• 締切済み

非構成的エンカウンター・グループについて

吉田 修(@osamucom0409)の回答

回答No.1

こんにちは。 またお会いできましたね。 非構成的エンカウンターグループのトレーニングを私も受けましたが、なかなか面白い方法です。 ERというアメリカのメディカルドラマがありましたが、アルコール中毒者のための断酒会で、度々このエンカウンターグループの光景が出ていました。 やり方としては、参加者と進行役のリーダーがいて、非構成的の場合はテーマは決めずに参加者の自由な発言に任せるということになります。 この時リーダーが注意したいことは、議論しないとか、批判しないとか、攻撃的言動はしないなどで、基本的には皆が自由に想いを話し、共有し、受け止められるということが出来るように流れを作っていくことです。 これの面白いところは、大体4つくらいあると思いますが、 1.人に話すことで、辛い気持ちが和らいだり、嬉しい気持ちが増加すること。 2.幸せそうな思える人でも、心の中には何かあるもんだということに気付く。 3.自分の想いは自分だけのものではないと思えること。 4.参加者間で話し合ったり、アドバイスや情報提供をし合うことで、自分は役に立つという感覚がわいてくる。 こんな感じです。 何か悲しい辛いことがあって、孤独を感じることを「コモン・ヒューマニティー」といいますが、孤独に感じることが実はみんなも同様にあるということを知るだけでも、とても有効なんですね。 それと、単なるカウンセリングより効果的だといわれているのは、話し手になっている人に対して、うなずいたり、質問したり情報提供したりすることで、話し手に対して自分は役に立っているという感覚がわいてくることです。 これは、共同体の中で自分は役に立つことが出来る、そして、共感をもってこの共同体に参加し受け入れられているという感覚が強化されることです。 これはとても大切で、カウンセリングでは得にくい感覚です。 実際、カウンセリングと比較しても、有効性が高いといわれています。 私がたびたび引用するコフートが言っているのですが、 人は必ず3人の人に出会わなければならない。それは、 ●黙って自分の話を聴いてくれる人。 ●自分と同じ境遇でおなしような考え方をしている人。 ●自分の理想を実現している人。 と言っていますが、このうち、2つはエンカウンターグループで出会えるのではないかと思います。 断酒会以外には、強いストレスへの対策とか、紛争地域でのトラウマ対策とか、いろんなものがありますし、実際にアメリカなんかではそういうのを、教会なんかでややってたりします。 日本でも、そういうのは、カトリックやプロテスタントの教会でもやっていたりします。 面白いので、探して参加してみてください。 どうでしょう。 ロジャーズ自身は、これでノーベル平和賞の候補にまでなったらしいのですが、異なる民族同士の融和をめざす対話の場として高い評価をされています。 どうも人は、その成り立ちとして、集団で生きていくようにできていますから、集団の中で自分のことを話すと、本来の姿を取り戻して生き生きしてくるんでしょうね。 私だったら、ソリューションフォーカストアプローチやゲシュタルトセラピーとかの合わせ技みたいなセラピーで対応しますね。 セラピストによって得意不得意があるので一概には言えませんが。 探すと案外どこでもやっていたりするので、参加してみてください。 参考になりましたか? 応援してます。

kirakiraaruku
質問者

お礼

度々、回答していただきありがとうございます。 調べたら近所でやっている所があったので、 今度、行ってみようと思います。

吉田 修(@osamucom0409) プロフィール

産業カウンセラー(日本産業カウンセラー協会) 吉田修(株式会社Dream・Giver) ■ご質問者・みなさまへ■ コーチング最新メソッドを使い、自分でできる、気持ちの切り替え方法をご提案しま...

