• 締切済み

melody0913の回答

回答No.7

鮎川信夫もお勧めですよ。 特に彼の前衛詩が綺麗でいいと思います。 荒地派と彼は呼ばれていました。 死んだ男 たとえば霧や あらゆる階段の跫音のなかから、 遺言執行人が、ぼんやりと姿を現す。 ――これがすべての始まりである。 遠い昨日…… ぼくらは暗い酒場の椅子のうえで、 ゆがんだ顔をもてあましたり 手紙の封筒を裏返すようなことがあった。 「実際は、影も、形もない?」 ――死にそこなってみれば、たしかにそのとおりであった。 Mよ、昨日のひややかな青空が 剃刀の刃にいつまでも残っているね。 だがぼくは、何時何処で 君を見失ったのか忘れてしまったよ。 短かった黄金時代―― 活字の置き換えや神様ごっこ―― 「それがぼくたちの古い処方箋だった」と呟いて…… いつも季節は秋だった、昨日も今日も、 「淋しさの中に落葉がふる」 その声は人影へ、そして街へ、 黒い鉛の道を歩みつづけてきたのだった。 埋葬の日は、言葉もなく、 立会う者もなかった、 憤激も、悲哀も、不平の柔弱な椅子もなかった。 空にむかって眼をあげ きみはただ重たい靴のなかに足をつっこんで静かに横たわったのだ。 「さよなら、太陽も海も信ずるに足りない」 Mよ、地下に眠るMよ、 きみの胸の傷口は今でもまだ痛むか。 こういう詩を書いた方です。

関連するQ&A

  • 中原中也の何の詩か分かりますか?

    微妙な質問になってしまうのですが失礼します。 中原中也の詩の中で「スキャンダラスな…」というフレーズの出ている詩があり、そこだけ妙に印象に残っているのですがタイトルと全体の詩が分かりません。 手持ちの中也詩集では見つからなかったため、知っている方がいましたら是非教えて下さい。

  • 中原中也の詩なのですが。

    みなさまこんにちは。初の質問です。緊張しています。 中原中也の詩で、すごく印象に残った詩があったのですが、今ではもう思い出せないものがあります。時々もう一度捜そうとしてはみるのですけれども、なかなか見つかりません。 少し前の(残念ながら時期は定かでありません)文庫版の詩集で、未刊詩篇の中のはじめのほうにあったと記憶しています。 無題で、たすけてください、というような苦しみのあらわれた詩です。そのときの血を吐くような切実さを感じたことは覚えているのですが、なにぶん昔の話で仔細を覚えていないもので、どうやって捜したものか、見当がつきません。 そこで質問なのですが、こういう場合に、どうしたらその詩を捜せるのでしょうか。 または、心当たりのある方はいらっしゃいませんか。 幾つかの詩集を見たのですが、どうも最近刊行されている中原中也詩集には載っていないようです。読めば分かるはずなんですが……。読んでも気付いていないとか、単純に思い込みの可能性も無きにしも非ずなので大変に心苦しいんですけれども。 暇と心当たりのある方がいましたら、よろしくお願いいたします。

  • 詩の作者、タイトルを教えて下さい。

    高校の現代国語の教科書に載っていた詩で 【忘れようとしたことさえ 忘れてしまったときには】という文がある詩をご存知ありませんか? ウラ覚えなので、ちょっと違うかもしれません。 ずっと中原中也だと思っていたのですが、詩集をみても探せません。 20年近く前の教科書です。お願いします。

  • 初心者におすすめの詩人

    今まで学校の授業以外で、ちゃんと詩を読んだことがありません。 最近、詩を読んでみたいと思うようになりました。 詩人の名前は知っているのですが(中原中也、萩原朔太郎、ボードレール、ゲーテとか)でも全然読んだことないのでおすすめもしくは有名な詩集を教えて欲しいです。 とりあえず順番に読んで、自分好みの詩人を探したいと思います。 多分暗めのやつが好みだと思います。 お願いします。

  • 詩集を出版する方法。

    詩集を出版する方法。 大賞(など)を取ると詩集が出版できる賞と言えば何ですか? 自費出版系の常に募集しているような賞は除いてお願いします。 中原中也賞にしてもH氏賞にしても、詩集を出版していることが前提なので。 あと、詩誌に送る手もありますが、賞を取ったら出版という形でもないと思うので、それも除いて。 よくある詩の賞って、何かテーマやコンセプトが決められてそれに沿って送るものや、お金がかかるもの、地方の活性化のためとかばっかりで、 素直に詩人になるための賞を探しているんです。 では、例えばの話ですけど。 もしAさんに谷川俊太郎や中原中也のようなすぐれた才能があったとします。 あったなら、第一作目から完全なる企画出版ということはあり得るでしょうか? 私は、詩人として詩だけで生計を立てていくのは無理だと分かっています。 それでも、自分の実力を試すため、将来詩を書くことを仕事にできるため、 もっとも評価してもらえる賞に詩を送りたいです。 教えてください。よろしくお願いします。

  • 詩の公募について

    中原中也賞のように、募集条件が「刊行された現代詩の詩集(奥付入りの印刷された詩集)」。と表記されているものですが、刊行は自費出版は認められないのでしょうか?最終選考作品等を調べると(私家版)とあるので、自費出版だとは思うのですが。また、(思潮社)、(ふらんす堂)等から刊行された詩集が多いようですが、どのような経緯で刊行されているのでしょうか? 出版関係に詳しくないので、ご回答よろしくお願いします。

  • 詩を理解するようになりたい。

    小学生なのですが、中原中也のある一篇の詩を読んで感動しました。他の詩も読みたいと思ったのですが、僕が感動したものは詩というより散文のようで、他の詩は意味が分からなくて昨日から唸りっぱなしです。 どうしたら詩を理解できるようになりますか。

  • 詩の楽しみ方を教えてください

    詩の楽しみ方を教えてください。 学生時代に中原中也にはまっている友人がいました。かなり情熱的にオススメされたのですが、何がよいのか全く理解できませんでした。 自分の理解力が足りていないだけかもしれませんが、どうも話を聞いているとそれだけではないようで、ある程度共有された「詩の愉しみ方」みたいなものがあるようなのです。 小説についても同様の質問をしているのですが、未だに小説や詩の愉しみ方が分りません。読んでも何も感じないのです。 何を、どう「おもしろい!」と感じればいいのでしょうか?何に「感動」すればいいのでしょうか? 参考になる文献なども教えていただけると幸いです。

  • 中原中也や山田かまちのような詩人

    中原中也や山田かまちのような詩を書く詩人がいたら、教えた欲しいのですがよろしくお願いします。

  • 中原中也全詩集

    中原中也の詩が未刊詩を含めて全て載っているものをご存じないですか? できれば分冊されていないものがいいのですが・・。 大学の図書館でいいものを見つけたのですが、 古いものらしく絶版になっていました。 もしなければ、中也の詩集ではこれがいい、というものを教えて下さい。