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黒澤明の映画でMemorableなシーンは?
黒澤明の50~60年代の映画の大ファンで殆どの作品は見ています。 彼は役者に侍らしい歩き方や振り向き方を要求して満足の行くまで一日でも費やしたと聞きます。話の筋には直接関係がない短い一シーンでも、イメージ通りに時間をかけて撮りあげたのだろうと想像できます。皆様はどのようなシーンが心に残っていますか?私の場合、思い出すままに書きますと…. 隠し砦野三悪人、三船敏郎が馬に飛び乗り両手で刀を構え大きな声をあげて追跡するシーン。同じく、馬で疾走しながらも下女の片手を引っ張り空中に浮かして馬に乗らせるシーーン。 生きる、志村喬が役所の同僚のあだ名を一通り聞かせてもらい大笑いしたあと、自分にも秘密のあだ名があったと言われ思わずかき混ぜていたCoffeeのSpoonから手を離すシーン。同じく生きるで市の傲慢な助役が葬式の貴方の弔辞は選挙演説みたいだったと言われた時の表情。 赤ひげ、診療所のまかない婦が同じ仲間にあんたは食べ過ぎだよ言われて、食べかけていたゴボウのようなものを半分口から出したまま動作がとまったところ。(仁木てるみ、だったかな、は自分の分を食べないで人に与えていたと解った時) 椿三十郎、血気盛んな若い侍達が密談している場所を取り囲み乗り込んで来た仲代達也の子分たちを三十郎一人で、将棋倒しのように突き落としてしまうシーン。 七人の侍:木村功、でしたっけ、扮する若い侍が、野原で花摘みをしている男の子に身を隠した村娘を見つけ、なんだこんな非常時に花なんか摘んでいて、と叱るが自分も手に花を摘んで持っていることに気がついたときの表情。志村喬が、刀を抜き、いくさとはそう言うものだ勝手な行動は許さんと村人を叱ったときの侍さらしさ。もひとつ七人の侍、最後に侍達は村をさる時、木村功の若侍をを愛した村娘は声を張り上げて歌いながら田植えをする時 などです。
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いつでも観れると思って、まだ観ていないものもたくさんありますが、 基本的に三船敏郎さんのチャンバラを期待しちゃいますね。 でも、期待せずに観た「赤ひげ」。良かったです。 よく覚えていないけど、雪のシーンがあって、印象に残りました。 モノクロは物の質感が際立つんですね。なのでカラーよりも舞い落ちる風景が綺麗に思えました。 泥や小屋の柱も質感を感じます。 刑事ものも良かったですね。 黒澤映画を観るまで、加山雄三さんや山崎努さんをただのオッサンかと思っていました。
- london
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羅生門:冒頭の荒れ果てた門の下で千秋実と藤原釜足(?)が回想する場面での あの土砂降りの雨! 蜘蛛巣城:ラスト三船が城で文字通り矢で蜂の巣にされるシーン。あの眼が忘れら れない。 七人の侍:村人が侍を雇いに町にでてはみたもの、なかなか見つからず米もなくな りかけたとき、左ト全が「もうけぇるべぇ~よぉ」と泣き言を言う場面 は、いまでも印象に残っています。 天国と地獄:山崎努が狭い部屋から、憎憎しげに見上げた三船の豪邸。このコント ラストが題名そのもの。 刑事が聞き込みで江ノ電の事務所にいったときのやりとり。詳しくはお ぼえてないのがくやしいので、ビデオでみよう! 椿三十郎:隣の屋敷に忍び込み、三船以下加山、田中、平田といった若手がぞろぞ ろくっつくシーンで「金魚のうんこじゃねえんだ!」的なセリフがあっ た・・・ような。 用心棒:姿三四郎を演じた藤田進が先に雇われた用心棒ででていて、いざ対決とい ときに裏の物干し場の塀を乗り越え逃げるシーン。逃げる途中振り返って 三船にニコッとするんです。かわいかった・・・。 生きる:志村と伊藤雄之介の酒場のシーン。伊藤の不気味な笑顔が怖かった。 隠し砦:やはり冒頭のシーンですかね。 千秋実と藤原釜足がとぼとぼと歩きながら口喧嘩していると、うまに乗っ た侍がどどどっと走ってきて・・・この一連のシーンで鎧武者役で殺され た加藤武は倒れた頭のほんの数cmのところを馬の脚が駆け抜けたそうで、 ほんとに死ぬ!と思ったとか。 最近の作品でもいくつか まあだだよ:先生の飼い猫がいなくなってバッラク小屋でうなだれて呆然としてい る先生の隈のでた表情。ほんと死にそうな表情だったです。 夢:トンネルの亡霊のシーン。こいつは怖かった。あのメイクが・・・ほんと夢に でそうだった。 それから、狐の嫁入りも不気味で幻想的でとても好きです。 きりがないからこのくらいで・・・
