芋虫

質問

たった今、江戸川乱歩の芋虫の概要を知ったのですが・・・江戸川さんって、探偵シリーズ以外にも執筆なさる方だったのですか？今まで全く、知りませんでした。
何となく、芋虫って、愛のコリーダを超える究極愛の小説の印象を持ったんですが・・・図書館などで読む事は可能でしょうか？
何となく発禁の香りがするので、どなたかざっと、レビューして頂けないでしょうか？
夫は美男子で浮気などをしてたから、余計に妻から虐げられたって事ですか？二人は普通の見合い婚？
乱歩さんはミステリー系の娯楽小説家だったのですか？それとも今で言う、渡辺ずん一さんの様な、下世話な恋愛小説家なのですか？

回答No.1

hama178 · ベストアンサー

>乱歩さんはミステリー系の娯楽小説家だったのですか？それとも今で言う、渡辺ずん一さんの様な、下世話な恋愛小説家なのですか？
と、聞かれると若干「うーん？」と思ってしまいますね。個人的にはどちらかと言うと前者かなぁと思います。
少なくと、恋愛小説家ではない（笑）
図書館で借りれると思いますよ、学校とかは微妙ですが・・・

発表直後バッチリ発禁になってます。“エログロ”と言ってもいいと思う…「愛のコリーダ」あたりを想像すると、悪酔いするかもしれません。
太平洋戦争前に発売禁止になったのはこの「芋虫」だけだそうで、たしかにインパクトは強烈でした。

あと、「少年探偵団シリーズ」が全てではないですよ！！「屋根裏の散歩者」とか「Ｄ坂の殺人」とか…明智小五郎が出てきますが、アダルト向きです。
ほかに、「パノラマ島奇談」「人間椅子」などがあります。
この辺を読まれてから、「芋虫」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

お礼

あらすじって、ほんとにあらすじしか、書いてないんですよね・・・汗
ネットでざっと調べてみたんですが、短編のせいか、ラストへの夫妻の感情の経緯に触れたものが、全くないのです。残念。
ハゲタカ→大森→芋虫という経緯で知ったのですが、何を書こうとも結局、江戸川さんは腹話術のおじさん、程度にしか思ってませんでした・・・谷崎の世界を超える愛の伝道師、だったのですね・・・椎名林檎さんの男版？良い詞書きそうなおじさん？という感じです。
回答ありがとうございました。

回答No.5

chiko774

他の方も回答されていますが、江戸川乱歩傑作選に収録されていますよ。
文庫本なので600円前後で買えますよ。ぜひ購入してみてください。

私は乱歩はミステリー系の娯楽小説家とも下世話な恋愛小説家とも思えないんですよね。
一般に有名なのは探偵シリーズなので、ミステリー系の娯楽小説家という認識の人が多いかなとは思いますが。

私は乱歩は「エログロ小説家」という認識です。
それ以外に形容できない・・・。
初期の乱歩はほんとにエログロ描写が多いです。
でも、探偵シリーズより初期の乱歩の方が私は好きです。

ちなみに芋虫が発禁になったのは戦争批判ととられたからのようです。
「芋虫」というタイトルはあまりに直接過ぎるので「悪夢」というタイトルに変更したようですが、結局は発禁になってしまいました。
内容が内容ですし、発表した時期も悪かったのだと思います。

