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日米修好通商条約
日米修好通商条約の内容で、江戸・大坂の開市とありますが、開市というは具体的にどんな状況なのですか?神奈川・新潟・長崎・兵庫の「開港」というのは、それら港を開いて居留地を設定することだとわかるんですが、開市っていうのは、居留地が設定されているわけではないですし、、、。お願いします。
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日米修好通商条約は、その名称のとおり、日米の間で通商を開始するための条約です。 開港される4都市については、そのままそこで貿易を行えばいいわけですが、アメリカ側としては、大消費地であり、商業の集積地である、江戸と大坂で通商ができなければ、その効果は小さいと見たわけです。 しかしながら、幕府側は、できれば江戸や大坂の開港は避けたかったので、その折衷案として、開港されている港から、江戸や大坂に移動し、そこで通商のために滞在することが認められることになりました。 これが「開市」という言葉で表現されているわけです。 近世以前は、常設の商店などでないところは、日を決めて市が開かれ、その日に商人や承認された一般の人などが集まってきて、売り買いの場となっていました。 外国人の江戸・大坂での交易活動も、この「市」と同様のものという位置づけだったので、こういう用語となったのではないでしょうか。