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教科書問題について

bewiseの回答

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  • bewise
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回答No.5

1.「美化する」「事実を歪める」方法として、積極的・消極的な方法がありますよね? 例えば、Aと面識のないCに、BがAについて語るとします。Aは基本的に真っ黒な髪なのですが、数本だけ金色に染めているので、「Aは髪の毛を金色に染めている。」とBがCに言ったとします。これは完全なる事実です。誤りはありません。しかし、Cの頭の中には、金色に輝く頭のAのイメージができあがるのは必至でしょう。事実を正しく伝えるには、「Aの髪は基本的に黒い。でもそのうちの数本は(金色に染めている)」という前置きが不可欠だということです。ここで重要なのは、「完全なる事実」のみ書かれているからといって、必ずしも「事実を歪めていない」ことにはならないということです。 悪い意図を持った権力者が大衆を操るとき、いくら権力者といえども、大衆自身の心で正当化できない方向へと操ることが至難の業です。そこで権力者はしばしばこの手のトリックを使い、大衆の心を正当化させ、骨抜きにして操ります。今回は、こと「教科書」という、価値観・世界観形成の為の道具だけに、たちが悪いのです。 2.もし自分がされた側であれば、やっきにならずにはいられないでしょう。どのような「事実」があったかは参考URLをご覧下さい。 3.現在与党が自民党だからです。自民党歴史検討委員会が出した『大東亜戦争の総括』という本があります。その内容は(1)先の戦争は、自尊自衛の戦争であり、アジア解放戦争である。(2)従軍慰安婦、南京大虐殺は事実に反する。(3)ありもしないことを載せている教科書を排除するために戦う必要がある。(4)戦争認識、国家認識を国民共通のものとするために、国民運動にする必要がある。というものです。自民党と「つくる会」の歴史認識が極似していることは一目瞭然です。また、「つくる会」の教科書は産業界の要請にも基づいていることを付け加えておきます。※政財界権力の後ろ盾がばっちりな教科書といえるでしょう。 4.まず何より、国としての精神レベルを疑われるでしょうね。経済・技術的にそれなりの大国であるだけに、よけい侮蔑的な扱いをされるでしょう。幸い島国なので、その冷ややかな視線を肌で感じずに閉じこもっておくことが可能な人もいるでしょうが、この国際化時代、直接・間接的影響である「実害」は必至でしょう(既に私の周囲では日本に対する侮蔑的風当たりを感じ始めています)。よく引き合いに出されるドイツでは、過去の歴史的事実をきちんと認め、教育し、それを土台に発展することで、国家の尊厳を再生しています。無知により確保される自国に対する「誇り」など、国際社会では滑稽なイキガリにしかみえないでしょう。「日本も村山政権の時に認めた。その認識と変わらない。何度誤れば気が済むんだ」という人もいますが、(面白いことに、前述のような歴史認識を掲げる自民党総裁が言ったりもします。)今の日本の現状では誰がどうみても、あの村山政権の時の謝罪が、日本の統一的歴史見解として土台にあるようにはみえないでしょう。※私は社民党支持者ではありません。 「教科書問題」についてわかりやすい文章がありますので、引用しておきます。ぜひぜひご覧ください! ◆「つくる会」って、どんな会?  流れを説明しましょう。  1990年に、湾岸戦争がありました。このとき、国際貢献の名のもとに、自衛隊の海外派遣が取り上げられましたが、反対が多く成立はしませんでした。10年後の1999年、小渕内閣の時代に新ガイドライン関連・周辺事態法(戦争法)が成立し、その後、盗聴法、住民基本台帳法、国旗・国歌法などがあいついで成立しました。まさに「戦争のできる国」「戦争をする国」へと日本が変わっているのです。  1992年、国家のために尽くすということを政策的に考えるため、奉仕活動の義務化への準備がはじまりました。奉仕活動の内容は、自衛隊への体験入学です。奉仕でも、国家への奉仕なのです。  1995年、敗戦50周年に、自民党歴史検討委員会によって『大東亜戦争の総括』という本が出ました。(1)先の戦争は、自尊自衛の戦争であり、アジア解放戦争である。