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MSマイクとは?
- MSマイクとは、電子楽器メーカーローランド製品やボス製品などで使われるマイクの一種です。
- MSマイクは、Mid-Sideの略で、音の向きと幅を調整することができる特徴があります。
- RolandポータブルレコーダーR-26のマニュアルでMSマイクの設定方法を説明しています。
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- iBook 2001(@iBook-2001)
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はじめまして♪ MSマイクとは、正面に向けた単一指向性マイク(M)と、左右方向に向けた双指向性マイク(S)を組み合わせ、それぞれの信号をミキシング回路で調整する事で左右のステレオ音を得る形式のマイクです。 この調整回路でほぼモノラルから、正面が無い?ほぼ左右だけの音にまで利用が出来ますが、一般的には「欲しい音の範囲」に合わせる事で、音の広がり感と横の雑音などを調整出来るのです。 MとSの名称の由来までは知りませんが、憶測としては「モノラル」の「M」と、横だけと言う意味で「サイド」の「S」じゃ無いかなぁ~って(^o^汗 他の呼び方として「マトリクスステレオマイク」などもあります。もしかして、マトリクスの「M」とステレオの「S」かもねぇ。 正面を向いた単一指向性マイクは、正面方向の音、L+Rの信号を扱います。 横向きの双指向性マイクは、左右差のみ、たとえば、L-Rの信号を扱います。 これらの信号を、回路でミックス。 (L+R)+(L-R)=2L (L+R)-(L-R)=2R これで、LとRのステレオ信号が得られます。 (それぞれ真ん中の「+とー」は、信号の位相、±を反転すれば良いのです。) 単純な回路では、これでオワリですが、L+R側とL-R側の信号レベルを変える事で、音の広がり感、狙う音のおおよその角度範囲等を調整出来るのです。 このような、信号マトリクスでステレオを実現しているケースは、結構多くて、FMなどのステレオ放送もこの手法を発展させたものです。 (ただ、同じ電波に乗っける為、人間が聞こえる音声帯にモノラル音声を、人間が聞こえない帯域にL-Rのマトリクス音声を変調させて送信、モノラル受信機は音声帯域のみに対応し、ステレオ受信機はパイロット信号を元にしてマトリクス信号を取り出し、マトリクス回路でステレオ信号に戻しています。) 技術的な理論としては、まだ真空管しか無かった時代から発想されていましたが、小型高性能なマイクユニットの実現と、小型高性能な半導体回路の実用化により、実際の製品化に至ったようですよ。 実際には、設定を変えると、どのように録音出来るか、何度か試して、体感的に理解しておくのがベターです。 おそらく、最も判りやすい録音テストとして、交差点の脇等で設定を変え、移動する車の音等を比較するのも良いのでは無いかと思います。 所詮は「道具」です、どのように使いこなして、どのような結果を目指すかは、使う人次第ですので、「ダレカの情報」だけに頼らず、自分の感性を元に使いこなした方がベターです。 がんばって下さい♪