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「全然」の使い方

最近、テレビで「全然OK!」という表現がよく使われているのを聴きますが、違和感を感じてしまいます。 これって正しい表現なのでしょうか? 参考までに、三省堂の辞書を調べてみたところ、俗語としては「-いい」という意味が入っているようなので日本語として認知されてはいるのでしょうが・・・。

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  • sophia35
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回答No.6

度々すみません、#4です。 専門ではない為上手く説明できないので、「全然」に関しての研究例を二点ほど紹介しておきます。     *-*-*-*-*-*-*-*-*-* 鈴木英夫 新漢語の受け入れについて -「全然」を例として- 『国語研究』明治書院 ●諸橋『大漢和』に「荘子」の例が引かれているが、江戸初期以前の日本の文献には見られない。 ●江戸時代半ば(寛政年間)に白話小説のなかの近世中国語として日本に入ってきた。その後、戯作や一般向け小説等で用いられるようになるが、文脈に合った和語「すっかり」「まったく」「まるで*」などのルビが付されており、「全然」は和語に添えられた『振り漢字』としての役割しかない。 *:「まるで判らない」の「まるで」 ●日本人作者による使用は、江戸末期(安政年間)以降。滝沢馬琴、仮名垣魯文にはない。成島柳北「柳橋新誌」、坪内逍遥「当世書生気質」でのルビ付使用が最初期。坪内逍遥は小説ではルビ付、固い論説文では漢語(ルビなし)の「全然」を用いた。 ●ルビなし「全然」は明治30年代後半から一般化していき、明治40年頃以後は特殊な場合を除きルビ付は使われない。 ●白話小説(中国の口語小説)の翻訳、ルビ付用法、ルビなし用法のいずれも、否定にも肯定にも対応している。意味の本質は「すべて」「十全」。 ●大正時代には否定表現との共起も一般化。・一般化が遅れた理由のひとつは、辞書に採用されなかったこと。ロブシャイト「英華字典」系統以外の英和辞書に現れるのは明治20年代。 ●「全然OK」のような表現は昭和20年以降。 ●国語辞書に取り入れられるのは明治40年以降、「まったく」「まるで」の意。否定表現の採用は昭和10年頃から。 ●宮内和夫氏が「『全然』の改新 -『とても』にふれて-」(「実践国語教育」247号 昭36・3)で、下に打ち消しの言い方が来ないと誤り、としている。 ●物事をすべてにわたって検討するのは、良いもの・価値の高いものより、変わったもの・価値の低いものについてみることのほうが多いため、否定表現と共起すると考えられるようになったのではないか。    *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 野田春美 「ぜんぜん」と肯定形の共起 「計量国語学」第22巻第5号 ●「ぜんぜん」と共起する肯定形を見ると、「異なる」「変わる」「逆」などの"違う"ことを表すことが60%(新聞・評論・小説・シナリオ等の調査)。"違う"以外の用例では、「だめ」に偏っているが、マイナス評価の語との共起より、否定・マイナス評価でない語との共起が多い。 ●「違う」「だめ」は、ある状態を絶対基準として、その状態ではないことを表すことば。「ぜんぜん」との共起により、絶対基準からの隔たりの大きさを示す。 ●新野直哉氏は、「"全然"+肯定」について『国語論究 第6集 近代語の研究』明治書院にて 「AよりBのほうが全然~」のような文は戦前には見られない。「否定形と共起するのが本来の用法」という考えは迷信。 と指摘している。 ●10代~70代の294人に対するアンケートの結果、肯定形との共起について、30歳~50歳代の許容度が低いが、60歳代以上の許容度は高く、「迷信以前に教育を受けたため、抵抗感が薄い」とする新野説を裏付け? ●許容度は文脈により高低があるが、文脈に支えられる「全然+肯定形(広い・おいしい…)」より、語自体が悪い状態を否定する「全然 平気・大丈夫」のほうが広い世代に許容されている。 ●若年層では「全然+肯定形」は、好ましい状態を述べるのに用いられやすくなっている。    *-*-*-*-*-*-*-*-*-* との事でした。 何かのご参考になれば幸いです。

rs_rin
質問者

お礼

御回答ありがとうございます。 実際にこのような研究がされていたんですね。 大変参考になります。「その時」がわかれば一番よいのでしょうがそれがわかれば研究もつまらなくなるんでしょうか。

