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将来生物を使った薬品を作るための学科・学部は?
- 将来生物を使った薬品を作るための学科や学部について教えてください。
- 最近増えている生命○○という学科についても知りたいです。
- 医療関係の仕事に就くためには医学部に行く必要があるのでしょうか?
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Jagar39再びです。 私、ぜんぜん詳しくないですよ。ウイルス屋なのでまったくといって良いほど分野違いです。ワクチン製造ならまだ少しは判るのに、という程度です。 まあこの世界の一般常識くらいはアドバイスできるかもしれませんが・・・ 4つ目というと、「微生物による薬品生産」ですね。 農学部でなければダメということではなく、いろいろな学部のいろいろな学科が、こういうことに関連した研究を行っています。また、そのものズバリの研究をしている大学の研究室、というのもあまり現実味がないでしょう。 というのは、微生物に薬品を作らせる、というのは目的の薬剤の構造や薬理解析、それをコードする遺伝子の発見及び機能解析、その遺伝子を大腸菌なりの遺伝子に組み込むための遺伝子組み換え技術、そして効率よく生産するための諸条件を詰める技術、と門外漢の私が思いつくだけでも、これだけ「分野違い」の研究者や技術者が集まらなければならない総合技術だからです。 で、問題は質問者さんがこれらの専門のうち、どれをやりたいか、ということになります。ちょっと具体的になってきたじゃないですか。 例えば薬学部ですが、適当に富山大学の薬学部の学科リストを開いてみました。 http://www.toyama-mpu.ac.jp/ph/pharm/gakubu.htm この中ではいくつか、この手のことに関連しそうな研究室があるのですが、中でも遺伝情報制御学の研究室は面白いかも。 また、これも適当に開いてみたのですが、北里大学( http://www.kitasato-u.ac.jp/ )の獣医学部動物資源科学科の細胞工学研究室や細胞分子機能学研究室も面白そうです。 また、薬学部製薬学科の微生物薬品製造学教室なんてそのものズバリの名前ですね。理学部の生物科学科も関連研究室が多いです。 とにかく、「微生物による薬品」が絞れても、それに関連する基礎科学は非常に多く、進路を絞るのは大変です。 大事なのは「学科」ではなく「研究室」です。極端な話、獣医学科を例に挙げますと、同じ獣医学科に入っても放射線学の研究室に入るのと外科の研究室に入るのでは、勉強することも時には進路さえもがらりと変わってしまいます。 ま、高校生のうちはイメージしやすい現場に近いそのものズバリの学科や研究室に興味を抱くものですが、むしろ思い切り基礎系の研究室の方がいろいろな分野につぶしが利いて良い場合が多々あります。大学で勉強しているうちに興味の対象も少しずつ変わってきますし。 給料についてはなんとも言えません。 研究職は概ね他の一般職より高給取りです。でも最近は契約研究員なんてシビアな立場の人も増えてきました。プロ野球選手みたいなものです。業績が上がらないと契約更改してくれないという。 できる人はさらに自分の興味ある分野ができるところ、あるいは条件が良いところを目指して転職していきますし。よほどの宝の山を掘り当てて自分で起業してしまう人もいるし。
