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FF金利とインフレ、円高について。
下記URLのニュースで疑問があります。 http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20051214AT2M1400F14122005.html FOMCでFF金利を0.25%引き上げるってことが決定したみたいですが、アメリカはインフレになるのをイヤでインフレ抑制の為の政策がされているってよく聞くのですが、金利を引き上げるのは何故でしょうか? 普通は金利を上げると、ドルが増えてインフレになりやすいんじゃないでしょうか? 金利を下げるんならわかるんですが。。。 アメリカの現在の金利はまだ低金利なんでしょうか? (日本から見たら凄い高金利なような) また、このニュースの発表後(日眼短観の影響はあったのかわかりませんが)ドルが急落して円が上がって円安ドル高から円高ドル安になっていますが、どうしてそうなるのか。。。 材料で尽くしでドルが売られたって言いますが、 アメリカの金利が上がったら、更にドル買いが増えて円安ドル高になるんじゃないでしょうか? 私が考えてること全部が逆逆なんです(^_^; 皆さん、どうか御指南下さい_(_^_)_
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>普通は金利を上げると、 >ドルが増えてインフレになりやすいんじゃないでしょうか? これについて簡単な例を考えます。 例えば、FF金利4.25%と仮定して、借り入れ金利も預金金利もFF金利と同じ(実際には有り得ないですが・・・)と仮定しましょう。 10月現在の消費者物価前年比+4.3%上昇ですので、預金者は4.25%の金利を得てもそこから税金が引かれるので実質金利はマイナスです。 つまり、預金者の立場からすれば、金利よりも物価上昇の方が勢いが強いので、現在は100$出せば買える物が将来、金利年4.25%ずつ増えても物価上昇の方が大きいので、これが買えなくなってしまいます。 ですから、実質金利がマイナスの場合はお金を預金するよりも物を買う(投資をする)方が得になります。 逆に債務者は借り入れ金利4.25%に対して物価上昇率が4.3%ですので、働いていれば賃金上昇の方が大きくなるので、実質的な借金を目減りする事が出来ます。 この結果、借り入れをした方が得になる為、預金を取り崩して投資に回したり、借り入れを増やしますので、結果として「インフレを加速」させます。 インフレを沈静化に向かわせるには金利を引き上げてしまう事です。 実質金利が高くなれば預金者が増えて、投資は逆に減りますので、インフレを沈静化できる訳です。
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西欧は、世界恐慌時代や戦後のハイーパインフレ対する恐怖や記憶がいまだに大きいようですね。 金利が上がると、金融機関の貸し出し金利などもあがりますが、投資過熱(金融投資だけではなく、企業の設備投資の借り入れなど)にブレーキ効果がおこるため、じゃないでしょうか。 投資が過熱し、実体経済を大きく超える資産価格上昇(株やっ地なども)が起こり始めると、バブルと見なされた過去の経験(日本の例からの学習)もあるとおもいます。 ドルへの投資は増えますが、ドル(ドル札の印刷)を増やしているわけではないのではないでしょうか。 ドル急落は、為替市場の中での判断があり、それはかならずしも今の実経済を評価しているわけではなく、今後の投資資金の流れの見通しのなかでの市場の評価だったと思います。 あとは、年末なので利食い確定で売られた(日本がらみの投資機関がけっこう利食いにはしったそうです)と思われます。 アメリカの利上げは、あと1回あるかないか、グリーンスパンが退いたあとはどうなるか、というところを市場はみていると思います。 参考まで。
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jayooさん、回答ありがとうございます(^^) なるほどです。 難しいというかひとつのことに対して全てではないってことですよね。 為替政策にしても、この方向へって思っていても、機関投資家やヘッジファンドの思惑があったり、他の国の影響もあるし、こうだからこう!ってその方向に向きっぱなしになると大変ですもんね。 深いです、、、為替も。。。
お礼
yohoushiさん、回答ありがとうございます。 とってもとってもとってもわかりやすく、 わかりました(^^) 消費者物価指数なんて全然見てなかったです(>_<) もし見てたとしても、金利と比べて見るってこともわかりませんでした。。。 預金者から見た場合、債務者から見た場合を説明してもらって凄くわかって、とにかく勉強になりました。 感謝感謝です。 まだまだ全然わからないことだらけですが経済の奥深さにはまっています。 知識がないだけに質問の仕方や単語なんかも間違ってたり、普通の人ならわかる常識的なこともわからないことがまだまだあると思いますが、勉強して、皆さんの知識を借りて、今度は経済初心者の人に答えられるようになればいいと思います(^^) 回答ありがとうございました!