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PCD寸法記入についての議論
- 久しぶりに投稿させていただきました。私が図面を書いていて、PCD寸法記入について議論していると、とある人より「PCDなんていう図面寸法の記入はありませんよ」と、いわれました。私はもとより自動車関連のメーカーにいたものでホイールの4穴や5穴にもよく使っていましたしフランジ等の固定をする為の穴を配置した図面にはよく、PCDと書いたものです。
- 今やこのPCDという表記は使えないのですか?ISO&JISの規格の観点から、正確な答えが知りたいです。
- PCD寸法記入についての議論に関して、久しぶりに投稿させていただきました。私は図面を書いていて、PCDという図面寸法の記入について議論している最中に、とある人から「PCDなんていう図面寸法の記入はありませんよ」という意見をいただきました。しかし、私が自動車関連のメーカーで働いていた際には、ホイールの4穴や5穴の配置に使ったり、フランジの固定をするための穴を配置する際にもよくPCDという表記を使用していました。現在ISO&JISの規格に基づいて適切な表現を行っているのか、正確な答えを知りたいと考えています。
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お答えになるか判りませんが……。 私は'75年代中頃'90年代初めまで大手企業で 機械設計に従事していた者です。 この「PCD」表記、私の職場でも設計・製図の実務 で頻繁に目にしておりましたが、基本的にはANSI 規格のものだと思います。(自信ありませんが……) その会社では、昭和初期の頃?から米国技術提携先 のライセンス認証を受けた製作図面(勿論、米国仕様 の図面様式)の提供を受け、それを基に国内仕様の図 面を描き、製品造りをしておりました。 その米国仕様の図面には寸法数値の右上に「PCD」 (「P.C.D」かも知れない)の表記が確かに存在して いました。但し、社内製図規格では「PCφ」表記 で、その後、使われなくなったようです。 旧JISネジのウィットウォース(通称Wネジ)等 のインチ系ネジように、元々JIS規格は欧米規格を 参考に作られてきた経緯があり、「PCD」表記も その延長線上に存在したものと思われます。 他の回答者の方々がご教示されているように、現行 JIS規格(製図)には規定がありませんが、存在の 経緯はそういう時代の流れの中で使われてきたもので あるということは確かだと思います。 現在のJIS規格は、日本国内だけで通用する規格 から、世界的に通用する規格(ISO規格)へと回帰 する方向に改正が行われていますが、製図規格の改正 がどういう方向へ進むのか???ですね。 ちなみに、現行JIS規格は原則論として知ってい た方が良いことは勿論ですが、旧JIS系の規格(ウ ィット系ネジ、PT・PFネジ、面粗度の仕上げ記号 等)の製品も生産現場にはまだ多く存在しています。 現行JIS規格だけしか使えないのであれば、とても 不便であり、日本中の生産現場が混乱してしまいかね ません。 要は、そういう過渡的な表記は社内規格として規定 するとかで対処するしかないような気がしています。 長々と書き連ねましたが、現在の私は10年以上 設計職から離れておりますので、「PCD」表記が ISO規格にあるのかは定かではありません。 悪しからずご了承願います。 これからも益々ご研鑽を積まれ、ご活躍されること を祈ってやみません。
90年代前半に製図を習った者ですが、PCDというのは教わりませんでした。 現在設計の仕事をしておりまして、JISもよく読みますが正確にはJISの規定には入っておりません。 (ISOは分かりません) でも社内の昔の図面では良く見かけます。 別にPCDという表記が使えないとは思えませんが、正確にはJIS規定外ということでしょう でも、図面の基本は作り手側に分かるように描くことですから、意味さえ分かるのならば表記しても問題ないと思います。(つまりPCDと表記したからダメということは無いはずです) ただしくどいようですがJIS規定外です なお、#2紅生姜さんのΦの件ですが、こちらもJISB0001の10.5にて規定されてまして円形のものにはΦを使わず、円形が一部かけたものに対しては寸法線の両端に矢印があればΦを使わない、片矢印であればΦをつけるとなっています。 直径指定は全てΦをつけたほうが分かりやすいと思うんですけどね この辺のJISは現実に沿ってないと私は常々思っております。
私も常習的にPCDを使っていましたが、ほんと、JISにないですね。 JIS B0001の図159はΦで示されていますが、図158と図160の56にはΦも入っていない(Φを入れると外形線と重なるためか?)。 認識を改めました。
お礼
PCDに変わる寸法指示には、 フランジの規格部分を参照にして言いますと 全て”穴の中心円の寸法” という欄に Φ が入っていますね。 Φをつけるかどうかは 図として円とわかるならば、Φ不要 わからない場合はΦ付けでしたでしょうか・・。 どちらにしてもPCDは正規の記述ではないですね。 丁寧な回答ありがとうございました
Pitch Circle Diameterでしたっけ… 機械、特に車両の世界では普通ですよね。 私も気になったので探してみました。 ISOは調べていません。 JIS製図上の寸法補助記号としては採用されていませんでした。 「ピッチ円」、「ボルト穴中心円」という表現でした。 図中に寸法を記入するよう指示していました。 JISの製図ではなく配管用フランジの項では、「ピッチ中心径(PCD)」と表現されていました。 JISではPCDという用語は認識されているが、規定されていない、というところでしょうか。 どなたかISOについて教えて頂ければ幸いです。
お礼
ありがとうございます。 どうやらJIS規定には明確に記述した部分が なさそう・・ということでルール上は そのような記述は無い。 ということになりそうですね。 慣れ親しんだだけに残念です。 またよい情報あれば自分でも探してみます ありがとうございました
お礼
ご丁寧な回答ありがとうございます。 私個人的には、やはり、製図方法も規格に準じる 事を重んじなければ、後世代へ継承するときに うやむやになってしまって、ルールが煩雑になる 事の懸念が強いです。 そもそもJISというのはそのための原則ですから JISにない(ISOにない)=認められていない との認識を他からされても仕方が無く、 それを破ると”勝手なルール”になってしまいがち・・・。 使わないのがベストかも知れません。 (幾何公差法との関わりも考えますとさらに・・) ただ・・・あまりにも慣用句的になった接頭語ですよね。使ってよい・・という答えを期待したんですが、無理のようで個人的には残念な気持ちです。 回答ありがとうございました。