一過性虚血発作と一過性脳梗塞とは

質問

こんにちは。

先日祖母が朝起きて来たときに手足がしびれている
と起きてきたそうです。

私の両親が病院に連れて行き診断を受けたところ、
一過性脳梗塞と診断されたと連絡がありました。

ネットで調べてみると一過性脳梗塞の情報はみつかるものの、
あまり多くはありませんでした。
一過性と脳梗塞をわけて検索したところ一過性虚血発作というものが
同時に多くの情報が出てきました。

定義的に同じ物なのでしょうか？
また、本人は先の症状は出てたものの元気だそうです。
今後後遺症等残る可能性はあるのでしょうか。

私の知る限りですが、80過ぎまで大きな病気をしていなく大変心配です。

よろしくお願いいたします。

回答No.1

MK1 · ベストアンサー

多分、「一過性脳虚血発作（TIA）」をご家族に告げるときに、分かりやすく「一過性」の「脳梗塞」と説明したのではないでしょうか。
正式な診断名は、一過性脳虚血発作となっていると思います。一過性脳梗塞という病名はありません。一般向けの表現としては、ちょうど脳貧血というのと同じです。
ちなみに学生の答案なら×にします。
一過性脳虚血発作を簡単に説明します。脳梗塞の前兆となる症状で、一時的に脳血管が詰まるもので、定義的には24時間以内に虚血症状が消失するものをいいます。実際にはほとんどの例で数分から30分程度で見かけは治ってしまうものです。
片麻痺、失語、視力障害、あるいはめまい、構語障害、四肢麻痺など、原因病巣の場所次第で様々な症状が現れます。
脳梗塞とはその血管が完全に詰まるものですが、一過性脳虚血発作の場合も血管内壁に病変があり、狭窄やわずかな梗塞が認められます。そのまま放置するとやがて本格的な脳梗塞に進みます。今起こった症状そのものの後遺症はない（だから一過性と表現している）と思いますが、リスクはあるということです。
血管内の病変とはアテローム変性といって、内壁がただれ、血小板などの血液内の物質が付着して血栓の原因となることです。一過性脳虚血発作の治療とは、脳梗塞に発展しないようにこの血栓形成を防ぐ措置で、血栓を溶かす薬や血液の状態をよくする治療を行います。
高齢の場合、健康な方でもこうした血管内病変は多少なりともあるのが普通です。検査しないとはっきりしたことは言えませんが、こうした血管病変や無症候性の小さな梗塞は既にあると思いますから、今後も病院から指示される脳梗塞の予防策を守るように言って上げてください。

お礼

わかりやすいご説明ありがとうございました。
MRIで一箇所見つかったということで点滴治療を
行うそうです。