(2)従軍慰安婦、南京大虐殺は事実に反する。(3)ありもしないことを載せている教科書を排除するために戦う必要がある。(4)戦争認識、国家認識を国民共通のものとするために、国民運動にする必要がある。という内容です。  1997年度の教科書に一斉に取り上げられた「従軍慰安婦」や「南京大虐殺」問題の削除を求めて、「新たな歴史教科書を作り歴史教育を立て直す」ため、会長である西尾幹二(電気通信大学教授)と作家を中心として1997年に発足しました。近代史の歴史認識で、従来の教科書とは一線を画す編集内容となっているため、国内外で議論の対象となっています。  1999年10月、「つくる会」によって編集された『国民の歴史』が扶桑社から出ました。「つくる会」の関係者が多部数を買い求めて教育委員会などにバラまき、発売部数を延ばして「国民が支持している」という世論作りをしました。 ◆「つくる会」の教科書の、何が問題なの?  この教科書では、日本の行った戦争は侵略戦争ではないと、戦争を正当化しています。また、アジア太平洋戦争を「大東亜戦争」と読んでいます。侵略戦争を否定するために、この言葉を使っているのです。「日米戦争の責任はアメリカにある。日本はやむをえず戦争したのだ」という考えに基づいています。もちろん、韓国を植民地化したことも正統化しています。「朝鮮半島は、大陸から出ている一本の腕で凶器である。だから植民地化する必要があったのだ」というのです。韓国から求められた修正の中には、この部分も入っています。  戦争そのものを肯定しており、つねに天皇が日本社会の最高の権威者であるとう、天皇を中心にした神の国の考えです。神話に多くのページが割かれており、史実と混同しかねない内容になっています。また「教育勅語」全文が解説付きで紹介されており、まるで戦前の教科書のようです。従軍慰安婦については触れておらず、南京大虐殺については否定しています。 ◆「戦争を肯定する国民意識」を作るのは、何のため?  彼らはいったい何のために、「戦争を肯定する意識」を国民に浸透させようとしているのでしょうか? 「戦争ができる国」というのは、自衛隊の海外派兵を意味しています。つまり「自国の軍隊で、多国籍企業を守ろう」ということなのです。アジア、中南米の国には軍事政権の国があります。世界に進出している日本の企業に何かあったとき、いつでも日本の自衛隊が行けるんだ! という状況を示したいのです。  自衛隊派兵を行えるような状況を早く作りたい……、これは日本の財界の大きな目的になっています。「つくる会」の賛同者に、多くの企業の経営者がつらなっているの も、うなずけます。 ◆検定に合格した教科書は、そのまま学校の授業で使われるの?  「つくる会」の教科書は、他の7社の教科書といっしょに検定に合格しました。どの教科書を授業で使うのかは、各自治体の教育委員会によって採択されます。  「つくる会」の教科書は、他の教科書と違い版型が小さくなっています。つまり、図などが小さいということです。さらに、他の教科書が「考えてみよう」「調べてみよう」という問いをしているのに対して、「つくる会」の教科書にはこれらの問いがなく、自分たちの考えを押しつけています。この点からも、現場の教師たちが 「つくる会」の教科書を採用するのはまずいないでしょう。たとえ、いたとしてもごくわずかと思われます。 そこで「つくる会」では、現場の先生の意見を排除するように働いています。教科書選びの権限を持っている教育委員会の採択過程で、教師や学校が使いたい教科書を推薦できないような動き、選定委員会の中から教師を閉め出そうとする動きが、全国に広がっています。 ※参考URLについて:このサイトの「歴史修正主義/自由主義史観」をクリックしていただけましたら、賛否双方のサイトへのリンクがあります。

参考URL:
http://www2.osk.3web.ne.jp/~kizamu/links/index8.html
allentown2001
質問者

お礼

ありがとうございます!!素晴らしいですね!! やはりこういう問題はあらゆる資料が必要ですよね。 ただ単に中国・韓国の主張、日本の主張だけを並べるだけでは話しは進展しませんよね。自国の問題教科書がどのような背景で作られ、どのような意図があるかを知る事は最重要な事です。これを押さえておくかおかないかでは大きく 違いますね。 「つくる会」を追ってゆく話しは滅法面白かったです。

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