三相用インバーターで単相のモーターを回す方法

このQ&Aのポイント
  • 三相用インバーターを使用して単相のモーターを回転させる方法について質問です。
  • 現在、20Aの単相モーター用インバーターを作っていますが、突入電流が問題となっています。
  • そこで、YouTubeで見つけたビデオに触発され、同じ実験をしてみたいのですが、結線方法や理論的な部分がわかりません。経験された方のアドバイスをお願いします。
回答を見る
  • ベストアンサー

三相用インバーターで単相のモーターを回す方法

質問の前に現状を説明します。 今、実験で20アンペアの単相モーター用インバーターを作っています。 200ワット分相始動モーターを運転しようとしたところ、50アンペア以上の突入電流がスパイク状に流れ、50アンペアのIGBTをも破壊してしまうことがわかりました。 代わりに100ワットのコンデンサーモーターを運転すれば、突入電流がほとんどなく、出力電圧、出力電流波形ともに割合きれいにサイン波形になってくれるので、今のところ回転コントロールができています。 ここから質問です。 YouTubeに次のようなビデオがアップされています。 https://m.youtube.com/watch?v=Lugrw8zbCEk&t=44s このビデオには添付画像のような両頭グラインダーが使われています。 ビデオの様子からモーターの回転を注意深く聞くと、ほとんど2秒間位の時間で安定的回転数まで回転が上昇している様子ですし、その安定的回転数に至る直前に遠心スイッチが切れるような摩擦音が聞こえるようですから、このモーターはおそらく分相始動モーターではないかと推察しています。 私にとって問題は、この「分相始動らしい」モーターを三相用インバーターを用いて回しているところです。 過去の経験上、三相交流の 3つのペアのうち、1ペアを取り出せば単相で使える、と言う実験をしたことがあります。これは電力会社から言わせれば、バランスが崩れるのでそのようなことはしてくれるな、と言うことになります。 しかしもともとの電源が単相であって、それを自分自身の単相→三相変換インバーターを用いて作った三相交流であれば、少なくとも電力会社にご迷惑なバランスを崩す、と言う問題はなくなって、技術的に可能でありさえすれば、このビデオのようなことができるのではないかと推察しています。 しかし、このビデオで行っている結線の方法と、理論的なところが分りません。 三相用のインバーターにおいても、インバーターの出力と、モーターの間にはスイッチの類は挟まないようにしてくれ、と言われているようですから、ますます判りません。 このビデオで行っているような実験を実際に経験された方、アドバイスをお願いいたします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • ohkawa3
  • ベストアンサー率59% (1329/2236)
回答No.2

>三相交流の 3つのペアのうち、1ペアを取り出せば単相で使える、と言う実験をしたことがあります。 >これは電力会社から言わせれば、バランスが崩れるのでそのようなことはしてくれるな、と言うことになります。 3相入力のインバータであれば、一旦直流に変換して出力を作っているので、出力側の相バランスが崩れても、入力側の相バランスには影響しないのでそのような心配はありません。仮に入力電流の相バランスが悪くても、契約容量以内の電流であれば、高々数kW負荷に対して、電力会社は、いちいち文句を言うこともありません。 3相インバータに1相分を使って、単相モーターがうまく回っていれば、それで十分ではありませんか? 理屈を言えば、コンデンサを使ったモーターは、主巻線と分相巻線の周波数特性が大幅に異なるので、周波数の可変による回転数制御には適しません。 ただし、コンデンサ・ランのモーターであれば、コンデンサを外して2相の交流を印加すれば、3相モーターと同様に、周波数の可変による回転数制御が可能です。 2相の交流は、3相インバータの出力にスコットトランスを接続すれば得られます。

chy_farm
質問者

お礼

ohkawa3さん 二相交流のこと、三相インバーターとスコット結線変圧器との組み合わせで二相電力を作ること、それからその二相交流で一部のCapacitor Runモーターを廻せること、ご案内頂きありがとうございました。早速調べたら歴史の有る技術だったと分かりました。 またこのことで質問させてもらいますので、よろしくお願いします。

