着色アルマイトの密着試験方法

このQ&Aのポイント
  • 着色アルマイトを施した棒材の高温処理による皮膜の剥離症状が発生した場合、密着試験方法を知りたい。
  • 試験は簡易で日数のかからない方法で行い、剥離の有無を目視で判別できるものが望ましい。
  • 曲げ試験は細かくつぶれてしまい判別が難しいため、他の熱処理による確認方法を検討している。
回答を見る
  • 締切済み

着色アルマイトの密着試験方法

こんにちは。 先日着色アルマイトを施した棒材(φ2.35)ワークを連続高温処理(135℃×30分)していたところ、処理回数10回を超えたところ皮膜がピース状に剥れる症状が発生しました(別ロットのワークは発生しませんでした)。メーカによると原因は孔封処理不足による見解との事でした。そこで着色アルマイト皮膜の密着性を事前に見抜くための密着試験方法にはどんなものがあるでしょうか?教えていただきたいのです。 条件として1.簡易的に出来る試験(大掛かりで日数を要するものは除外)2.多数からのサンプリングを実施 3.剥れる、剥れないの状態が目視で分かり易い の3点です。当方正常なものと不良のワークを90°に曲げて比較しようと試みましたが、曲げた箇所周辺の皮膜が剥れる前に細かくつぶれてしまい判別しづらくなってしまいました。他熱処理による確認方法もあると思うのですが・・・ みなさまはどのような方法を実施しているのでしょうか?ご教示よろしくお願い致します。

noname#230358
noname#230358

みんなの回答

noname#230359
noname#230359
回答No.1

そもそもアルマイトはワークの表面の一部が化学的変化をしたものですので一般的な感覚で「密着」を測る意味は無い筈です。「剥離しずらさ」を測りたいということは理解できますが物理的に剥がれやすさを測るのは難しいと思います。 熱負荷試験で不良として考えたワークを不良として取り扱っていいかどうかも疑問です。処理業者さんからは封孔処理不足との見解をもらったようですが処理は正常でアルマイト層の厚みが少なめだった可能性や両方の複合だった可能性もあります。 アルマイト層はアルミ合金より熱膨張率がずっと低いので熱負荷がかかれば必ずアルマイト層はひび割れますし温膨張率の関係から割れた部分から持ち上がる傾向があることになりますから熱負荷試験はあまり意味が無いように感じます。 一般論として層の剥がれやすさを強度として考えた場合、封孔処理が十分にされているか否かをチェックするのが現実的ではないでしょうか。処理現場では簡易的にセロテープを張り付けて剥がし、テープの接着剤がワークにくっつくと処理不足、くっつかなければ合格、という検査をしているところがあります。 但し層の強度は厚みや電解処理温度も関係しますので一般的な処理より高い強度が必要なら膜厚を上げるとか、半硬質・硬質(処理液の温度設定が低くなるほど硬くなるが「処理温度を少し下げてくれ」という依頼は設備の都合で現実的には不可能)に変えるなどそれ相応のコストアップとなります。 そういうレベルではなく、ということだと製品の使用環境から問題になりそうな条件を特定してから試験方法を考えるべきではないでしょうか。

noname#230358
質問者

お礼

mzkさま、早速の回答ありがとうございます。熱膨張に寛容ではなかったんですね!アルマイト構造についての記述はためになります。熱負荷試験を実施した理由は、ユーザーが同条件で日常行う作業であるからです。今回の質問の目的は長時間の耐熱試験で発生した不具合を短時間で判別する方法はないかと言うところなのです。>封孔処理が十分にされているか否かをチェックするのが現実的ではないでしょうか?まずはこれについてメーカーさんと協議したいと思います。ありがとうございました

関連するQ&A

  • アルマイト上への塗装

    A6063材アルマイト封孔された上への塗装で、出来るだけ密着性が 良好な方法、又は塗料はありませんでしょうか。

  • 着色アルマイト処理の小規模施設での可能性

    小型加工品を試作品ロット数でA5056に着色「主にブルー」アルマイトを実施したいのですが、少数量の為、メーカーになかなか工程を組んでもらえず、OKが出てもコストが合わず、可能かどうかは別として、小規模「又は簡易設備」でも処理できるのでしょうか?もし、可能であれば何をどれだけ整えればよいのでしょうか?教えてください。

