてpzc(potential of zero charge)を測定し、参照電極の溶液電位の差が分かれば測定可能なように思うのですが、 なぜ実測出来ないという結論になるのでしょうか? どなたか説明して頂けないでしょうか? よろしくお願い致します。

  • 電気化学の基礎に関してアドバイスを下さい。

    電気化学の基礎に関してアドバイスを下さい。 ・3電極系では参照電極の電位を基準として作用電極の電位は決められますが、この参照電極の電位というのは酸化還元電位に相当すると考えて良いのでしょうか? 例えば、任意の電極のCVをとったときに、大抵の場合2つ以上の酸化還元ピークが出てきますが、このような電極を参照電極として使った場合にはどちらの酸化還元電位を有効になるのでしょうか? ・2電極系=3電極系でCEとREのプラグを一つの電極に接続した場合と考えて良いのでしょうか? この2点お願い致します。

  • カウンター電極に関する質問

    カウンター電極に関して2つ質問させてください。 1、カウンター電極は作用極の電流捌け口であるため、作用極と同じくらいの面積にする必要があるという話を聞くのですが、 もし作用極の面積より小さかった場合にはどうなるのでしょうか? 参照電極に電流が流れて参照極が壊れてしまうのでしょうか? もし作用極の面積よりも小さかったとしても、流す電流量が小さければ、作用極よりも面積が小さくても構わないと思うのですが、どうでしょうか? 2,それと一般的に用いられるカウンター電極について教えて下さい。 白金電極と金電極以外にどういったものが用いられますでしょうか?

  • 標準電極電位とは?

    社会人で電気化学学び始めた者です。 いきなりわからないコトにぶつかったんでぜひ教えてください。 標準電極電位という概念ですが、その定義は ”標準電極電位(ひょうじゅんでんきょくでんい、standard electrode potential)は、ある電気化学反応(電極反応)について、標準状態(反応に関与する全ての化学種の活量が1)かつ平衡状態となっている時の電極電位である”とあります。しかし一方 Eo(標準電極電位)=-ΔG/zFという記述もあります。 平衡だったらΔG=0で標準電極電位もすべて0?と思ったんですが・・・、実際各元素のEoは0ではなくEoは定められています。 一体私はどこを考え違いしているんでしょうか? ご指摘いただければ幸いです!!

  • 電気化学の酸化還元電位についての質問です

    電気化学のCV法に関してお聞きしたことがあります。 私は、参照電極電位の評価をしたいのですが、 ここで疑問に思うことがあります。 参照電極電位として評価することができるのは その系が可逆であるときのみと教わったのですが、 準可逆のときでは、やはり評価することができないのでしょうか? また別の質問ですが、iR降下があるような溶媒は 使用できないと言われたのですが、なぜですか? 論文を読むと明らかにiR降下が存在していても 補正されていないものが多く見られます。