- ベストアンサー
格下の大学に異動する教授
勤務先をころころ変える大学教授がいますが、地方の大学から都市の大学に異動したり、よりレベルの高い大学に異動したりするのはよくあることなので理解できます。 しかし、逆にレベルの低い大学に異動する教授が時々いますよね。それはなぜなんですか? 私の大学には、今春、一橋大学の教授や国際基督教大学の教授が異動してくるようです。 私の大学は、知名度的にはそんなに悪くないかもしれませんが、レベル的には一橋大学や国際基督教大学よりも明らかに落ちます。 どういう理由があって異動したと思いますか? 勤務条件がよかったのですか?たとえば自宅から近いとか、収入が良いとか。。
- みんなの回答 (9)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
近年は、大学教員でも終身雇用は珍しく、「特任(特別に数年間ほどと雇用期間が定められている)」の場合や、特任でなくとも数年で契約を更新せず、より条件の良い大学に移動する教員もいます。 概ね平均水準以上の私立大学であれば、、国公立大学よりも給与が良いです。 通常、国公立大学の場合はさまざまな取り決めなどで、全国的にある程度は給与が一定です。 低ランクで学生数も定員を割るような私立大学なら経営難のため教員の給与も低めに設定されているか、もしくは低い給与で済む非常勤教員を中心にしてしまうなどもありますが、一定水準以上の私立大学であれば、より優秀な教員を獲得したいという気持ちもあるので、国公立よりもやや給与が高めに設定されていることも多いです。 また、多くの大学教員は、給与以外にも研究をするための資金が必要になります。 科研費(教員の研究に対しての補助金のようなもの)などもありますが、国公立か私立かは問わず、企業や財団からの寄付金などで大学独自に研究資金があったりすると、より魅力を感じることもあります。 このように、勤務条件として考えられるものは、給与以外にもさまざまあり、たとえば通勤時間のような、一般的な就職における勤務条件とは異なるもの(たとえば上記の研究資金)も勤務条件として考慮されるかもしれません。 少なくとも、給与や研究資金などが、大学のレベルや知名度に比例するとは限らない、ということでしょう。
その他の回答 (8)
No.7の補足。ぼけているので,だんだん記憶が再生してくる 笑。 >世界が狭いやつ これと同一人物ではありませんが,ぼくとは正反対の方向で移転した教員がいます。彼がうちの地方国立大学を去るときの教授会での挨拶で,「やっとまともに研究できる」と言い放って大ひんしゅくを買ったというのが,語りぐさになっています。ぼくがこちらに着任してから,「あなたがいた大学の○○さんは,こんな人だったんだよ」と苦々しく聞かされました。 内心ではそう思っても,口にはしないのが良識というものです。そういう欠陥人が,もとの大学には珍しくはなくいました。東大の連中にも,「○○は地方に行ったとたんに研究をさぼっている」と,さんざん陰口をたたく人がいます。じゃあ,おまえさんがうちの「格下大学」で勤まるのかい?
