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大学教員になるための努力と可能性
- 私は専門は「倫理」であるが、公民科も教えております。大学教員になることを考えているが、年齢や経験の面で不安があります。
- かつての仲間で大学准教授になった方々がおり、彼らの勉強熱心さに刺激を受けています。夏季休業中に論文を2本書いてみる予定ですが、提出先が分かりません。
- 最後のチャレンジとして、大学の教員になることを目指して努力しています。可能性はあるのかどうか不安ですが、頑張りたいと思っています。
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哲学・倫理学はひどい就職難の分野です。アルバイトや教員で生活しながら白髪混じりになってやっと採用されたなどの例から考えると,55歳というのは異例ではないでしょうが,「業績がないけれども思い立って」というのは異例だと思います。斬新なアイデアの著書が馬鹿売れでもしないかぎり,文学部での採用は無理だと思います。 可能性があるのは,教育学部で教員経験者を求めている場合です。担当は,社会科のなかの倫理学,道徳,公民科教育法,学校運営,生徒指導など,実務経験も強調しながら「使い道がたくさんあって重宝しやすぜ」と売り込む。県内の中高教員がつくる社会科研究会みたいな組織がありませんか? (1)そういうところに顔を出してくる教育学部教員と懇意になれば,情報が得られるかもしれません。公募があるときにも,「応募してみませんか」という誘いがあるかもしれません(とはいえ縁故採用は期待しないほうがいいです)。 上記のように考えれば,(2)倫理学ガチガチの研究論文は,「ものすごいアイデア」が浮かばないかぎり後回し。しかし,身元保証みたいに「日本を代表する学会」に所属して,学会誌を読んで勉強するのも無駄ではありません。加入に際して正会員の推薦状が必要な場合もありますが,そうでなければ年会費1万円くらいの金の問題です。 (3)自費出版に応じてくれる弱小出版社をとおして,一般啓蒙書の水準で『倫理学で世界をみる』のような軽い内容の著書を出す。倫理学のセンスがあれば,一夏徹夜すれば書けるはずです。ほかに,「飲み屋の帰り道でボーナスを落としちまった」とあきらめるくらいの金が必要です。 (4)さらに教育系の学会に加入し,誌に「倫理の授業の工夫」のジャンルで実践報告を書きまくる。 いかがですか。うんざりしてきましたか? 笑 それでも就職口の保証のない世界です。
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>以前、文学新人賞に応募していい線までいった小説を、その手の出版社に持ち込んだことがあります。 >飲み屋で、2回くらいボーナス落としちまわないと書籍化はむずかしいです。 >でも、やってみる価値はありそうなので、この夏頑張ってみます。 いまはワープロ原稿なので,文選(活字ひろい)の費用がありません。自分でレーザープリンタで打った「版下」を持ち込んで,写真製版して印刷してもらい,背をのり付けして厚紙表紙をつけるだけでもいいです(図版の多い研究報告書などはこうして作ります;200ページで500部作って50万円くらい)。デザインにプロの手を借りたり,装丁に凝ったりすると費用がかさみます。 業績リストに「著書」として書けるほかには,どうせ売れませんから(笑),卒業する生徒に記念品として配ってもいいかと思います。プロが書いた専門書でも,出版部数のうち半分を著者が買い取らないと出版社が応じてくれないことや,買い取った本を送料までかけて同業者に献呈するはめになることもあります。大赤字です。
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ありがとうございます。 格安で作れるんですね。売れることは最初から想定していないので、業績になるのなら いいかなと思い始めています。
- nightcell01
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難しいと思います。 意外とコネが多い世界なので周囲で講師や先生をされている方に連絡してみて下さい。 講師などは割とコネで決まったりします。 有名大では無く最初は新設大などを狙うと意外と枠があったりします。 またともかく論文を書かねば意味が無いのでどんな形でもいいので定期的に論文を書いて下さい。 良い話はそうそうないですから気長に考える事ですね。
お礼
ありがとうございます。 とにかく論文ですね。腰を据えて頑張っていこうと思います。
補筆。 いまから採用されたとしても,雇用期間はかなり短くなります。大学側でも,特殊事情がなければ,よりパワーのある若手をとりたいのは山々です。 特殊事情があるとすれば,将来計画のうえから「何年くらいで確実に辞めてくれる人」が欲しい場合です。近い将来に組織改革で潰すかもしれない学科に,定年まであと30年もある人物は採用できません。また,講師がまだ未熟ですぐには昇任させられないので,しばらく准教授の椅子を暖めてくれる人はいないか,という場合もあります。 たぶん,採用されても准教授ないし講師だと思います。未経験者には,教授が就く「長」職の業務は期待できません。給与は確実に減るでしょうし,在職期間からみて退職金もあてにならない額でしょう。
お礼
>給与は確実に減るでしょうし,在職期間からみて退職金もあてにならない額でしょう。 厳しいんですね。准教授って、高校の先生より薄給なんですか。 うーん。
- Nakay702
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>私は昭和58年に公立学校教員に採用されました。専門は「倫理」ですが公民科であれば「政治・経済」や「現代社会」も教えています。 >夏季休業中、論文を2本書いてみようと思ってます。 >でも、どこにどう提出していいのかわかりませんが。 ⇒ご専門から言えば、「日本哲学会」や「日本社会学会」などの学会誌に投稿するのが最もよい方法といえるでしょうね。ただ、そのためにはあらかじめ学会員になっておく必要がありますが。 >相談は、いまから努力して、大学の教員になることはできないものか、ということです。 >可能性はあるでしょうか。 ⇒一定の業績(論文3本とか研究著書1冊とか)を揃えた上でなら、可能性は十分あると思います。もちろん、「叩けよ、さらば開かれん」で、叩かなければ開きませんが。 応募の際は、どの大学でも最小限履歴書と業績の提出を求められます。インターネットで「大学教員募集」のサイトにアクセスなされば、募集状況の詳細を調べることができます。例えば、次のようなURLがあります。 http://www.google.co.jp/search?q=%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E6%95%99%E5%93%A1%E5%8B%9F%E9%9B%86&rls=com.microsoft:ja:IE-SearchBox&ie=UTF-8&oe=UTF-8&sourceid=ie7&rlz=1I7ADRA_ja&redir_esc=&ei=TSnmUZPaEsfbkAWAr4Bo 以上、ご回答まで。 ご健闘をお祈りします。
お礼
ご丁寧な回答ありがとうございました。 とにかく一定の業績が必要となるのですね。 頑張ります。
お礼
(3)自費出版に応じてくれる弱小出版社をとおして,一般啓蒙書の水準で『倫理学で世界をみる』のような軽い内容の著書を出す。倫理学のセンスがあれば,一夏徹夜すれば書けるはずです。ほかに,「飲み屋の帰り道でボーナスを落としちまった」とあきらめるくらいの金が必要です。 具体的かつ実践的なアドバイス、ありがとうございます。 以前、文学新人賞に応募していい線までいった小説を、その手の出版社に持ち込んだことがあります。 飲み屋で、2回くらいボーナス落としちまわないと書籍化はむずかしいです。 でも、やってみる価値はありそうなので、この夏頑張ってみます。