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No.3のJagar39です。 「微生物による薬品」というのは漠然としすぎていて、答えにくいのですが・・・ 1つはワクチンですよね。これはそのものズバリ「微生物による薬品」です。中身は基本的に細菌やウイルスそのものですから。 2つ目は抗生物質等の薬品。抗生物質の多くは真菌や細菌から発見されますから。 次に考えられるのは感染症の診断薬や診断キット。法的にはこれらも「医薬品」です。 特に抗体検出系の診断薬や診断キットは、その微生物そのものがいろいろな手法で仕込まれていますから、これもほぼズバリ「微生物による薬品」です。 他にも、いろいろな薬品が大腸菌によって製造されています。大腸菌にその薬剤をコードする遺伝子を導入させ、大腸菌に製造させるわけですが、これも「微生物による薬品」ですよね。 もちろん遺伝子工学系の試薬類は、微生物実験なしでは成立しませんから、これも「微生物による薬品」の範疇に入るかと。 そんなわけで、この「微生物による薬品」という単語一つでは、範囲が広すぎなんですよ。 もう少し絞り込まないと、具体的なアドバイスができない状態です。 参考までに、日本のバイオ企業ではおそらく最大手のひとつであるタカラバイオのHPのリンクを参考URLに挙げておきます。 「バイオ」と一口に言っても、これだけ広い範囲の事業があるのですよ。 そうそう、このタカラバイオ、ご想像のとおり「宝酒造」の関連会社です。酒造って「発酵化学」ですから、なるほどバイオは関連分野なんですよね。 この手のバイオ企業の研究員ですが、私が知る範囲ではやはり農学部出身者が最も多いような気がします。農学部には獣医も含まれます。研究員でもほんとうに基礎系の方は理学部とか工学部の出身者もいるのですが、所属する学会も違うしほとんど接触はないです。 今、たまたまある診断系の開発を手伝っていて、メーカーの開発者といろいやりとりすることがあるのですが、その開発チームは農学部(化学系)の人と工学部(やはり化学系)の出身者ですね。 遺伝子関連の新しい研究手法の開発ともなると、たいていは新しい酵素なり試薬の開発と新しい機械の開発がセットになるので、バイオ関連企業には工学部出身者も大勢いるようです。 余談ですが、このリンクを張るためにタカラバイオのHPを覗いて、リアルタイムPCRの試薬がキャンペーンで安くなっているのを知りました。明日出勤したら買い溜めしておかなくちゃ。
- 参考URL:
- http://www.takara-bio.co.jp/
お礼
ご回答ありがとうございます。 とても抽象的な事を書いて申し訳ありません。 貴方様のおっしゃった中では4つめが一番近いかと思います。 とても参考にさせていただきありがとうございます。また、余談も教えていただきありがとうございます。とても参考にさせていただきました。また、やはり、農学部に進むのが一番と言うことですが、農学部の中でもその”4つめの項目”の職業に就こうと思いましたらどのような学科に進めば良いのでしょうか?また、給料などはいかがなものなのでしょうか?貴方はその分野にとても詳しそうな方と想像させていただきましたので。。。すみませんがよろしくお願いします。
そもそも、「微生物による薬品」というのが意味不明です。 微生物そのものを医薬にするという意味でしょうか、それとも微生物を使って医薬を作るという意味でしょうか。 微生物を使った薬品と言われても、微生物は薬品ではありませんし・・・ その辺りが自分でも明確にイメージできていないのではないですか? それをはっきりさせなければアドバイスは難しいですね。 生命○○学部or学科で医療系に行ける思うのは短絡的過ぎます。もちろんその可能性はありますが、全く見当外れの可能性もあります。 確実に医療系に行けて、基本的に院内勤務になるのは、医学部(医学科、保健学科)ぐらいでしょうね。 それ以外で院内勤務になるのは、病院勤務の薬剤師か、医療事務関係者くらいでしょうか。
お礼
とても抽象的な事を申しましてすみませんでした。この先、化学的な療法よりも自然的な療法が見直されてますよね?そのような立場につける職業はどのようなものなのかと疑問に持ちました。確かに直接医療系につきたければ医学部なのですが。。。 例えばヤクルト菌のような菌を人体の健康を向上させるよな菌など、そのような菌を見つけてそれらを医療の世界に持って行けるようにする職業に就いてみたいのですが。。。具体的にどのような職業になるのでしょうか?