- yuklamho
- ベストアンサー率26% (305/1156)
私は生物系なので文系とは異なる部分もあると思いますが、、、 他の方もおっしゃっているように、定年の年齢が高い、自分の母校で居心地が良い、いい研究条件(大学側がセットアップのお金をたくさん出してくれる)、逆に、研究はもういいから教育職に専念したい、今いる大学で学長や他の教授との折り合いが悪い、今いる大学で何か問題を起こした、家庭の事情[奥さんがその土地を強く希望する(マイホームを買えるとか実家が近いとかお子さんの学校のこととか家族が病気で看病をしなければならないから忙しくない大学に移りたいとか)]などが私がおもいつくところです。
お礼
いろいろな理由が考えられるんですね。 ご回答ありがとうございました。
あはは。No.3,4のぼくの回答には,マイナス(そう思わない)がついちゃったな。 「格下」の意味を,「そりゃ,おまえさんの脳味噌がだろ。学生の物差しでものを測っちゃいかんよ」と書いたのが,お気に召さなかったかな? 実をいうと,ぼくが前の大学からいまの地方国立大学に移るときに,同業者でさえも「なんで格下の大学に行くの?」というニュアンスの発言をした人もいました。ぼくは内心で,「こいつ,前から思ってたけど,やっぱり世界が狭いやつだったな」と思いました。 いっぽう,「とうとううちの大学も,あなたに見限られましたか」と,核心をつく反応を示した人もいました。また,「あちらのほうが,あなたの能力を活かせると思います」と賛同した,真にぼくを知る人もいました。他人がほとんど知らない内面では,ぼくはもともと田舎者なので,都会生活に精神的に参っていた。これも他人は推測できなかったろうけども,いまの椅子は東大出身者が座るべきでもあった(ぼくの経歴なら公募に通る可能性は高い)。 いまの地方国立大学のほうが,ぼくを真に活かしているのは,間違いないのです。事務官的な素質も最初に勤めた助手時代から磨きぬかれて(笑),大学運営を担っていますし。 最初に書いたように,田舎大学なので学生募集には苦労していますし,在学生の平均的な知力はそれほどでもありません。しかし,妙に小生意気なところはなく純朴で,高校まで不十分な環境下だったのか「伸びしろ」はあります。指導に手間がかかりますし,担当科目数もかなりおおいのですが,それを「やりがいがある」と認識できるか否かの問題です。
お礼
すみません、マイナスをつけたのは僕じゃないです。。 むしろ自分の頭の悪さは本当に自覚していますし、今通っている大学にも不満はなくて、自己のレベルに合った大学だなと思っているくらいです。 大学で働かれている方からご回答をいただけて、たいへん勉強になりました。ありがとうございます。
- unos1201ok
- ベストアンサー率61% (141/229)
年齢も私学は関係することが多いです。東大などでも60歳定年が珍しくない、しかし、日大クラスでも75歳までとか可能な事があるみたいですし、そこまで働かなくても65歳とか70歳まで働けるならば異動を50代程度で考える人もいます。 人事もいろいろな配慮をしてくれる反面、条件を出す大学も多いみたいです。研究室に20人から30人の学生の面倒を見させたり、准教授や助教授クラスを置かない、講師中心の非常勤を主にした大学もあります。その代わりに、給料が高めだったり、通勤が楽、あるいは送り迎えのサービスを提供する、電車通勤とは無縁になれることもあります。 国立や有名私立大学でも給料が安い、名誉だけはある職場も定年が近づくと老後の心配も出てくる、少しでも長く務めることが可能だったり、給料が高いと勤務は継続よりはその人の価値観に近い、妥協できるところで決める傾向があるみたいです。 あまり書くと実例が無いと信じない、私を否定する書き込みをする人の餌食になるので避けますが、私自身、出身大学から特任で来ないかと誘われても断わる、名誉や箔をつける目的ならばいいのでしょうが、大変なのを知っているだけに戻りません。 そもそも教育職として働きたいのか、研究者として生きたいのか、名誉が欲しいか、金銭も必要か、両立しないものです。 また、知り合いの学長などに頼まれれば、数年契約で勤めることで、別の条件のいい定年後のポストを貰えることもありますし、いわゆる天下りの典型のこともあるのです。大学も一流のつもりでも、実際の仕事はブラック状態のことも多い、政治家的になれないと、職を奪われることもあるし、左遷もある、でも、本人にはそれほど悪い環境にならないこともある、偉い先生で居られるならば、他大学は天国のこともあるのです。