- yan3
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何と言っても三十郎の登場シーンに流れるあの音楽。あれを聞いただけで血が騒ぎます。 後、酔いどれ天使のダンスホールのシーンでジャングルブギにあわせて三船さんがゴリラのようにワイルドに踊るお姿が目に焼き付いております。 正直、時代劇の群舞などに使われる無国籍な音楽はちょっと苦手なのですが、日本独自の映画音楽と言う感じで、とても個性的ですよね。
お礼
回答ありがとうございます。三船敏郎のゴリラの踊りの動きは想像ができますが 酔いどれ天使はなんとしてもみたいと作品。DVDになってないかな。ダンスホールと言えば生きる、の中で小説家がつれてゆくダンスホール、あんなところがあったんですね。戦後男女交際がすこしだけOpenになったので今までの反発からあのような巨大な場所が出来たのかと勝手に推察しました。 黒澤明の映画は本当に音楽の効果を最大限につかわれてありますね。私はNew Yorkの劇場で2-3回 隠し砦の三悪人をみましたが、三船敏郎が馬にとび乗って刀を真正面に構えて疾走、そこで始まる音楽に血が騒ぐのですが、観客の外人(正確には私が外人)は興奮して拍手をしてしまうのでいつも音楽が聞こえないので残念です。 が、半分はうれしいような気持ちにもなったもんです。
「姿三四郎」の雲。「七人の侍」の雨の質感。「野良犬」の汗。「酔いどれ天使」の沼とメタンガス。Memorableなシーンという言い方が適当かどうか分かりませんが、黒澤作品というと思い浮かべるものです。 三船のシーンでは、「用心棒」の決闘のところで、にやっと笑ってずかずか歩き出す、あのタイミングにいつもぞくぞくします。「椿三十郎」の、主な登場人物の設定や状況をあっという間に観客に理解させる、頭の五分の絶妙さも大好きです。
お礼
回答有難う御座います。姿三四郎は本当に初期の作品ですね。 あの時代に作られた映画なのに早くもSlow Motion Cameraが柔道のシーンに使われていた事が私は記憶に残っています。 雲はちょっと記憶にないのですが、きっと白黒の良さを生かした雲の美しさでしょう、想像できます。用心棒で 惜しまれながら去って行くシーン(その時のBackの音楽がまた合っているのですよね)、そして次の行き先は小枝を投げて決める…. 西部劇みたいでしたね。殆ど見ているとは言ったものの、野良犬と酔いどれ天使、残念ながら見てないのです。以前 悪い奴ほど良く眠るのビデオを借りたら画質と音質が悪くて最後までみる気にもなりません程でした。そんな事があり古い作品のビデオを探しは力をいれてません。いつかは見たいとは思っているのですが。
黒沢映画ですか。全てため息の出るほど美しい映像ですね。 chicagoKoiさんの様に、事細かにシーンを再現できなくて恐縮ですが、 「用心棒」のラストのヤマ場で、風に吹かれて三船敏郎が現れるシーン。 画面ど真ん中、全くの中央から歩いてくるシーンは、観ていて本当に抜け出して来そうな、殺気とオーラが漂います。 それから、切り落とされた手を犬がくわえるシーン(だったと思いますが…)。 普通は考えつかないでしょう、アノ時代から生きていたならともかく。このシーンは、デビッド・リンチ監督も拝借していました。 「羅生門」での、主人公達が、森の中で抱き合うシーン。木漏れ日が降り注いで、幻想的ですらあります。 クロサワは偉大ですね。 素敵なご質問ですね。他の方のお答え、私も楽しみにします。
お礼
