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小説の映画化

noname#1001の回答

noname#1001
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回答No.6

文字の方がイメージに制限がありませんよね。小説として素晴らしければ、そこには鼻につく演技者もヘタクソな演出もなく、ケチのつけようのない世界が広がります。 これを映像化すると、自分の描いた世界とのギャップが必ず生まれます。 主人公の顔や声に違和感を覚えたりして、これは違うぞ、と警戒心がでてきて、批判的な鑑賞の仕方になりがちだと思います。 原作に感動し、思い入れが強ければ強い程、この傾向は強いのではないでしょうか。 その上に、時間的な制約からか、エピソードを割愛したり、展開を変えたり、結末をいじったりするものですから、小説と同じ感想を得る事は難しくなっていく一方だと思います。 私見としては、小説を読んだ者はその映画化作品に批判的だ、という事です。 自分のイメージを凌駕する程の映像化によるインパクト、役者の圧倒的な演技力、などというのはとてもハイレベルである必要があり、それをクリアする作品というのは必然的に稀なものになると思います。 逆にいえば、映画を見てから原作を読むならば、原作を超える映画は沢山あると思います。映像や音で体感的に取り入れた印象は強烈ですから、逆に活字ではそのインパクトを十分に伝えていない、と表現力に不満を覚える事もあるでしょうし、知識のベースが映画であれば小説でストーリーや展開に違いがあるのは違和感となるはずです。あとから原作を読む、というのは、解説書を読む感覚が含まれると思います。ページをめくる前に展開を知っているのであり、予想しているのとは違います。予想であれば外れる事はさらなる興味を喚起しますが、「知っている事実と違う」のであれば、その差異に関心が集中してしまうのは仕方がない事でしょう。つまりは先入観、予備知識が素直な読書の障害になる、という事です。 原作を知っているものを映画で見る、映画で見たものの原作を読む、というどちらの行為も後からする事は確認作業の要素が含まれてます。 当然、予備知識もない無防備な状態で接したものとは印象は異なるはずです。先に体験するものの方が圧倒的に有利だ、と思う次第です。 「ブレードランナー」は私も映画で感動しましたが、原作の味わいが表現できていない、などの意見もあるようです。 原作を読んでしまった為に、鑑賞の態度が「素直でなくなってしまった」のだろうと感じます。 作品を十分に堪能しようと思うなら、映画ファンなら映画を、読書ファンなら原作を先に体験するべきだと思います。 どちらが優れている、などというのは、かなり主観的な事で両者が比較されているような気がしております。

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