その他の回答 (5)

回答No.5

わたしも違和感を感じます。 学校でも そのあとには「打ち消しの言葉がはいる」と 教わってきたし確かに今はTVなんかでも(アナウンサーは使っていないと思うが・・)バラエティ番組なんかでよく使われていますが (とくに●ジ●ージなど)やはりおかしい。 普通(今は普通ではなくなった?)全然のあとは省いても意味が通じるはずですよね。 ウイスキーのCMのように「たのしいどすか?」とくれば 真田ひろゆき?が「全然」と一言でかたずけるシーンが ありますが誰がそのあとに「たのしい」と続くと思うでしょうか? 全然良いはやっぱり変だ。と 言ってしまうのは もう歳をとった証拠なんだろうか? 最近の日本語のみだれに 困惑してる1人です。 ※No1さんのURLをみて「全然OK」が「全然OK」だとはびっくりです。勉強になり?ました。

rs_rin
質問者

お礼

御回答ありがとうございます。 そもそものところで「学校で習ったから」というのが「全然~ない」の正しい使い方と思いこんでいるために正しくないと感じてしまうんでしょうか。 ウイスキーのCMは・・・申し訳ありませんがわかりません。でも、新聞で誰かが話した言葉を()でフォローしている場合がありますが、それも本当にその人の本心か疑問です。心が読めないだけに。

  • sophia35
  • ベストアンサー率54% (638/1164)
回答No.4

こんにちは。 最近、この「全然『良い』」と言う使い方について論じられれることが多いですが、#1さんの参考URLのように、この用法は然程問題ではなさそうですよ。 先だって主人が買ってきた、日本語の用法を再考する本に書かれていたのですが、歴史的には江戸時代に流行った中国の口語小説で使われていた「全然」が、日本でも使われるようになったもので、「全く然り」と言う訓が当てはめられていて、意としては「全く問題ない」と同義だと言う事です。ですので「全然OK!」も、「(ある事柄について、この状況を鑑みれば)全然OK!」と言う意味の使われ方をするならば、肯定の意味にとっても何ら問題は無いようですよ。 「全然OK!」は全然OK!のようです(笑) ご参考になれば幸いです。

rs_rin
質問者

お礼

御回答ありがとうございます。 文字の成り立ちが「全く然り」であれば、「然り=そうである」ということになるのでしょうか。それならば、「全然」という一語で完了してしまってもOKを続けるのは正しいんでしょうか?考えれば逆に分からなくなってしまいます・・・。 「全然OK!」になれなくて申し訳ありません。

  • lycos
  • ベストアンサー率40% (21/52)
回答No.3

本来、「全然~」は否定文で使う言葉だと思いますので、肯定文で使うのには違和感を感じます。 私も口語(俗語)では普段から使っていますが、文語では使わないようにしています。

rs_rin
質問者

お礼

御回答ありがとうございます。 自分は言われて違和感を感じる表現は普段の会話でも極力使わないように意識しています。でも、顔の見えない文章でのやりとりは特に意識した方がよいのでしょうね。

回答No.2

大学院時代の恩師は「『全然』は、打ち消し語を伴うのが正しい用法」といっていました。「全然~ない」というのが正しいのでしょう。 しかし、時枝誠記は、いわゆる「ら抜きことば」も口語としては通じるので認める立場でいらっしゃったと記憶しています。 ですので、「全然OK!」という使い方は、本来の用法とは違うものの、口語では認めざるを得ないのではないでしょうか。確かに違和感は否めませんよね。

rs_rin
質問者

お礼

御回答ありがとうございます。 普段の会話で使われていても違和感を感じていたのでそれが自分だけではないと分かれば気が楽になります。

  • rmz1002
  • ベストアンサー率26% (1206/4531)
回答No.1

参考URLをご覧ください。 「全然OK」は「全然OK」だそうです。

参考URL:
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/3578/2003/zenzen.htm
rs_rin
質問者

お礼

御回答ありがとうございます。 参考URL確認しました。以前は普通に使ってたこともあるんですね。「とても」勉強になりました。

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