chy_farm
質問者

補足

お世話になります。回答ありがとうございます。 >理屈を言えば、コンデンサを使ったモーターは、主巻線と分相巻線の周波数特性が大幅に異なるので、周波数の可変による回転数制御には適しません。 ↑につきまして、下記2項の注釈に記した種類もあります。実際私の手元にそれがあります。 具体的数値を申しますと、 第一コイルは、29.32Ω、19.06mH、1328.2nF(寄生容量とみなして)、 第二コイルは、29.80Ω、19.89mH、1273.8nF(寄生容量とみなして)となっています。 ///// コンデンサモーターには次の3種類あると認識しています。 1:コンデンサ始動(Capacitor Start Motor)  コイルが二つあり、その一方にコンデンサが接続していて、この一方のコンデンサが始動後安定運転に入ると遠心スイッチで切断されるもの。   2:コンデンサ運転(Capacitor Run Motor, or Permanent Split Capacitor Motor)  コイルが二つあり、その一方にコンデンサが接続しているもの。    注釈  この種類は通常は主コイルと、副コイル+コンデンサとの構成になっていて、主コイルと副コイルは巻き方が異なる。  一方、単相リバーシブルモーターのように絶対に意図する回転方向と異なる回転をしてはならないモーターにおいては、主コイルと副コイルをほとんど同じ巻き方にしてあるものも存在する(一例:松下電器のVpower VBP-DBC)。   3:コンデンサ始動コンデンサ運転(Capacitor Start Capacitor Run Motor)  コイルが二つあり、これら双方にコンデンサが接続していて、この一方のコンデンサが始動後安定運転に入ると遠心スイッチで切断されるもの。     ///////////////////// この引用したYoutubeを再び詳しく見たら、コメントに私同様にモーターの種類について関心を持っている人が居ました。 しかし投稿者自身もこの点については詳しくは知らない、と回答しつつ、 「遠心スイッチが切れる音がしないから、それは付いていないのだろうと思う。」とも答えています。 そうすると、このビデオで使用している両頭グラインダのモーターは、作業台の下にコンデンサを持っているのかもしれない、という推定も可能です。

その他の回答 (1)

  • fujiyama32
  • ベストアンサー率43% (2234/5091)
回答No.1

標準モーター(=かご型誘導電動機)をインバーターで可変速運転したい場合、 インバーターの出力電圧と出力周波数の関係を出力電圧と出力周波数を比例 (=V/f比一定制御)させる必要があります。 これはモーターを最適な状態で回転させるための条件で、低い周波数で運転 する時にはモーターに加わる電圧も周波数に比例して低い周波数にする必要 があります。 また、実験で判かるように、いきなりモーターに定格電圧を加えますと始動 電流が約6倍程度の始動電流が流れますので大容量のパワートランジスター を使用することになりますので不経済となります。 このために始動に低い周波数を加え、同時に比例した低い電圧をモーターに 加えて始動します。 始動後徐々に出力周波数と出力電圧を上昇させて希望の運転周波数で運転 させています。 このことを「加速時間」と称します。 また、停止する時にはモーターの負荷装置の慣性モーメントにより回生エネ ルギーが発生します。 この回生エネルギーにより、回路に過電圧が発生します。 これにより、パワートランジスタが破損することがありますので、 「減速時間」と称す機能により徐々に周波数を下げて停止させています。 必要により急減速させたい場合は回路に抵抗器を設けて回生エネルギーを 消費させています。 また、単相モーターにしますと分相始動型モーターですと始動して回転速度 がある程度、上昇してから遠心開閉器により分相始動用巻線を切り離す必要 があるため、巻線からサージ電圧が発生します。 これにより、パワートランジスターなどの半導体回路が故障しますので、 分相始動型モーターはインバータ-運転には不向きです。 また。単相モーターにはコンデンサーラン型モーターがありますが、前述の 通り始動時には低い周波数で起動しますが、コンデンサーの特性から低い 周波数ではコンデンサーのインピーダンスが低い値となるため、大きな電流 が流れるため、パワートランジスターなどの容量を大きくする必要があり、 不経済となります。 これらことから単相モーターではなく、小型の3相モーターを使用すること をお勧めします。 また、入力電圧を単相AC100V または 単相AC200Vとし、出力は3相の ~AC200Vとしたインバーターをインバーターメーカーが製作販売されてい ますので、これらのインバータと3相AC200Vの小型かご型誘導電動機を購入 して運転すると良いでしょう。 なお、勉強のために実験している場合は単相入力型のメーカー製インバータ を購入し、これを手本として実験機を製作すると良いでしょう。 また、モーターは単相モーターでは無く、3相モーターにします。 単相モーターより3相モーターの方が圧倒的に多く生産されていて入手も容易 です。これにより価格もより経済的になるでしょう。 インバーターについては下のURLをクリックして参考にすると良いでしょう。 「低圧インバーター/FRENIC-Mini/富士電機(例)」 https://www.fujielectric.co.jp/products/inverter/frenic-mini/ 「低圧インバーター/形式一覧/富士電機(例)」 https://www.fujielectric.co.jp/products/inverter/frenic-mini/specification/ インバーターメーカーではインバーターの技術セミナー(東京、名古屋、大阪) が開催されています。 必要により申し込んで受講して知識向上と、合わせて疑問を質問すると良い でしょう。 「低圧インバーター/技術セミナー/富士電機(例)」 https://www.fujielectric.co.jp/about/corporate/event/seminar/index.html 「低圧インバーター/技術セミナー/スケジュール/富士電機(例)」 https://fujiseminar.leaf-hrm.jp/open_seminars/index/page:1/sort:Classroom.classroom_name/direction:asc

