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小説の値段

小説などの値段はどういう基準で決まるのですか?かなり長篇だと高いし、上下2冊組だとそれだけ値段は、はるし、でも単にページ数が多ければ高いとなると1ページ2段物もあれば1ページ改行ばかりのスカスカの物もある。と単にページ数というわけでもなさそうだし…。それとも字数なのかなぁ。それだと、ひらがなばっか使った方が得になるし…。わかりません、教えて下さい。

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noname#20633
noname#20633
回答No.3

 おおむね発行部数で決まります。  原稿用紙あたりで原稿料が決まるのは、雑誌などに掲載するときの話です。  発行部数は、売れるかどうかで決まります。  しかし、どんな本でも最初からものすごく売れるという前提で作るわけにはいきませんし、一定以上本を作ってもそれ以上安くならないラインがあります。その上在庫が発生すると、これは出版社の財産になってしまい毎年税金がかかってしまうのです。  それに、どの本も赤字にならない程度には売れるという前提で出すのですが、実際にちゃんと売れるのは出した本の何割かでしかありません。  何冊かに一度出る売れる本が、他の本の赤字を吸収しているといっていいでしょう。  それに、売れたからといって本を安くすることはできません。(実際には、文庫にすることもありますし、巷にあふれると新古書店に出回ったりして、市場原理が働いて安くなってしまったりします。)  結局は各レーベルごとに「このぐらいの値段」というものがあります。  あまり売れない=販売力がなく、売れるかどうかわからないうちに大量に刷ることができないレーベルでは、ページ数あたりの価格が高くなります。逆は安くなります。  本に、文字が沢山つまっていようが、改行が多くて下半分白くて、ひらがなばかりの児童書だろうが、本を作るための価格も、印税も、変わらないのです。  とすると、スカスカの本のほうが著者にとっては儲かるのか? というとそうと言い切れない部分もあります。なぜなら、文字数を減らせば減らすほど、表現することが難しくなっていくからです。  難しい漢字も使えない、ページ数も少ない、凝った言い回しもできない児童向け小説のほうが、実のところ難しいのです。  スカスカでも、そこに盛り込むアイデアがそうそう減るわけではないからです。  書きたい量をけずりまくらなければならない小説家は少なくありません。売れてくると本が分厚くなっていく小説家やシリーズが多いのは、売れるだろうという予測が、削る必要性がなくなるからです。  まあ、床屋でも毛の少ない人のカットが安くすむかというとそうではなく、技術的により難しくなるようなものだと思ってください。  その上、文字がぎっちり詰まっていて、漢字が多い本は難しそうだから敬遠されてしまい売れないという傾向もあります。  著者への支払いは、刷った時点で決まってしまいますので、あとは売れるかどうかです。ぎっちり詰め込んで読者にとってお得なはずでも、売れなければ儲かりません。  というわけで、そのレーベルが持つ販売力によって平均的な価格が決まる、ということになります。  小説ではありませんが、売れないという前提の学術書っぽいものが高いのはそのせいです。  また出版社やレーベルによっても、価格のつけかたについては、いろいろ個性があります。  たとえばシリーズものの場合、シリーズがすすむごとに値段が変化することがあります。もちろん各巻のページが違えば値段も微妙に変わりますが、普通一巻目よりも二巻以降が売れることはありません。一巻だけ読む人がいても、それ以降の巻だけ読む人は少ないからです。  そのため一巻目以降は微妙に値上がりしていることがあります。  もちろんそこには、売れたかどうかなど、いろいろな要因が絡んできますが。

mo2zou
質問者

お礼

文字数やページ数はあんま関係ないみたいですね。床屋さんのたとえは、わかりやすかったです。たいへん丁寧に説明していただきありがとうございます。

その他の回答 (3)

noname#20633
noname#20633
回答No.4

追伸 だいたい小説家ってのは書きすぎて、しかもページ数あたりの文字数を増やすことで対処したがります。そうやっても印税は変わらず、巻数を増やさないかぎり、たくさん書いても小説家が儲かるわけではありません。 けれどそれをやると、本はてきめんに売れなくなるんですよ。で、売れなくなるなら値段を引き上げなければ赤字になるんですが、高くなればますます売れません。 そんなわけで、結局は「読者が買ってくれる値段」で売ることになります。その値段で売った場合赤字になるなら、本は発行されません。 たとえばハリーポッターは児童書で、けっこうスカスカでページ数も少ないのですが、「ハードカバー」で、厚手の安い紙を使うことによって、物的に分厚くて立派っぽい※本になっています。だから、買う人はあの本の外見に納得してあの金額を払うのです。 ※同じ児童書でも、ハードカバー版はてしない物語ほど、立派な作りとはいいがたい本です。

mo2zou
質問者

お礼

へぇ、ハリーポッターってスカスカなんですか。上下2冊組のハードカバー版はボロ儲けですね。

回答No.2

原則は原稿用紙1枚いくらだよね。 池波正太郎は改行が多くて、本当にスカスカだった。内容はそんなことないし、目の悪い人でも読みやすいという話があったので、それが一律に悪いわけではないけど。反対に野坂昭如はギチギチ。「とにかく埋めないと怒られると思っていた」って書いてたような。 今はワープロになってるし、原稿用紙いくらってのは廃れてるって聞いてる。京極夏彦は「2冊にしたほうが儲かるのはわかるけど、それじゃ読者に悪い」っていってたような。(馳星周だったかも。) 出版社と作者による、ってのが結論だと思うね。

mo2zou
質問者

お礼

作家も苦労してんですね。 

  • mshr1962
  • ベストアンサー率39% (7417/18945)
回答No.1

ページ数×紙の質だと思いますが...これは出版社毎に設定されてると思いますから... まあ1枚の紙に何ページ印刷されるかで、計算してるとは思いますよ。 同じ内容でも豪華本、新書、文庫、ペーパーバックで値段は変わります。 児童向けだとひらがなばっかのもありますが、成人向けでページ数稼ぐ為にそれは出来ないです。 編集側が漢字を使うように指示すると思いますので...

mo2zou
質問者

お礼

そうなんスよねぇ。同じ内容でも文庫とハードカバーじゃ値段が違うんですよね。作家の労力は一緒なのに…。

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