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「それでも僕はあなたが好きでした」にピンとくる方

tooihinoutaの回答

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回答No.2

 かずはじめ『マインドアサシン』の一エピソード『夏のひと』ですね。記憶を破壊する能力を持った町医者奥森先生(主人公)の高校時代の話で、近所に住む夕夏里さん(花屋さん)に一目ぼれするというエピソードです。 (以下、ネタばれになります)  夕夏里さんと敦史(夕夏里さんのヒモ)の間には子供が一人いました。  いつも他の女性の下へ行く敦史は、恐らくは、夕夏里さんに対して暴力をふるっていました。彼女はそれに耐えかね、子供に対して虐待を続けました。  少しずつ彼女の家の事情を知っていく奥森ですが、自分が何ができるともなく遠く見ている状態でした。  そしてある雨の日、夕夏里さん宅のアパートのカーテンが赤く染まっているのを見つけ、走って戸を開けます。  そこで彼が見たものは、刺されて倒れている敦史と、  果物ナイフを持って座っている夕夏里さん、  そして部屋の端でうずくまる少年の姿でした。 (以下、引用)  あら…心配して来てくれたの?  でもね もう大丈夫よ私達…  敦史はもうどこにも行かないわ  ずっと私のそばにいて…ずっと私だけを見てくれるの  今まで…さんざん私を待たせたんですもの…  もうそろそろ私と暮らしてくれてもいいと思わない?  あ 忘れてたわ 私達の息子紹介するわね  この人がずいぶん私にいじわるするから  私もこの子に八つ当たりしちゃったわ  虎弥太っていうの 面白い名前でしょ  辞書見てたら書いてあっておもしろいからそのままつけたの  出生届も出してないし戸籍もないのよ  だって…私の歳で…こんな私生児がいるなんて恥ずかしいでしょ  敦史が結婚してくれれば…こんな事にならなかったのに…  私の…誕生日…  今日だけでいいから一緒にいてって…言ったの…  それなのに用があるって…他の女の所行こうとしたのよ  もう…がまん出来なかったの…  分かる?  こんな形でも…私には幸せになる権利があるの  それだけの事はしてきたのよ…  奥森君なら…分かってくれるわよね  私も死ぬわ… (雨の情景。通行人がカーテンの血に気が付いて110番する描写。  以降、高校生の奥森の台詞。彼の顔は雨のせいか涙のせいか濡れている。)  ボクは…  あなたが悲しんでいる顔を見るのがつらいんです  あなたが幸せになるためなら どんな事でもしたかった  でもあなたはこれが幸せだと言いました…  だからボクにはもう  これしかあなたのためにできる事がないんです。 (奥森、記憶を壊す力を起す。)  あなたは死んだとしても自分の犯した罪を  忘れる事はできないでしょう  ボクにできる唯一の事は  あなたの罪の記憶と共に精神を壊すことです (「ありがとう 奥森君」と一言いわれた後に、彼は夕夏里さんの記憶を壊します。彼は、その場に膝をついて絞るように言います。)  それでもボクは…  あなたが好きでした… /  こののち、彼は医師になります。  虎弥太少年、記憶を失った夕夏里さん、そして医師になった奥森先生がその後どうなったかはエピローグに少しだけ描かれています。  話だけ書き出すととても陰鬱な物語ですが、かずはじめ先生の独特の白っぽい絵柄と合って、どこか大空のような広がりのある、哀しい、でも救いのある話になっています。  参考URLはちょうどそのエピソードが収録されている第4巻です。

参考URL:
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4088513983/250-6584067-6689807?v=glance&n=465392
syoga
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 もぅ、しっかりと思い出しました! たしか18歳?の虎弥太が凄く可愛くて面白かったのですよ! そんな虎弥太との出会いの話で、10年近く前でも印象に残っていたんだと思います。 1巻から買って読もうと思います。 すっきりしました☆ありがとうございます。

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