chy_farm
質問者

補足

お世話になります。懇切に理論的な側面を解説頂き、ありがとうございます。 追加質問させてください。 質問1 >なお、勉強のために実験している場合は単相入力型のメーカー製インバータを購入し、これを手本として実験機を製作すると良いでしょう。また、モーターは単相モーターでは無く、3相モーターにします。 ↑こちらの「モーターは単相モーターでは無く、3相モーターに」と言う件でお伺いいたします。 これは私の実験のように、単相モーターインバータにおいてそうなのですか? それとも、単相モーターインバータは不経済だからあきらめて、三相インバータを実験せよ、という示唆ですか? 質問2 質問の主題であるところの、前記ビデオの内容についてはいかがなご意見でしょうか?

関連するQ&A

  • インバータモータ

    電動機をインバータ駆動する際は、商用電源の直入れ駆動に比べて大きく突入電流が減ると思いますが、インバータモータを直入れ駆動さした際の始動電流(突入電流)は通常の三相誘導電動機の時と同じ(定格電流の6~7倍程度)と考えて問題ないのでしょうか? インバータ用モータと汎用モータの違いは主に絶縁強化されているかされていないかの問題と認識しております。

  • 単相100Vモータのインバータ制御について

    無知なんですが、皆さん教えて下さい。 単相100Vインダクションモータをインバータ制御しようと 思っているのですが、その時、必要回転数の周波数に設定した時の 電流値を測定したいです。(モータの負荷状態を知りたいため) メーカーからは周波数で回転数を制御しているため、電流値を測定しても インバータとモータの間(二次側)の電流値は一時側とほとんど変わりが ないので測定しても意味が無いと言われました。 設定回転数まではトルクが上がり、電流値も上がると思うのですが、 なぜ電流値があまり変わらないのでしょうか? また、上記に関連して・・・・ ・周波数と電流値の関係を教えて下さい。 ・また、電流値を測定し、そのデータをパソコンに取り込む方法も ご教授下さい。宜しくお願い致します。

  • 単相モータをインバータで駆動できるの?

    単相200Vの送風機があるのですが、もうちょっとだけ能力を落としたいのです。 モータ容量は0.75kWです。 出力が単相のインバータってあるのでしょうか? 若しくは3相で1本使わないと欠相保護が働いてしまうのでしょうか?

  • モータの種類

    場所違いだったらすみません。 超初心者です。 進相コンデンサがつながってる出力線(モータ側からすれば入力線)が一本。 あと、交流を流すための出力線(同)が二本。 これだけで、動かしたいモータの種類って判別できるのでしょうか? 単相の交流モータを動かしたいのかなと見当をつけたのですが、分相始動型とかコンデンサ始動型とかあってわかりません(T_T) モータに関して知識ゼロなので、書籍やホームページを見ても、書いてある言葉自体理解不能です(T_T) お助けくださいませ!! もう一つお願いします。 このモータ、現状インバータで作った単相交流をトランスをとおし、上記のように進相コンデンサを挟んで動かしているようなのですが、 インバータで作った三相交流でトランスを介さず動かしてはダメですか?(もしくは現状の単相+コンデンサ分もインバータ出力、トランスなし) 今日になって上司からすっごいことを聞いてしまったのですが・・・。 「だってさ、既成(大手メーカ)の三相インバータつないだら動いたよ?」 へっ!?・・・て感じです。 回路では、IGBT2個(上記交流を流すための出力線とかいたもの)と、その出力の一つに並列にコンデンサをつなぎ、モータへの出力線は3本です。 これって90度位相差のある二相だと思っていたのですが。 すごくこんがらがってきました(T_T) みなさまどうもありがとうございました。 何とかがんばってみたいと思います。

