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視床について

高血圧の出血の分類について詳しく教えてください。

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noname#207589
noname#207589
回答No.1

【脳出血】 = A【突発性(=高血圧性)脳出血】 + B症候性脳出血 A:(病因)動脈硬化性変化に依る脳細動脈の破綻に起因する為、高血圧症の外、糖尿病、高脂血症等の慢性の全身動脈硬化症を有する中高年男性に好発します。 (症状)通常、突然起こる頭痛と嘔吐に加えて、出血部位と血腫の大きさに依り様々な神経症状(特有の眼症状の外、片麻痺、失語症、意識障害等)を呈します。 (診断)CTに依る出血の部位診断とMRI・脳血管撮影(DSA)に依る症候性脳出血との鑑別診断を行います。 [出血部位に依る分類] 【大脳】:約 85 % = 被殻出血(約35%) + 【視床出血(約35%)】 + 脳葉出血(約20%) + 混合型出血(約10%) 小脳:約 5 % 脳幹(橋):約 10 % ・【視床出血】の場合、眼症状として[下方凝視、病側縮瞳] + 其の他の症状として[反対側半身感覚障害、(視床痛)と片麻痺]が主に見られます。 視床は、知覚を手足から脳に伝える中継地点で在る為、知覚障害が出現します(後遺症としても残存)。又、内包に出血が及ぶと、被殻出血と同様に麻痺が出現。更に視床の近くには、人間の意識の維持に関連した神経線維が走って居り、意識障害が出現する事も在ります。勿論、出血量が多いと、死亡率も高く成ります。後、左側の視床出血では言葉も喋れなく成る事が在り(=視床性失語)、高齢者に多く、寝たきりの原因と成り、痴呆にも成り易い。右視床障害だと視床失認と成ります。 慢性期に成って出血と反対側の手や足が非常に痛く成る場合が在りますが、此れは視床痛と言い、鎮痛薬が効きません。此の場合、定位脳手術といって特殊な手術を行う場合が在りますね。 因みに視床出血以外の場合も参考程度に書いて措きます。 ・[被殻・脳葉出血]眼症状...[病側凝視、瞳孔不同(病側は大)]、其の他の症状...[反対側片麻痺と感覚障害、痙攣、失語症(左病巣)] ・[小脳出血]眼症状....[健側斜凝視、水平性眼振]、其の他の症状...[眩暈(めまい)、嘔吐、体幹失調、同側上下肢失調] ・[脳幹(橋)出血]眼症状...[健側上方凝視、垂直性眼振]、其の他の症状...[四肢麻痺、複視、嚥下障害、呼吸障害、血圧低下] [高血圧性出血の治療] 急性期治療(発症から 3 週間)と、回復期治療としてのリハビリテ~ション及び再発防止とに分類します。

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