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SDSの性質について
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#1です。 まずイオン性の界面活性剤を用いるときは、塩の添加は慎重に選んだほうが良いですよ。少量ですが塩と界面活性剤とのイオン交換(平衡状態)が生じます。その時、発生する塩が水に対する溶解性が悪い場合、析出⇒平衡がずれて界面活性剤が更にイオン交換⇒さらに消費という悪循環になり、界面活性剤が失活します。特にカルシウム塩やアルミニウム塩は駄目ですが、例えば塩化ナトリウムであっても大量に添加すると駄目です。どのような塩を添加しているか知りませんが、基本的に塩は安定性を低下させる方向なので注意してください。 で、pHによる影響ですが、pH2がベストとなると、単純にSDSの話ではなく、ピペラジン中のN原子の4級化などの影響ってありませんか?一度溶解したものをNMRか何かで測定してみたほうがよいかもしれません。
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- koji59
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可溶化させる材料がどのような化合物の話なのか、またpHがどの程度の領域なのか(弱酸性程度なのか、強酸程度なのか、またpHを何でコントロールしているのか等)分かりませんので、具体的なアドバイスはできません。ただ界面活性剤には通常最適pHというものが存在します。pHが低いほど良いとの結果ですが、SDSは、あまり強酸性(pH3以下)にするとむしろ悪くなるのではないかと推察します。 あと、SDS溶液の塩濃度が高くなるというのは、SDSの濃度が高くなるという意味ですか?それともSDSとは別に塩を添加してるんでしょうか?後者の場合は可溶化が悪くなるのは当然。前者の場合は、ミセルの個数が飽和し、SDSの2重層を形成している可能性もありますね。
補足
回答ありがとうございました。 質問内容の情報不足で、申し訳ありません。 可溶化させるものは、低分子化合物(ピペラジン骨格を二つ含むような化合物)でした。 pHはBritton-Robinsonの緩衝液pH2,3,4,5,6,7を調製し、SDSを1%添加しました。pH2が最も可溶化が良好でした。しかし、pH1(0.08mol/L 塩酸溶液)では、可溶化力は、pH7の約1/3でした。 塩濃度が高くなるというのは、SDSではなく、別に添加した塩のことでした。
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