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ジャパンディスプレイ
ソニー、日立、東芝が共同で中小型液晶ディスプレイを製造するジャパンディスプレイという会社を立ち上げましたが成功すると思いますか? 近年失敗ばかりの日本メーカーですが、過去から何か学んでいるんでしょうか? http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20120402_523360.html
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Q/ジャパンディスプレイという会社を立ち上げましたが成功すると思いますか? A/成功を何とするかによるでしょう。まあ、何百年もこの技術だけでやっていくなら無理です。 数年から10年でも黒字になればというなら、不可能ではないでしょう。 後は、最初から失敗と成功を決めないことです。時代の流れは過去に類を見ないほどの速度で加速しています。即ち、今日の売れ筋が明日には、在庫のお荷物になるような時代です。 その中で、単に売れるから成功、売れないから失敗ではなく、売れないなら明日からどうやって売るか、売れるなら、いつまでその技術で売れるのか、または全く違う技術に転換するのはいつかという、今ではなくその先の先を見る必要があります。 即ち、他社が一歩先なら、自社はその先かまたは斜め前を見て、新しい産業を自分から作るぐらいの発想が必要になるのです。 それが出来れば、斬新な商品や市場を開拓し、一時または長い成功を手にするでしょう。最初から、失敗はないですし、最初から成功もありません。どちらかが、約束されているなら、それこそ最初から合弁などしないかもしれません。 Q/近年失敗ばかりの日本メーカーですが、過去から何か学んでいるんでしょうか? A/今の時代、成功するには過去から学ぶだけでは足りず、未来を予測する力が必要です。即ち、発想力です。先手先手で手を打ち、尚かつ拡大投資ではなく、研究投資に潤沢な資産を回す必要があるでしょう。 企業はある程度は、それを理解しているはずですが、大きく衰退した場合は、手元で使えるキャッシュが心許なくなり、守りに入ります。結果的に取れる手段が減少していきます。即ち、リストラによる選択と集中が行きすぎれば、過去から学ぶも何もなく、最初から負け戦に近い状況からスタートします。 それをひっくり返した企業は、最近の話ならApple Computer(現・Apple)のような企業です。 今や、世界一の時価総額を誇るAppleも90年代終わりにはどん底で、倒産か・・・マイクロソフトが買収するという話もありました。それが急成長した理由は、一人の経営者の復帰と、BSDベースのOS技術(NextStep)、そしてその経営者を経営陣に戻した役員の決断でした。 売れる技術力というのは、たいてい発想の斬新さと、積み重ねられた技術という土台があって成立します。日本の場合は、技術は十分なのです。問題は、それと繋がる新しい発想や提案が出来るかどうかでしょう。出来なければ、長くは持たないでしょう。 まあ、事業分社した日本企業の場合、今までの傾向では、最後まで親会社と競合する分野には参入しませんから、中長期ではその柵から脱することが出来ず苦戦する可能性が高いです。 正直な話、今過去から何かを学んで、これをすれば絶対に成功することはないです。 絶対に失敗するなら結構あるでしょうが、失敗から成功が生まれることも多いため、失敗をリスクと恐れれば、太陽光パネルの技術革新などがそうであるように、株を他に奪われる可能性もあります。 演技を競うスポーツなどでもそうですが、成功というのは、失敗しないことではなく、失敗から如何に成功を導き出すかになります。
お礼
お礼が遅くなってすみません。 詳細な回答ありがとうございます。 なるほど、過去から学ぶだけでなく未来への発送とリスクへのチャレンジが重要なんですね。アップルも10年後はどうなっているか分かりませんね。企業の生き残りは過酷ですね