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経済史を学ぶ意味って・・・
大学で経済史の講義を受けているのですが、半年間取り組んでも 何が面白くて、どう役に立つのかわかりません。 他の経済学の講義は面白いと感じますし、 経済学自体が嫌いなわけではありません。 そこで質問ですが、経済史を学ぶことには どういった意味があるのでしょうか?? その意味が分かれば、来年初めからもう一度 経済史を勉強しようと思うのですが・・・
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全ての学問には、流れというのがあります。 その流れが、所謂「歴史」となります。 ただ、この「歴史」には二つあって、「人間が営んできた社会の歴史」と「人間の好奇心・興味としての歴史(簡単に言うと学問の歴史)」です。 質問者さまがどちらの「歴史」を受講されているかで変りますが。 ・「人間が営んできた社会の歴史」 こちらは、「古代ローマの経済は~」とか、「世界最初の株式会社はオランダ東インド会社」だとか、所謂、「歴史学」に所属する経済史と言えます。 「歴史学」を研究主題にしないのであれば、まぁ、教養のレベルと言っても良いかと思います。 ただ、「歴史は人類の教師である」という面もあり、「歴史に学ぶ」という意味で役に立ったりします。 ただ、「歴史学の仮面を被ったイデオロギー」には気を付ける必要があります。(全ての歴史はフィクションである、と言って良いほど客観化するのは難しいので→参考Q&A http://okwave.jp/qa3672975.html) ・「人間の好奇心・興味としての歴史(簡単に言うと学問の歴史)」 こちらは、学問の流れを学ぶ意味で重要です。 例えば、「経済学」と一言で言っても色々な立場や思想・価値観が存在します。 例えば、マルクス経済学はマルクスが資本主義の問題点を明らかにした点で未だに重要性は失っていません。(マルクス→共産主義→ソ連→悪というイメージがありますが、マルクス経済学は社会主義の学問ではありません) http://www.econ.keio.ac.jp/staff/nobu/lecture/study-guide.htm また、ケインズ経済学の根底には19世紀に生まれた「セイの法則」と密接な関係があったりします。 このように、学問は先人が考えた論理に批判(必ずしも否定的な意味ではない)を加えて発展してきたといえます。 また、その批判にはその人が置かれていた社会的背景も影響していたりします。 (例えば、マルクスの生きた時代は資本主義(自由競争)の名のもと資本が一部の資本家に集中する時代でもあった) その流れを大まかにでも掴むことで、学問の論理をより詳細に詳しく理解することが出来ます。 このように、学問の背景としての歴史を知ることで、よりその学問に対する理解が深まると思います。 それと、教養は思わぬところで役に立ったりします(笑)
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- harepanda
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世の中のありとあらゆる現象には、なぜそのようなものが生まれてきたのか原因と歴史背景があり、これを知っていると、現代をも理解し易くなります。この手のものは、半分実益、半分教養だと思って授業を受けておくと、意外なところで後ほど役に立つのです。例えば私は社会学部で哲学を学んだ者ですが、中学時代にブルーバックスの理科系向け新書を読みあさった知識が残っており、就職後はネットワーク企業というIT産業で働く際の、強力なバックグラウンドになっています。 経済史といっても、ものすごい過去のことを学ぶのか、近現代を学ぶのかによって変わってくるでしょう。経済史の授業が複数あるのであれば、あなたの問題関心に合うほうに出席してみれば良いのです。 たとえば、ローマ時代には既に契約の概念があったのですが、紙のない時代における土地取引等には、契約の証として、第3者が見ている前で棒を持って一定の作法で踊らなければならないといった、面白いエピソードがあるわけです。こういう時代までさかのぼっても、現代と変わらず、人間は知恵をこらして商売をしていたわけです。 近現代の経済史を学びたいなら、世界初のバブルと言われるチューリップ球根への投資騒ぎとか、いわゆるブラックマンデーとか、日本は信用取引の先進国だったのではないかとかいう仮説とか、いろいろテーマがあります。 こういった背景やエピソードを知っているだけでも、現代経済の動きについての洞察力が深まるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
お礼
ありがとうございます。 確かに教養をつけるという意味では役立ちますね。 今は役立つかどうか分からなくても、社会に出て 働き出した時に、学んだ成果が出せると良いのですが・・・ 参考にさせていただきます。
- snowplus
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残念ながら役には立ちません 大学のカリキュラムは戦後50年間変わってませんので 要領よくやってAだけとってくださいそれくらいしか使えません
お礼
ありがとうございます。 50年前と変らないのでは、過去50年の歴史は学べませんし 確かに無意味かもしれませんね。 参考にさせていただきます。
お礼
ありがとうございます。 私が学んでいるのは、回答していただいた前者の「歴史」です。 経済を学ぶためにその歴史、時代背景を知ればより理解が 深まりそうですね。 この教養が思わぬところで役に立つと良いのですが。 参考になりました。