もっと見る

関連するQ&A

  • 非構成的エンカウンターグループの体験談

    今日は。 私は、カール・ロジャース博士の創始した 非構成的エンカウンター・グループに興味を持っています。 そこで、このグループ・ワークに参加された方がいらっしゃったら、 体験談や感想を教えて下さい。

  • ロジャーズ学派について

    来談者中心療法の創始者、 カール・ロジャーズ博士の自己理論、 「自己概念と経験の不一致が人間の心理的な悩みの原因である」 という理論は、 現在では、心理学の世界や心理カウンセラーの間では、 どんな評価を受けていますか?

  • クライエント中心療法を受けた感想を教えて下さい

    今日は。 私は、精神的な悩みが原因で、 カール・ロジャーズ博士が創始した クライエント中心療法を受けようと考えています。 そこで、この療法を受けた方がいらっしゃれば、 感想や体験談等を教えて下さい。

  • フォーカシングと来談者中心療法の違い

    こんにちは。 来談者中心療法とフォーカシングの 理論的な違いを教えてください。 私は、最近、パーソンセンタード・セラピーの フォーカシング派のキャンベル・パートン氏が書いた 「パーソンセンタード・セラピー・フォーカシング指向の観点から」 という本を読んで、 来談者中心療法とフォーカシングの違いが、 分からなくなってきました。 この本を読んで来談者中心療法とは、 フォーカシングではないのかと思ったんです。 カール・ロジャーズ氏の言うカウンセラーの3条件も、 クライアントがフォーカシングモードに入るための 準備作業であるという説明があったと思うんですが、 まさにそうじゃないかと思ったんです。 説明的にはカール・ロジャーズ博士の自己理論より、 フォーカシングの理論の方が クライアントの症状や変化の理由について 正しく説明できているんではないかと思ったんです。

  • 来談者中心療法

    カール・ロジャーズの著作や療法を解説した本を読んで 来談者中心療法を受けたいと思ったんですが、 大阪や京都でお勧めのカウンセラーがいたら教えて下さい。

  • クライアント中心療法が理解できる本

    こんにちは。 私は、自分の精神的な悩みから クライアント中心療法を受けようと思いまして、 カール・ロジャーズ博士の本を読んだのですが、 彼の文体や文章が難しくて 今一つ理解が出来ませんでした。 そこで、クライアント中心療法が理解できる おすすめ本があったら私に教えて下さい。 クライアント中心療法関連の本は かなり読んでみました。

  • エンカウンターグループとグループエンカウンター

    心理療法で言う「エンカウンターグループ」と、学校の先生が研修したり学級経営に応用する「グループエンカウンター」とはどのように違うのでしょうか。

  • 保護者会について (構成的グループエンカウンター)

    教職を目指している学生のものです。 以下について質問させてください。 保護者との付き合い方の本を見ていたら 「構成的グループエンカウンターを取り入れるとよい」 という、記述がありました。 構成的グループエンカウンターとは、教師と保護者、保護者同士が話しやすい環境をつくるためのものです。 具体的には、自己紹介ゲームや手遊びなどを行い親睦を深めます。 このようなことは実際に行われているのでしょうか。 保護者の方、教師の方で実際あった、なかった。 よかった、よくなかったなど教えてください。

  • 臨床心理士

      臨床心理士のカウンセリングは来談者中心療法の事を言うのですか?   一般的に言われているカウンセリングとは来談者中心療法ことですか?精神分析のことですか?

  • ロジャーズの入門書を探しています

    質問です。 会社の仕事の延長で、カウンセリングの勉強を始めていますが 傾聴においては、ロジャーズの来談者・・・が中心になると考えて いるのですが、このロジャーズの関して、入門書のような書籍は ありますでしょうか? 図書館などでいろいろ検索しましたが、やはり専門書の類が多く 初心者にとっては、難解なものばかりです。 また、ロジャーズだけでなく、フロイトやユングに代表される 心理学についても、入門書を紹介頂ければありがたいのですが・・・ 心理学=専門 ですから、素人向けには無いかもしれませんが どなたか詳しい方がおられたら、よろしくお願いします!