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発達障害の疑いを認めない親の理由とは?
- 発達障害の疑いを感じている周りの人々がいても、一部の親はそれを認めないことがあります。なぜなのでしょうか?
- 小学校低学年の子供について、周りの人々は発達障害の疑いを感じており、認めてサポートをすることが重要だと考えています。
- 発達障害の疑いを認めない親には、さまざまな理由があるかもしれませんが、その理由について考えてみましょう。
専門家の回答 ( 1 )
- 専門家松代 信人(@sainou) 知的発達障がい児教育の専門家
こんにちは。 医療機関は診断はできますが、発達障害は先天的な傾向であって薬では治りません。診断名が先行して、かえって害となる場合がありますので、認めないことにも妥当性があります。 「発達障害の疑いと周りの多くが感じていても認めない親がいますが、それは何故なのでしょうか?」 (1)グレーゾーンであるのに、診断名が一人歩きして、周りから誤解を受けたり、本来は特別支援学級にいく必要のない子どもまで、特別支援学級を薦められる可能性もあるからです。事なかれ主義の校長が、不適切に特別支援学級を薦めているケースも実際に知っております。 (2)幼児検診における知能テストの信頼性:幼児を別室に連れていって、子どもが知らない検査者が行う知能検査の信頼性についても疑問が残ります。例えば、非常に人見知りをする子であれば、あまりスコアが出ないことも普通にあるわけです。IQが70~80でも優秀な子は実際におりますので、IQだけでも、一人歩きの危険性がはらんでいるのです。 (3)良心的でない医師が薬による治療を薦めてくる可能性があり、認めたくない場合もあるかと思います。 良心的な医師は、医療機関と発達障害の治療の関係について、以下のように言われています。 ”アスペルガー症候群について、医療機関に通って治療を受けることは基本的にはありません。発達検査や相談のために医師と会うことはありますが、それは治療のためではありません。アルペルガー症候群は、治すべき病気ではなく、対応すべき発達の問題です。ですから治療の必要はないのです。必要なのは、子どものすぐれた能力を見つけ出し、発達を促すことなのです。 講談社書籍(川崎医療福祉大学 佐々木正美教授著)より” 発達障害は教育中心で、子どもの優れた能力を見つけ出し改善していくものですので、必ずしも診断名をつけないで、疑いがあれば予防の観点から療育を受けておくという選択肢もお薦めできます(診断名をとって手帳を取得しないと療育を受けられない場合もありますので、民間を含めて療育を検討する必要もありますが)。 ただし、理学療法士によるリハビリといった治療を行う必要がある場合には、診断名が必要な場合はあります。 できるだけ低年齢からサポートを受けた方が良いことは間違いありません。年齢が進むにつれて、固まってしまいますので。発達障害の疑いがある場合に必要なのは、子どものすぐれた能力を見つけ出し、発達を促すことなのです。
松代 信人(@sainou) プロフィール
◆注力分野:知能改善、普通学級へ進路開発 幼児の知能改善、発達障がいの早期予防、知的・発達障がい・学習障害の治療教育 ◆対応分野 学習能力開発、進路開発、受験うつ、ネット依存 メンタル支援(脅...
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お礼
けつろんはサポート必要てことですよね