なぜ、立方最密は六方精密より柔かいのですか？

質問

タイトルの通りです。
なぜ、立方最密(銅や金)は六方精密(亜鉛やチタン)より柔かいのですか？

回答No.2

SortaNerd · ベストアンサー

No1さんの回答のとおり、すべり面が多いため柔らかいようです。
ただ、「立方体を重ねた構造なので、この各面に対し、外力が加わると滑りやすい」という部分が何を指して言っているのか私には分かりません。

私なりに説明するとすれば、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Empilement_compact.svg
の図をよく見ると分かると思いますが、六方最密では図の面内方向の1つしかすべり面がないのに対し、立方最密ではそれに加え斜めにそれと等価な3つのすべり面が存在します。

回答No.1

mac_res

面心立方格子構造(めんしんりっぽう こうしこうぞう)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%A2%E5%BF%83%E7%AB%8B%E6%96%B9%E6%A7%8B%E9%80%A0
六方最密充填構造（ろっぽうさいみつじゅうてんこうぞう）
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E6%96%B9%E6%9C%80%E5%AF%86%E5%85%85%E5%A1%AB%E6%A7%8B%E9%80%A0
ですね。

図で見比べれば分かるとおり、面心立方格子構造は立方体を重ねた構造なので、この各面に対し、外力が加わると滑りやすい構造です。Cu, Alなどの塑性変形はこのすべりによると考えられます。

これに対し、六方最密充填構造には、すべる面がほとんどありません。
このため、硬くもろい物性になります。