お礼
ご回答ありがとうございました。 確かに定年後を見越しての転職かもしれませんね。たいへん勉強になりました。
補足。 >「入試難易度から推定される,在学生の知的水準が」 もうちょっとわかりやすく言うと,「受験生が一橋大学からあなたの大学に志望校を落とすときに抱く失意」を,「一橋大学からあなたの大学に移転する教員」は抱かないということです。 一橋大学で教授の看板を背負っていた経歴の人物なら,あなたの大学ではそれなりの役職が押しつけられるでしょうね。仕事がふえて大変だけど,職歴上の名誉はありますし,わずかながら管理職手当もつくかもしれません。ぼくも「長」職を歴任してますよ。だから,ここ(OKWave)での大学運営についてのいろいろな質問に即答できるのです。
>レベル的には一橋大学や国際基督教大学よりも明らかに落ちます。 それは,「入試難易度から推定される,在学生の知的水準が」でしょ 笑? 教員の水準は,入試難易度とはあまり関係ありません。ただし,学生指導の手間はかかりますし,弟子が自分の研究を引き継いで発展させてくれることはありません。 >どういう理由があって異動したと思いますか? たぶん彼らは専門が文系でしょうから,実験設備のよしあしは問題になりません。 むかし文系では「文献や資料の入手に便利な東京を離れたくない」ということがありました。いまは,図書館どうしの文献複写サービスや,インターネットを通じた情報入手が可能となり,距離はそれほどの制約要因ではなくなっています。 大学にも人間関係があり,学部・学科・研究室ごとの勢力関係もあります。そういう観点から,同僚(とくにボス)が不愉快きわまる人物だったり,教員数が削減されて教授昇任が遠のいたり,改組(学部・学科改編)で冷や飯をくわされたり。ぼくの近い知人も2人,東大から移ってますからね。別の大学からは,アルコール依存症の同僚が怖いという理由で逃げ出した。 国立大学法人なら,一部の手当をのぞいて,どこで勤めても給料は変わりません。 あるていど年齢が高くなると,「故郷に帰ろうかなあ」という気もおきます。ズバリ出身県の大学で教員公募がでなくても,近県ならいいかとも思います。 ----------- ぼくもそういう移転組のひとりですが,理由の第一は,「一戸建ての持ち家から徒歩で通勤したかった」。くそ東京を捨てて,人間らしい生き方を楽しんでますよ。先日,通気途上の路傍に変種かもしれないスミレ(スミレ属)が咲いていたので,閉鎖花をつけて自家受粉で結実したら採種して庭で育ててみよう。
お礼
ご回答ありがとうございました。 たいへん詳しく教えていただけて、とても勉強になりました。
- kotaegahosii
- ベストアンサー率10% (72/689)
レベルの低い大学に異動する教授に関しては、あなたの言うように勤務条件の関係でしょうね。一般社会と一緒で、有名大学に勤務する=条件が良いとは限らないからだと思います。 また、あなたの大学に一橋や国際から教授が来る事なのですが、それも上記でしょうね。 ちなみに、(あなたは大学生なら実感あると思うけど) 日本の大学の授業内容って有名大学とFランでも対して変わらないですから。 留年ってよほど遊ばないとできないし、スポーツで偏差値高い大学に入った人も簡単に卒業できますよね?? これが、アメリカとかなら話はかなり違ってきますが。 あなたも将来就活するのですから、その教授たちに転職理由聞いてみてください。 ちなみに、私は学生時代転職で来た教授にそれを聞いた事がありますが、勉強になったよ。
お礼
ご回答ありがとうございました。 もしそういう機会があったら、聞いてみたいと思います。
- trytobe
- ベストアンサー率36% (3457/9591)
私立大学の教授のポストは、その学校の財政状況で何人確保できるか簡単に変動します。 だから、財政面で厳しいから、給与が悪くなったり待遇が悪くなったり、研究環境が悪くなったり、といろいろあると、「転職」する先生も多いのです。 逆に、公立よりも高待遇だったりすれば、別の研究室で自分の研究室で弟子たちと羽を伸ばして研究できるほうを選ぶこともあります。年老いた親御さんなどと暮らすために地元に帰ってくるとか、介護ができる環境に来る、とかも待遇改善になりますし。
お礼
ご回答ありがとうございました。 やはり条件がよかったのでしょうかね。
お礼
ご回答ありがとうございました。 詳しく教えていただけて、とても勉強になりました。