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東上線の焦げ臭いにおい
東武東上線を毎日使っています。帰宅時に下り電車で降車すると、車両から焦げ臭いにおいがすることが多いのですが、これはどこから発生しているのでしょう? 和光市ではあまり気にならないのですが、朝霞台で下車するといつも強いにおいがします。こんなに焦げ臭くて大丈夫なのか、といつも思います。
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東武線で利用されている車両に問題があります。 今の電車の多くは、回生ブレーキというブレーキを採用しています。これは、ブレーキのための専用の設備ではなく実際には加速用モーターのことで、モーターへの給電を停止した状態でモーターを車軸に繋ぐと、モーターが発電機となって車両の運動エネルギーから電気エネルギーを作り出すものです。モーターと発電機は、実際には同じものなのですね。 そうやって発電した電気は、そのまま架線に戻し、同じ路線を運行中の他の電車車両で使われたり、エアコンなどで消費されたりします。このように回生ブレーキは省エネ度が高く、新型の車両ではほとんどが採用しています。 ところが東武線で現在主に使用されている8000系という車両は(電車の横に書いてある番号が8000番台になっていることからすぐに見分けられます)、最初に登場したのが既に40年前というロートル車両であるため、この回生ブレーキを装備しておらず、摩擦を利用して車両の運動エネルギーを摩擦熱として放熱・停止するタイプの普通のブレーキしか付いていません(自転車・自動車で採用されているブレーキと原理は同じです)。よって、特に乗客が多くて停止するのに強くブレーキをかけないといけない駅などで、摩擦熱によってブレーキの焦げる臭いが鼻につくことがあります。 もちろん、今の新型車両でも通常型(摩擦)ブレーキは付いているのですが、エネルギーの大半を回生ブレーキによって架線に戻すことが出来るため、その分、摩擦によって生じる熱は最小限に抑えることが出来、臭いがきついということはほとんどありません。東武線でも、秋以降、順次新型車両が投入されるということなので、いずれ、こういった臭いが気になることも無くなっていくのかもしれませんね。
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- hatchin
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その焦げ臭いにおいの発生源は、ブレーキシューから発生した臭いです。 電車のブレーキは、空気ブレーキと電気ブレーキがあります。 空気ブレーキは、コンプレッサーで圧縮した空気の圧力で、車輪に付いているブレーキシューやディスクブレーキによって車輪を外側から押さえつけて摩擦力によって車輪の回転を止めるものです。 ブレーキシューは、自転車前輪のブレーキゴムと同じ仕組みです。ディスクブレーキはバイクなどに使われてますね 電気ブレーキは、電車のモータを使います。モータは接続を変えると発電機となるので、ブレーキをかけると、電車の走るエネルギーによってモータで発電され、そこで生まれた電力が抵抗器によって消費されて熱エネルギーに変換されブレーキがかかります。(発電ブレーキ) 最近のほとんどの電車は、この発電ブレーキで発生したエネルギーを架線に戻して、他の走行中の電車へエネルギーを供給しています。(回生ブレーキ) 高速域からのブレーキは発電・回生ブレーキが働き、低速域では空気ブレーキが働きます。 本題の東武東上線でのにおいですが、白いボディに青線が入った東武8000系(製造開始昭和38年)は、電気ブレーキがなく空気ブレーキしか付いていないため、高速域からブレーキをかけるとブレーキーシューが摩擦し焼け焦げるため、焦げ臭い匂いがするのです。 8000系以外の東上線の新型車両(ステンレス・アルミ車)は、回生ブレーキと空気ブレーキ併用ですので、余りにおいません。 まあ空気ブレーキしか付いていない通勤電車は、もはや東武8000系ぐらいしかありませんが・・・。
お礼
なるほど、なぜ東上線の車両だけでそうなっているのかよくわかりました。電気系の何かのニオイとばかり思って、ブレーキシューとは想像してませんでした。ありがとうございました。
お礼
おっしゃるとおり、車両は 8000 番台の数字のものでニオイがするなーといつも思いました。ただ、車内の隅に貼ってあるプレートを見ると、平成13年製造、と書いてあったりするので、そんなに古くない電車ですが、設計が古いのですね。ありがとうございました。