とりあえず高いものではないので一度読んでみてはいかがでしょうか？
多分読んだ後にはミステリー系の娯楽小説家とも下世話な恋愛小説家とも思えなくなると思います。

お礼

昨日、本屋に走って角川ホラー文庫『鏡地獄』文庫版を買って来ました。昔、羽田美智子さんの顔が好きで、『人でなしの恋』を観たいと思っていたので、これにしました。
webでざっと下調べした所、どうも奥様はS、私はM、男性陣のへっぴり腰なレビュー、女性レビューが見付からない、乱歩地獄のクオリティーの低さから、「期待しちゃいけないわ！」と自分を戒めて読んだ所・・・やっぱり期待外れでした。
男は眼が一番素敵なのに・・・がっくし。奥さん有り得ない！！
私の場合、宗教に走った自分の祖母と、原因になった伯父を思いました・・・
乱歩の写真をネッツで見ました。西村京太郎さん系の顔立ち。
Mの私には、物足りなかったです。文庫のイラスト見た途端、ホラーなんだと思いました。どこがエロイんじゃ！みたいな。
ホラーが苦手なので、めちゃいけ観ながら読みました。
実際は、乙武さんやフランク・ウィリアムズみたいな夫婦もいるので、インテリタイプの冷めた人がタイプの私には、ホラーでした。
眼の演技＆魅力が現代俳優一の大森さんに対しては、ナイスキャスティングに思いますが、浅野なんとかの明智はイタイ。
奥さん役の方も綺麗過ぎて原作の世界がないのが残念。
最近コーラスで黒蜥蜴を読んだばかりだったし、もうすぐハゲタカの再放送＆DVDが出るしで、ナイスタイミングでした。
やっぱり腹話術のおじちゃんでした・・・回答下さった方、レスありがとうございました。
ずん一も乱歩も、日本の男のファンタジーなのですね。。。もっと、現実的なエロが読みたいです。燃え尽きるまで二人の世界、みたいな。灰になった後のエピソードまで描ききってる作品とか。

回答No.4

sorarikai

2ヶ月ほど前に図書館から借りて読みましたよ。江戸川乱歩傑作選に載っています。

♯１さんが挙げられている「屋根裏の散歩者」「Ｄ坂の殺人」「人間椅子」も入っています。「パノラマ島奇談」もあったかな？傑作選だけあって、オススメです。

小学生の頃に、少年探偵団シリーズを読んだりテレビで天知茂の江戸川乱歩の美女シリーズなんかも観たことがありますが、十数年ぶりの江戸川乱歩は「強烈」でした。

ご覧になっているかも知れませんが、レビューは以下で・・・
http://www.amazon.co.jp/%E6%B1%9F%E6%88%B8%E5%B7%9D%E4%B9%B1%E6%AD%A9%E5%82%91%E4%BD%9C%E9%81%B8-%E6%B1%9F%E6%88%B8%E5%B7%9D-%E4%B9%B1%E6%AD%A9/dp/4101149011/ref=sr_1_9/503-3256295-0305565?ie=UTF8&s=books&qid=1181840666&sr=1-9

回答No.3

noname#145744

こんにちは。

乱歩さんの世界をひとことで言うと
「変態さん、いらっしゃい」です。

かく言う私は乱歩さんの作品をほぼ全作、
読んでいるのですが・・・。
（ちなみに”下世話な”渡辺ずん一さんの作品も、ほぼ
全作、目を通しております。エッセイも含め・・・。）

ところでご質問の「芋虫」ですが、それほど危険な香り漂う
作品ではないですよ。
私はグロイ系、かなり苦手なんですが、「芋虫」は最後まで
読めましたし、読中、読後、気分が悪くなった記憶もありません。

他の回答者さまが”発禁になった”と書かれていらっしゃい
ますが、それは多分、「芋虫」は戦争批判ともとれる内容
だからではないでしょうか。
多くを語るとネタバレになってしまうのでギリギリに抑えますが
戦争で肢体不自由となってしまう男性が主人公だからです。

ＡＮＯ．２さんのおっしゃる春陽堂「人間椅子」以外にも、
新潮文庫「江戸川乱歩傑作選」にも収録されています。

ところで・・・、

乱歩さんは、渡辺ずん一さんとは全然作風が違いますよ～。
乱歩さんの小説が”変態系”であるのに対し、（少年探偵団は
ちょっと路線が逸れますが）
「最近の」渡辺さんの小説は、”エロス系”です。
（でも、昔の淳ちゃんの作品は、恋愛小説でも
　文学的だったんですよ！　どうしてあんな作風に
　移行してしまったのか・・・。（嘆）

回答No.2

hinakonopapa

春陽堂書店の「人間椅子」にNo.１さんのおっしゃる「人間椅子」とともに収録されていたと思います。
（古本屋で買いましたが、今ちょっと見つかりません）

私は、乱歩は偉大なミステリー作家兼倒錯性欲者だと思います。
そもそも、明智探偵、小林少年、二十面相は男色の三角関係であるとの説もありますし・・・。