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スケール練習について

noname#199778の回答

noname#199778
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回答No.2

スケール練習は、一定のリズムを守ってスケール上のシーケンスを反復する練習と言えます。単純に昇降するだけではなく、例えば「C-D-E-F | D-E-F-G | E-F-G-A…」というように、一定のパターンに沿ってスケールをなぞっていくのが主になるでしょう。機械的なフレーズの反復が主になるため、メカニカルトレーニングとも呼ばれる方法になります。 また、練習の下敷きにするスケールについても、いろいろなスケールを試すのが良いでしょう。ギターの場合、スケールの構成音の配置を平行移動させることで簡単に移調することができますが、フレットの間隔の違いやポジションごとの弦の張りの硬さの違いなどもあるので、一つのポジションでいろいろなスケールを反復するだけでなく、いろいろなポジションで同様の練習をするのも効果的です。 スケール練習に関しては、メトロノームを利用し、テンポを一定にキープすることを基本とするのが良いでしょう。運指の苦手なところでは時間をかけて、得意なところでは走る、というような状態では、良い練習にはなりません。常に一定のテンポをキープして音を出すように気をつけながら、繰り返し練習するのが良いでしょう。もし、一定のテンポをキープすることが難しいとしたら、基準としているメトロノームのテンポを下げるのが妥当です。 スケール練習の際は、フィンガリングにばかり気を取られず、きちんとピッキングの方も丁寧にこなすことを意識するのが良いでしょう。ピッキングは、無造作にやればそれだけ音も雑になります。ただ弦を弾けば良いだけとタカを括らず、よく注意してピックをうまくコントロールするよう気を遣うのが良いでしょう。特に、弦移動を伴うフレーズでは、オルタネイトピッキングのインサイドピッキング・アウトサイドピッキングのコントロールを意識したピックコントロールに注意したり、オルタネイトピッキングでリズムを安定させることに慣れてきたらエコノミーピッキングでの弦移動なども含めて丁寧に捉えるようにするとより良いでしょう。 練習中は、ギターから出ている音をよく聞くことが大切です。指が動いていることだけに囚われて、音がどう出ているかに対する注意が散漫になってしまうのは、本末転倒です。演奏の聴き手は演奏者の手の動きをみて評価するのではなく、音を聞いて評価するということを忘れないようにするのが良いでしょう。きちんと音が出ているか、余計な音を出していないか、音を出すタイミング・音を切るタイミングは適切か、出ている音程のピッチは正確か、音質はきちんとコントロールできているか、よく音を聴き取ることに注意して取り組むことをお勧めします。 スケール練習に関しては、基本的にはフィンガリングやピッキングの動作を洗練する練習で、主に楽器の操作に慣れるための練習と捉えると良いでしょう。各動作を丁寧に行うことを意識して、まずはゆっくりとしたテンポで注意の及ぶ限りのところに注意を払って取り組むことをお勧めします。 また、速いフレーズへの対応を意識するのであれば、自分が丁寧に音を出せる限界のテンポを把握し、その限界ギリギリのテンポで丁寧にフレーズを反復するのが良いでしょう。それを継続していけば、次第に余裕が生まれてより速いテンポにも対応できるようになっていくと思います。いずれにしても、根気よく取り組むのが良いでしょう。 アドリブに関しては、こちらはスケール練習だけではなかなか洗練されないと思います。アドリブをするためには、スケールを覚えることは単なる手段でしかなく、そればかりを見るのは片手落ちといえるでしょう。 アドリブをするのは、例えるなら言葉を紡ぐようなものです。それに例えれば、アドリブにとってのスケール練習は、単語帳を覚えるようなものと言えるでしょう。実際に通じる言葉を発するためには、実際の文章を知る必要がありますし、むしろそちらの方が重要かも知れません。 アドリブができるようになりたいのであれば、まずはいろいろな演奏を仔細にコピーしてみるのが良いでしょう。スコアを見てその通りに弾くので満足するのではなく、それをさらに一歩進めて音源を聴き、その演奏に限りなく近い演奏になるように完コピを目指すつもりで真似をしてみるのは、アドリブをすることに関しても重要な経験になります。そうしたコピーをする経験の中から、そのコピーしている演奏について、他の楽器との絡みなど各音程間の関係の理解や、あるいはそのフレーズを選択した演奏者の意図・表現などを掴むのが、早道になると思います。既存の演奏は、アドリブをする上では良いお手本として参考になるでしょう。 また、アドリブでの演奏については、手癖や常套句と呼ばれるような定型的なフレーズの把握もポイントになります。そうした定形句を数多く引き出しに持っているということは、それだけアドリブで即興的にフレーズを引き出す幅を持てるということでもあります。そうした引き出しを増やす上でも、いろいろな曲をコピーすることは重要なポイントになるでしょう。 なお、アドリブをする上では、音楽理論についてかじり、コードやコード進行、コードとスケールの間の相関など、知識の面からの理解を進めることも有効です。バッキングのコード進行の解釈や予測、コードの構成音やコード進行との絡みを踏まえてのフレーズの音の選択などは、そうした知識面からのアプローチが役立つでしょう。また、セオリーと呼ばれるモノを把握することは、それに沿って対応することだけに限らず、それを踏まえた上での逸脱を行うためにも大切なことです。 いずれにしても、アドリブを意識するのであれば、いろいろな音楽を聴き、いろいろな演奏を経験するのが妥当です。スケール練習やスケールに関する知識だけでアドリブができるようになるとは思わず、根気よく気長に取り組むことをお勧めします。 参考まで。長々と乱文失礼しました。

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