  • 誘導モータ用インバータについて

    誘導モータ用インバータの電流値について教えていただきたいです インバータの仕様を出す上で電流値はどのように決定すれば良いのでしょうか 最大出力電流と連続定格電流を指定したいと思います。 負荷モータは負荷変動、速度変動があるものです 保有している情報はモーターの最大出力、最大トルク、最大回転数等です

  • 単相モータの回転数制御(インバータを探しています)

    今回実験で使用している,日動工業さんの”ダイナミックファンDF-500CA”の回転数を制御したいと考えています. ファンのスペック 定格電圧:単相100V 定格消費電力:707W(60Hz) カタログでは上記のとおりですが,実際にはラッシュ電流が発生しています.測定したところ,起動直後に約26A程度に達し,10秒ほどかけて低下するようです.(起動トルクを得るため過電流になっているかも?) このラッシュ電流のため,普通のスピードコントローラ(添付画像)では電流許容値を超えてヒューズ切れしてしまいます. そこで,インバータで制御できないかと考えています. 入出力電圧単相100Vのインバータを探しているのですが,ほとんどの製品が三相200V出力で,出力も100Vというのはなかなか見つかりません. 該当製品を知っている,もしくはスピードコントローラで高電流に対応しているものがあれば教えていただきたいです.

  • 単相インバーター

    こんにちは。 単相100v入力で、出力が単相100vのインバーターをご存知の方いませんか? その他、単相100vのモーターで正転、逆転ができスピードコントロールができるような機器がありましたら教えてください。 よろしくおねがいします。

  • トルクモーターとインバータ

    小型のトルクモータ(20W~40W)は単相のものしか売っていない。 (コンデンサRun Type) 回転をゆっくり(2Hz~10Hz程度)でしかも、トルクをある程度制御したい。 上記単層モータはリード線が3本出ているが、ここにインバータの3相出力を継いで、 上記の希望の様制御出来るかを知りたい。 コンデンサRun Run Typeはコンデンサで90度位相を作っているはずだが、 勿論コンデンサーはインバータの出力には継げない。 インバータの出力と単相トルクモーターをマッチ出来るだろうか? 誰か教えて下さい。 尚、サーボモータ等は使う気は有りません。 又、オリエンタルで売って様な、小型のトルクモータで3相Typeが有れば 教えて下さい。

  • 三相モーターについて

    ミキサーで撹拌モーター      1.5kwインバーター駆動式 定格消費電力  1.9kw の場合に分岐ブレーカーは何アンペアを選べばよいのですか? 内線規定の3705-1表を見ると定格出力とあります。 定格出力とはモーターの容量ですか? それとも定格消費電力ですか? ミキサーのメーカーに問い合わせたら 分岐ブレーカーの容量は15アンペアでいいと思います。外形図面はありますが仕様書はありません。と言われました。 いつもメーカー仕様書を参考にして申請していたので、いざ自分て考えるとわかりません。 恥ずかしいのですが教えてください。 自分では始動電流を考えると小さいのではとおもいました。 インバータ駆動式は始動電流を考えなくても良いのでしょうか? モーターのメーカーにも問い合わせましたが 後日返答しますという事でした。 よろしくお願いします。

  • 単相モータでの駆動

    こんにちは。 早速質問ですが単相モータを駆動する場合、周波数を変えての運転は困難だと聞きます。 インバータで単相出力のものはあまり聞いたことがありません。 他に何か良い方法はないでしょうか? また、インバータでも単相100Vモータに使用できる汎用インバータがあれば教えて下さい。 周波数の範囲はできれば20Hz~120Hz程度が希望です。