• ベストアンサー

アントラセンについて

アントラセンがなぜ無色なのかについて書きたいのですが、これといって的確な説明が見つかりませんでした。 なにかわかりやすい説明はないでしょうか?

  • 化学
  • 回答数2
  • ありがとう数2

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • jamf0421
  • ベストアンサー率63% (448/702)
回答No.2

どなたもお書きにならないようなので、浅学を顧みずコメントいたします。 色がつくの電子のエネルギー励起の時に、吸収する光の波長が可視光にかかっているときです。例えばNo.1さんの示された資料のポリエンの場合、π電子がCの鎖の端から端まで自由に動ける一次元井戸型ポテンシャルで近似が可能です。両端のポテンシャル∞、中間はゼロということで簡単に波動方程式がとけて、エネルギー準位がだせます。このエネルギー準位間隔は分子が大きいほど、つまり動ける範囲が広くなるほど狭くなることがわかります。その結果、吸収波長は小さい分子では波長の短い高エネルギーの紫外光、大きい分子では波長のやや長い可視光が吸収されます。 またNo.1さんの資料にあるポリアセンでもπ電子が自由に動けます。分子が大きくなって電子が動ける範囲が広がると、励起準位間隔が狭くなり、可視光吸収がでてきます。アントラセンのπ電子は、まだ十分に動ける範囲が大きくないので吸収ピーク位置が紫外領域となり、色がつかないことになります。ただし、No.1さんの記述にもありますように吸収の裾野が可視光領域にかかるので、わずかに色づいて見えることになります。

paravora
質問者

お礼

まったく浅学ではありません!!むしろかなり助かりました。返事が遅れてしまって申し訳ないです。 参考になる回答ありがとうございました。

その他の回答 (1)

noname#160321
noname#160321
回答No.1

UV-VISスペクトルを見ると、青紫に吸収がありますね。 http://omlc.ogi.edu/spectra/PhotochemCAD/html/anthracene.html 単に目で見て感じられないだけかも知れません。 染色の場合淡黄に見えるとのことです。 http://www.ecosci.jp/color/mol_color1.html

paravora
質問者

お礼

参考になるサイト紹介ありがとうございます。存分に活用させていただきます。

関連するQ&A

  • アントラセンの発光

    アントラセンに紫外線を当ててもあまり発光しなかったのですが、ピレンやトリフェニレンはしっかり発光しました。なぜ、アントラセンは発光しにくいのですか?

  • アントラセンとフェナントレンの融点はなぜ違うのですか?

    多環式芳香族のアントラセンとフェナントレンの物性を比べた時に沸点はよく似ているのに(アントラセンが341度でフェナントレンが339度)融点は全然違う(アントラセンが217度でフェナントレンが101度)のに気がつきました。なんでなのでしょうか?融点も沸点も分子間作用に関係していると思うのですがなでよく似た構造のアントラセンとフェナントレンがまったく違った融点を持つのか教えてください。お願いします。

  • アントラセンの寿命

    アントラセンの無極性溶媒下での三重項(燐光)の寿命が記されている英文献を探しているのですが見つかりません。知っている方がいらっしゃいましたら教えてください。お願いします。

  • アントラセンの赤外吸収スペクトル

    アントラセンの赤外吸収スペクトルが載っている書籍、文献を探しておりますが見つかりません。知っている方がおられましたら教えてください。宜しくお願いします。(どこかのサイトでもかまいません)

  • アントラセンの一重項、三重項状態の寿命について

    アントラセンのシクロヘキサン溶媒中でのS1(一重項)、T1(三重項)状態での寿命はどの程度なのでしょうか。もし書籍、文献などございましたら加えてお教えください。お願いします。

  • アントラセン

    呈色している試料を加熱すると退色する機構がよく分かりません。加熱することによって結合が切れて電子が動きやすくなるからなんでしょうか?

  • イソジン(ヨウ素)を無色にする物質ってなに

    ネットワークビジネス系の怪しい健康食品(サプリ)のセールスでイソジン(ヨウ素)の溶液にその健康食品を入れると無色になるといった実演をみました。 活性酸素が消えると無色になる云々って説明をしているのが非常に胡散臭いのですが、ヨウ素の溶液を無色にして口に入れても大丈夫なものって何が考えられますか。 だんだんセールスツールが巧妙になってきているなぁと関心します。

  • 有機ELに関する論文

    有機ELに関する論文を読んでいます!発光層にアントラセン誘導体を用いて、それぞれの特性を比較していく内容です!基礎力不足のため、わからないところがあるので少しでもいいので手助けお願いします! ・「発光層にADO(アントラセンの9,10に酸素-アルキル基がついた分子)、ADS(ADOの酸素が硫黄に置き換わってる分子)、APrS(ADSよりアルキル基が短い分子)をそれぞれ用いたいのだが、それらは融点が低く、また、接近したπスタック(close π-stack solid state)のため、ホスト材料としてPVKを用いたドープ素子にした。それによって発光層の製膜製が改善された。」 と書いてあります。なぜ融点が低く、接近したπスタックなら、製膜性が悪いのでしょうか。 ・「アントラセン誘導体において、アントラセンにつくカルコゲン原子が(周期表16族)重いほど、(Te>S>O)、カルコゲン原子からの電子非局在化のために、HOMO-LUMOバンドギャップが小さくなった。」 と書かれています。これはなぜなのでしょうか。 すみませんが、よろしくお願いします。

  • ピアスにかける金額

    宝飾店の店員さんに、 「ピアスは落としやすいから、ネックレスや指輪と比べると安いものでよい」 「芸能人もピアスはイミテーションつけている」 と説明されたのですが、正しい説明なのでしょうか? ちなみに、ダイヤの指輪・ネックレス(無色透明)100万円のを持っていてそれにあうピアス(無色透明)を買おうと思っています。 そこで店内を見ていたところ20万円(無色透明)の ピアスを見つけました。しかし、目を近づけてよく見るとダイヤに少し傷が目立ち(相向かいの人にはわかりません)、ダイヤ・ネックレスと比べると輝きが劣って見えます。 買うべきなのか迷っています。 聞くところによるとダイヤは価値が上がってきているから今のうちに買っておいたほうが良いとなんか押し売りっぽく言われて、、、 最初に記載した店員さんの言葉が本当かどうかだけでも教えていただけないでしょうか? 宜しくお願いいたします。

  • 9,10-ジフェニルアントラセンについて

    9,10-ジフェニルアントラセンを溶質としてエタノールに溶かそうとしたのですが、あまり溶けません。もっとよく溶ける溶媒はありますか?使用用途はレーザー光を当てて、励起させ、蛍光を見るためです。