息継ぎ音

質問

以前からすごく気になることがあります。

ａｉｋｏや平井堅の歌を聴いていると息継ぎの音がすごく気になります。いい歌を歌っていると思うのですが気になってあまり聞きたくなくなってしまいます。

ＴＶなどで生で歌っているなら息継ぎ音が入ってもしょうがない気はしますが、ＣＤの場合は消せると思うのですが消せないのでしょうか？（意識的に入れてるとか）

みなさんはどう思いますか？

回答No.4

GoGoTigers

息継ぎの音は、技術的には消そうと思えば簡単に消せるはず（昔から録音は多くのトラックに分けて録りそれを合成する技術は確立されているので、歌声のトラックから息継ぎ音をちょん切れば済むこと）ですが、アーティストによっては、それを敢えて残しているのだとおもいます。

昔、音大の教授にクラシック系の合唱ボイトレをお願いしていたのですが、「息継ぎも音楽の一部」ということを教えられました。

もちろん、聞き苦し過ぎる息継ぎや、歌詞の意味を台無しにするようなおかしな場所での息継ぎは駄目なのですが、その初歩的レベルを超えて、その上に行くとき、息継ぎも音楽演奏の一部としてきっちり表現すべきだというのです。

息継ぎは、息を吸うわけですから、次の歌い出しの準備をやっているということを聞き手に分からせ、歌い出しへの間合いを演出し、聞き手に緊迫感と期待感をもたせるものだと、その教授は教えてくれました。

クラシック以外のJ-POPのアーティストでも、アコースティックな雰囲気を出したい人は、意図的に息継ぎの音を残しているのではないでしょうか。

平井堅のアルバムは、私もよく聴きますが、ア・カペラで歌い出したり、息継ぎ音をはっきり残したりしているのは、意識的にそういう効果を狙っているのだと思います。

もちろん、それを聞き苦しい雑音と思われる聞き手もいらっしゃる訳で、その場合はアーティストの狙いも空回りしているということでしょう。

昔、竹内まりやのアナログLPを聞くのに、２０年前で３万円もしたMCカートリッジ（レコード針）に交換したら、息継ぎまではっきり聞こえてきて、感激したものでした。

生身の人間が歌っているライブ性を前面に打ち出したいアーティストにしてみれば、息継ぎの音も音楽の大切な構成要素のひとつでしょう。

でも、そういう人間くささも含めた夾雑物を排除したきれいな音だけを聞いていたい聴き手にとっては、それは単なる雑音に過ぎません。

だから、息継ぎ音については、そのアーティストの音楽表現の一部だと認識すべきで、あとはそれが聴き手の嗜好に合うかどうかということでしょう。