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交叉は突然変異?

ふと分からなくなったのですが、「交叉」は DNA の突然変異の中に含まれるのでしょうか? 変異を起こすという意味で突然変異だと思っていたのですが、交叉とそれ以外の突然変異(点変異など)が別々に説明されていることがおおいので混乱しています。

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回答No.3

たとえば、種内「変異」はvariation、遺伝子「変異」はmutationですね。 前者は「違いがあること=多様性があること」、後者は「違いが生じること=変化すること」ですね。 科学用語はほとんどは、先人たちが知恵を絞って外国語を漢語に翻案したものです。言い得て妙のものもあれば、それはどうかな?と思うものもあります。原語では同じ単語なのに、日本語だと分野によって違う訳語があったり、原語は違うのに訳語が同じになったりするのは、それぞれの原語の意味範疇が異なるのでよくあることです。なにより問題なのは、日本語の語感、漢字の意味合いに引っ張られて、その概念の本質を理解しないで、字面で理解したような気になってしまうことでしょう。「突然変異」はmutationの訳語なのに、「突然」ってなに?てもんです。日本語では比が「偏る」というのが普通の感覚だと思いますが、英語だと「distortion」で、最近では日本人でも「比がゆがむ」なんて言っていたりして。「constitutive active」を「構成的活性形の」なんて訳されてもなんのことだか、、、、 というわけで、私は日本語の科学用語の原語は何だ?というのを常に気をつけています。

その他の回答 (2)

回答No.2

交叉は変異ではありません(私はmutationの訳語として「突然変異」を使うのに反対なので「変異」で通させてもらいます)。 変異には大きく分けて遺伝子変異と染色体変異があります。それぞれ、もととは違う構造の遺伝子と染色体を乗じる変化のことです。 交叉をしても、相同染色体間の遺伝子が入れ替わるだけで、遺伝子(の構造)はもともとあったものが引き継がれます。変異をもつ遺伝子が、相同遺伝子と、遺伝子内部で組変わった場合もおなじです。遺伝子の変異(部位)自体はもともとあったもので、新たに生じたものではないですから。 また、通常の交叉によって生じる染色体は、正常な染色体であり、欠失、逆位、転座などの染色体変異を起こすわけではありません。 ただし、交叉が原因で生じる変異はあります。相同な位置にない反復配列間で組み替える場合などです。これによって、重複、欠失などの染色体異常を生じます。また、ヘモグロビンδとヘモグロビンβの遺伝子同士で組み替えてしまった遺伝性のヘモグロビン異常の例のように、遺伝子レベルでの異常を引き起こすこともあります。注意してほしいのは、これらの例は変異の原因が交叉の異常にあったという事で、交叉=変異という事ではありません。

white-tiger
質問者

補足

すごくわかりやすい説明をありがとうございます。よく分かりました! ひとつ別の質問ですが、「私はmutationの訳語として「突然変異」を使うのに反対なので」というのは私も同じことを思っていました。 今、variation が変異と訳されていると思うのですが、これはどう訳すべきだと思われますか?私は、variationと変異もちょっと違う気がしています。

  • japonicus
  • ベストアンサー率37% (97/256)
回答No.1

交叉によって大量のヌクレオチドが入れ替わることも変異のひとつですが、突然変異では無いと思います。 突然変異=塩基レベル 交叉=染色体レベル と区別してはどうでしょうか。 こういう考え方もできます。 突然変異→文字通り、事故のように“突然”起こる変異。原因は様々。 交叉→あらかじめ生物が持っているひとつの機構なので、“突然”では無い。

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