回答を有難う御座います。用心棒では半殺しにされ、傷を癒していた小屋の中でも隙間かぜで葉が空中を待ってましが、外はもの凄い風で、西部劇だったらTumbling Weedがころころとスクリーンを横切ったことでしょう。腕を飛ばされたのは人気ロカビリー歌手のジェリー藤尾でした。デビットリンチは最近の監督さんでしょうか、クリントイーストウッドのでた昔のマカロニウェスタンの監督さんでしたら、Remakeの権利を買って作ったんですけどね。 Kevin Costner、Whitney HoustonのBodyguardではCostnerが一人住む部屋に帰ると用心棒の映画をつけっぱなしにしてました。腕の飛ぶシーンも特に大きく見せてました。羅生門が黒澤明の世界に認められる出世作でしたが、人は立場によって解釈が違ってくると言う意味を映画に関係ない文章でしたがRashomon Syndromという英語で表現されたのを読んだことがあります。三船敏郎は最初の二人によれば暴漢、強盗でしたから、森で抱き合うシーンは三船敏郎のVersionでしたね。 ええ?こんな事ってあるの?と一緒に見ていた10歳くらいだった息子に聞かれて返答に困った事を思い出しました。
- naka53
- ベストアンサー率32% (30/91)
私もこの時代の黒沢作品は好きですね。印象に残るシーンは数々あれど、私にとって心に残った名セリフを少々・・・。 七人の侍の志村喬「この飯、おろそかには食わんぞ」。椿三十郎で三船敏郎が藤田進に自己紹介するセリフ「俺は椿三十郎。もっとももうすぐ四十郎だがな」
お礼
回答ありがとうございました。用心棒のときは名前を聞かれて外の風景を眺めながら桑畑三十郎、いやもうすぐ四十郎かなと。これが名セリフだったので、続編の椿三十郎にも同じPatternで名を名乗るのですよね。そう、百姓の大事な米おろそかにしないぞと言ったときは感動しました、侍らしかった。 しかしあの時代においては雇用期間中は飯を十分に食べさせるというのは全く問題外の条件ではないのでしょうね。
お礼
回答ありがとうございます。 蜘蛛巣城:ラスト三船が城で文字通り矢で蜂の巣にされるシーン。 (音を立てて沢山の矢が飛んでくるのがすごかったですね。後に三船が作った風林火山にも似たようなシーンがなかったですか?これからInspireしたのかもしれませんね) 左ト全が「もうけぇるべぇ~よぉ」と泣き言を言う場面は、いまでも印象に残っています。 (考えてみれば左ト全は50年も前の映画ですでにお爺さんみたいな人でしたねえ。それから戦い前の訓練でへっぴり腰をみんなの前で三船にからかわれたシーンを覚えてます) 天国と地獄:刑事が聞き込みで江ノ電の事務所にいったときのやりとり。詳しくはお ぼえてないのがくやしいので、ビデオでみよう! (ヒョウキンな感じの車掌が江ノ電の音を上手に真似てみるんですよね、確か。この映画で私が印象深かったのは、刑事の仲代達が犯人の家にどたどたと乗り込む、ミッドナイトミューシックの時間です…と深夜放送の女性アナウンサーの声。そひて絶妙のタイミングでその番組の音楽が始まるんです。) 椿三十郎:「金魚のうんこじゃねえんだ!」的なセリフがあった・・・ような。 (確かに有りましたよ。ぞろぞろ植木の間を列になってついてくる若者達。その時バックグラウンドでは喜劇的な軽妙な音楽が流れていました。私はアメリカで見たのですが英語の字幕が直訳では通じないからでしょうDon’t string along after me!と訳されてました。紐みたいにくっついてくるなと言ったところでしょうか? 英語の人達も大笑いしてましたよ) 用心棒:姿三四郎を演じた藤田進が先に雇われた用心棒ででていて、いざ対決といときに裏の物干し場の塀を乗り越え逃げるシーン。逃げる途中振り返って 三船にニコッとするんです。かわいかった・・・。 (そう見かけ倒しの用心棒だったんでおかしかったですね。藤田進といえば隠し砦で最後に裏切りごめんと言って走り去る。あれはメイセリフでした。) 生きる:志村と伊藤雄之介の酒場のシーン。伊藤の不気味な笑顔が怖かった。 (顔の長い俳優さんでした。椿三十郎では風貌に似合わない器の大きな人を演じてました) 隠し砦: ほんとに死ぬ!と思ったとか。 (そんな秘話、悲話があったのですか。知りませんでした) きりがないからこのくらいで・・・ (そういわず続編を期待します)