  • アルマイト処理の価格

    アルミ合金にアルマイト処理を実施する場合の概算費用を教えてください  部品の形状は例えば、200CCコップと同一形状のA7000系の部品にアルマイト処理(封孔処理含む)を全面に実施します。数量は1ロットで100個で見積もりお願いします

  • アルミ棒材にアルマイト処理をした部品に発生した変…

    アルミ棒材にアルマイト処理をした部品に発生した変色について アルミ棒材:A5056Bに黒色アルマイトを施しています。 先日、部品を目視検査したところ、表面に変色が線上に発生していました。線の太さは0.1mm程度で長さが5mm程度、深さは測定不能で、発生数量は 1部品あたり5本発生しているものもあれば、発生していないものもあります。 20倍の顕微鏡で観察したところ、表面に巣穴のようなものが連続してあり、 その巣穴を中心に変色(色抜け?)しています。巣穴のまわりは、薬液が染み出たような感じの跡があり、その染み出た跡がつながって線上に見える感じです。 この変色の原因について知りたいです。材料の欠陥もしくは特性で、このような現象が発生するのか、もしくはアルマイト処理の不良又はアルマイトの特性でこのような現象が発生するのか、どなたかわかる方がいればアドバイスをお願いします。

  • アルマイト以外の耐腐食性皮膜はないですか

    アルミの表面処理はアルマイト処理が一般的ですが、アルマイト以外の処理方法で耐食性を確保する方法はないものでしょうか? 当該の部品は最初にアルマイト処理をしているのですが、後の加工でアルマイト皮膜を部分的に剥がします。 剥がした部分にアルマイト皮膜以外の化学処理皮膜を生成させたいのです。 頻繁に人の手が触れる部分なので、耐食性や耐摩耗性がある程度は必要です。 また環境汚染物質(例えば6価クロム)などを使った処理は避けなければなりません。 こんな都合のいい処理は、果たしてこの世に存在するのかどうか・・・。 参考意見でも結構です。 御教授ください。

  • アルマイトした穴への圧入について

     ADC12材に穴(Φ60)を明けた後、アルマイトを施し、焼結シャフトを圧入しようと考えています。アルマイト面は表面硬度が高いセラミック皮膜面であるため、圧入の時に皮膜が割れて異物が発生したり、かじったり、抜き力が低下することを懸念していますが、同僚の中でも意見が分かれています。確認のために簡単な実験をしたのですが、数十個レベルでは特に問題は出ませんでした。  アルマイト面への圧入は一般的に難しいのか、また実施する時の注意点は何かについて教えて欲しいのでよろしくお願いします。

  • アルマイトの退色

    照明器具のアルミ反射板に自社の取引先で金色のアルマイト処理をしたのですが、UV試験機にかけると退色してしまいました。比較の為に同時に試験した他社サンプルはあまり退色しなかったのですが、紫外線に強い着色の方法があるのでしょうか?

  • アルマイト処理されたアルミ薄板を抜くと製品側面が…

    アルマイト処理されたアルミ薄板を抜くと製品側面がガサガサになる 現在アルミの薄板(t0.6mm)にアルマイト処理(皮膜は厚め)したものをプレスで抜き落とすと、ワークの側面がガサガサした感じになります。生のアルミを抜くときは側面がきれいな層になっています。金型はクリアランスが狭めなのでほとんどせん断面です。 なぜアルマイトしたものを抜くと側面が汚くなるのでしょうか?わかる人がいたら教えてください。

  • アルマイト処理に関しまして。

    弊社、板金プレス屋ですがワークにアルマイト処理を実施しなければ  なりません。大阪府河内方面近郊で全自動化にてアルマイト処理を されている業者様を探しております。どちら様か御存知の方おられましたら  御教示願いたく存じ上げます。 ちなみにワークは炊飯器関係の部品で数機種まとめて5万台/月程度です。  よろしくお願い申し上げます。 全自動化についてですがコストが合えば問題ないです。  技術的な内容とはかけ離れておりこの様な質問は道理に反していると 思い申し訳ありません。HP等公開できる業者様よろしくお願い申し上げます。

  • アルマイト処理に関してお教え下さい

    №149でご教示いただいた者ですが、もうひとつ お教えいただきたい項目がありまして、再度ここに書き込ませて頂きます。 アルミニウムに対して白色アルマイト処理というものを施せると 聞き及んだのですが、その処理を実施しても ステンレス(ニッケルメッキ)とネジ止めをした場合に やはり腐食の発生は避けられないのでしょうか? ご面倒とは思いますが、宜しくお願いいたします。