- tanuki4u
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ずばり 薬学部 ただし、大学によっては薬剤師養成を主眼としているところがあるので注意が必要。 友人が、薬学部の教授をしており、そのような研究をしております。 が、学生時代は、実験用のネズミ狩りを東南アジアでやっていました。 それが、薬学部かよと思いましたが。 農学部も今は、バイオテクノロジーの権化みたいになっています。 昔の工学部の化学系も研究室によっては、バイオテクノロジーです。 理学部の生物系も今はゲノムの世界。 ちなみに企業の生命30年とか、今は10年とか言われており、これは産業に関しても言えることです。そういう意味で、今から65才の事を考えても意味のない悩みです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >今から65才の事を考えても意味のない悩みです。 んー。確かにそうかもしれませんが、時代の流れ(はやり)のようなモノは有ると思います。それを考えますと、やはり定年の65歳までにもつような職業はこれからの時代バイオではないかと考えます。 とてもわかりやすくありがとうございました。
私が在学中の頃とは学部名自体が大きく変わってしまいました。 生命○○科学という名前の学科あるいは学部は、農学部が前身のところが多いようです。 質問者さんは農学部は卒業後があまり期待できないと書かれていますが、バイオ系には農学部出身者が主流といっても良いくらい、かなり大勢います。 でもどうも「バイオ系統」と「医療関係(しかも院内)」という2つの希望がうまく結びつかないのですが・・・臨床の最前線である院内でバイオの仕事って、えらくニッチな職種のように思えるのですが。 病院内には医者だけでなく、看護士や栄養士、臨床検査技師や放射線技師など、様々な職種の人が働いていますが、みな臨床系の人で基礎系の人はあまりいないように思うので。 私は獣医師、それも臨床系ではなく基礎系なので(専門はウイルスです)、"微生物による薬品"というとワクチンや抗血清、検査用医薬品といったあたりを思い浮かべます。これらを「使う人」は院内に大勢いますが、彼らは臨床系であってバイオ系ではありません。バイオ系とはそれらを開発する人のことです。彼らは院内には(あまり)いません。 で、私が思い浮かべたバイオ系は、農学部出身者は非常に多いです。理学部出身者も工学部出身者も多いですが。そして基本的に彼らは研究職です。研究職ではないバイオ系って、すぐには思い浮かばないですね。 もう少し具体的に希望の職種を絞った方が、希望大学も決まりやすいし回答もしやすいと思います。 それと、 >この世の中時代は格差社会に傾きつつありますよね? ということについては、私は必ずしもそうとは思いません。 一昔前(韓国は今まさに)の学歴社会よりは、個人の実力が生かせるチャンスが増えている社会になりつつあると受け止めています。 逆に実力がない人間が振り落とされることが増えているのが、格差の拡大に繋がっているのだとすれば、大学、特に理系の大学に進学するのならしっかり勉強しないと先が大変だと思います。 そういう意味では、今から >研究機関への就職も考えたのですが、やはり結果を残さないと残れませんので、先が不安です という弱気なことを言っているようでは先が思いやられますよ。 (現実問題として、研究職は昨今非常にシビアですが)
お礼
ご返事ありがとうございます。確かにめちゃくちゃな事を書いてたような気がします。院内という言葉を使い間違ってたみたいです。 >という弱気なことを言っているようでは先が思いやられますよ。 確かにおっしゃる通りなのですが、貴方がおっしゃるとおり、シビアなので、定年(65歳ぐらい)まで果たしてその仕事に就く事ができるかどうかというところが心配です。貴方は自分が求めてる方にぴったりのような気がするので、いろいろ質問させていただいてもよろしいでしょうか?自分がやってみたい”微生物による薬品”という職業はいったいどこに行けば就く事ができるのでしょうか?また、その方々の給料はどれくらいなのでしょうか?どういった企業に就職されてますか?あまりお金にはこだわりたくはないのですが、やはり現実問題としてそれらは参考にさせていただきたいです。
- hisa-gi
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工学部、理学部でもそういった所は結構あります。(私の大学の工や理にもあります) ただ、学科名というのは(非常に不可解ですが)流行があったりして、 中身とあまり関係のない語句を使う例もありますので、注意して中身をよく検討してください。 私の学科は、生物学や薬学とはあまり無縁なのですが、 そういう「学科名が適当」な例なので、いちおうアドバイスとして…。
お礼
ご返事ありがとうございます。確かに最近訳のわからない学科が多いような気がします。アドバイスありがとうございます。
お礼
再びご回答ありがとうございます。実は第一目標は歯学部でして、そのためにがんばってるのですが、もしもの事を考えましてここに投稿させていただきました。今まで歯学部しかみてなかったので、全く他の学部について無知でした。ですのでこのような抽象的な質問になってしまいました。土壇場になって偏差値的にみて”無理かもしれない”では遅いですから。本当にここまでご回答していただきありがとうございます。”微生物による薬品”という一言でもいろいろな分野が集まって成り立っているという事もわかりました。”ウイルス屋”という言葉も初めて聞きましたし。(それだけいろんな分野が有るという事ですよね。)農学部ではやはり貴方がおっしゃる”遺伝子の組み換え”などになってくるのだと思います。とても参考になるご回答ありがとうございます。試しに京都大学を調べてみたのですが、学科だけでも”資源生物化学””応用生命化学””地域環境工学””食料環境経済学””森林科学””食品生物化学”といろいろあり、たぶん”資源生物化学”や、”応用生命化学”や、”食品生物化学”などが一番近いような気があするのですが。。。どれが一番近いのでしょうか?度重なる質問ですみません。